新SATCは何からも逃げていないかっこいい作品だった話

Sex and The Cityの新バージョンAnd Just Like Thatを初めてみたんだけど、良すぎて感動したという話です。笑　（取り留めないけど感想を書いておきたくて、、）

こういうヒット作品の続編って大抵原作を超えられないことが多い印象で

観てもがっかりすることが多いからSATCもあんまり期待してなかったんだけど

めっちゃいいよ、と聞いたので、みてみたところ

なんじゃこれ、、、良すぎる、、。

そして色々と衝撃的すぎる、、。

すんごい良い意味で過去の栄光に全くしがみついていないというか

登場人物も社会情勢もしっかりアップデートされていて

（キャリー、ミランダ、シャーロットは50代に）

全く別の作品でも観ているような感覚にさえなった。いやもちろん原作のエッセンスも健在なんだけど。

HBO

SATCって結構、登場人物をステレオタイプにあてはめすぎていたり

白人・シスジェンダーからの視点でしか物語が描かれていないが故に批判されることが多い作品だったんだけど（この発言って当時アウトじゃなかったの...!?みたいなのも結構ある）

この新バージョンでは、その批判に真っ向からぶつかりにいっているというか

触れないんじゃなくて、あえて触れにいってる。いや、触れるどころか大衝突しにいってるw

今まで絶対に取り扱うことのなかったテーマを扱っていて、作品として指摘されたら痛いはずのところにガンガン踏み込んでいくし、決してメインキャラたちも新しい領域についていけているわけではないけど、戸惑いながらも向き合っていく姿がとても自然で。多くの人が共感できる、気まずさとか心地悪さをあえて提供してくれる。

今回は主要キャラに黒人とか有色人種の人がいるんだけど、それだけで新鮮だなーって感じるのって、原作が相当いびつだったんだなーって改めて感じたり。

あとメインキャラクターのサマンサのみ今回の新バージョンには出演しないんだけど、それに関しても、なかったものにするんじゃなくて、しっかりストーリーに組み込まれている。サマンサというキャラクターへのリスペクトが感じられる形でストーリーが展開されていてなんだか嬉しくなった。

しかも第一話目のエンドクレジットの曲それかーーー。ってなる (映画で使われていたYou’ve Got The Loveのアレンジバージョン)

あとは、もちろんキャストのみんなも歳を重ねているわけで、それに関してもしっかり触れるし、よくある変な、画面のぼやかし？のようなものもなくて、みんなの顔のシワ一本一本が確実にみえて。

作品としてめっちゃかっこいいーーー。

作品制作側の気概や覚悟を感じたというか（そりゃそうだよなーーこんだけ長年期待されてきた中で、新作を作るって相当な覚悟がないとやらないよね、、）

いろんな感情が揺さぶられるし、考えさせてくれるし、コンテンツの持つパワーをぎゅっと凝縮してお届けいただいたような。普段仕事でコンテンツを作る人間として、わーーーこれこれこれ、こういうものを作りたいんだわーーって改めて感じさせてくれた、そんな作品でした。

ちょっとすごいgeek outしちゃったけど、今日はこんなかんじで笑

続きが気になる、、。