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精油の嗅ぎ比べ

匂いの言語力を強化するため精油のセットを嗅ぎ比べしてみました。
MAYJAMというブランドの単体24種類です(ブレンドタイプは省略)

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こちらのサイトを参考に系統を振り分けつつ、感想をまとめてみました。

同じ「爽やか」でも、透き通るような緑のイメージだったり、すっきりさっぱりフルーティーだったり、スースーするミントの感じだったり……そう表現したくなった理由を掘り下げて、具体性のある表現を心掛けてみました。お楽しみ頂ければ幸いです。

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●ハーブ系

ペパーミント
スーっと冷たい風が吹き抜けるような清涼感、透明な青色のイメージ。土や小石を感じるミネラル香も。

クラリセージ
一面に夏の草原が浮かぶ瑞々しいグリーンな香り、優しめの土感もあり、かすかにスパイシー。

バジル
モスグリーンが浮かぶ、シャープな土感のある草の香り。胡椒を想起させるスパイス感も。

ローズマリー
華やかなハーブ香。グリーンとフローラルが融合したような匂いに、キリッと冴えた薄荷のようなニュアンスも。

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●樹木系

シダーウッド
水や石を思わせるミネラル感。さっぱりと鼻に抜けるが、じっとりした余韻は続く。小石の散在する川辺の日陰。

ユーカリ
ツンと鼻にくる強烈な清涼感、苦味を想起させる香り。かすかに石油のようなケミカルな匂いも。

ジュニパー
ピンクペッパーのような華やかなスパイス感、ニスが浮かぶウッディな爽やかさ、木漏れ日や土を思わせる穏やかさも。

ティートリー
木材や土感のあるどっしりとした香り。明るい茶色が浮かぶ、木漏れ日を思わせるシックな爽やかさも。図工室。

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●エキゾチック系

サンダルウッド
樹液のような甘い香り、夏の風のようなぬるめの爽やかさ。老齢したヒノキのようなどっしりとした木材香

イランイラン
亜熱帯の森林、鮮やかな黄緑が浮かぶさっぱりとした香り。岩陰の植物や熟れ落ちた果実のようなじっとりした甘さも感じる

パチュリー
生姜と牛蒡を荒く刻んでミックスさせたような、落ち着いた土感と、ほのかに酸味を想起させるスパイシーな香り。

ベチバー
ひたすら土の匂い。じっとりとして黒みがかった土。ミネラル(鉱物)の匂いが延々と持続していく。

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●フローラル系

ゼラニウム
華やかですっきりとした香り。甘さの他にスパイシーさも微かに入り混じり、フローラルの中では重厚で原色に近いイメージ。

ジャスミン
薄い青緑が浮かぶ。涼やかでグリーン、上品な香り。ほのかに土っぽさ、あたたかな甘さ、苔を伝う清流のようなイメージ。

ローズ
花の蜜を思わせる鮮やかで甘やかな香り。絡みつくような濃密さと共に、ほのかに酸味を感じさせる爽やかさも。

ラベンダー
艶やかですっきりとした香り。ウッディで落ち着きのある深み。優しい甘さで、しっとりとした土感も。

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●柑橘系

ベルガモット
オレンジ色の柑橘のような爽やかで甘酸っぱい香りと、そこはかなとなく高貴で上品なビター感。

シトロネラ
緑色の柑橘を思わせる、ドライでキリリとした甘酸っぱい香り。スパイス感や苦味もある、全体的には爽やかなイメージ

レモングラス
淡い黄色の柑橘のような、さっぱり甘酸っぱい香り。グリーンな爽やかさだけでなく重めの土感もあり、落ち着いた印象。

レモン
黄色い柑橘のキリッとした酸味や苦味を思わせる甘酸っぱい香り。涼やかでさっぱりとした余韻が続く。

スイートオレンジ
橙色の熟れた柑橘の甘酸っぱい香り。鮮やかな緑色が浮かぶウッディさと、シロップのような強い甘さが共存している。

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●スパイス系

バニラ
黄色みのある乳感、茶色い樹液を思わせる甘い香り、微かに酸味を思わせる爽やかさも含むが、全体的にしっとり落ち着いた雰囲気。

シナモン
樹液を煮詰めたような黒糖に似た甘やかな香り。小麦粉を煎ったような、あるいは陽に焼けた木材のような香ばしさも。

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●樹脂系

フランキンセンス
晴れた日の森、獣の皮を思わせる。あたたかみのある甘さの中に、爽やかでドライなニュアンスを含む挑発的な香りも入り混じっている。

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以上が単体24種類のレビューでした。
ムエット用の紙を買い、精油を落とし、ひたすら嗅ぎました。

香り表現、精油に関しては、旅行した体験がジワジワ効いてるなと感じます。
海、森、街、建物などのロケーションや、朝、雨、夏、など温度や気候条件、その景色と匂いの記憶をもとに構成物質を辿って、これかなぁというワードを抽出しています。

精油をクンクンしていると、ワクワクしたりホッとしたり、脳や身体に影響を与えているのかなと感じたり。
香りと言語の世界、どんどん掘り下げていこうと思います。

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