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自分が動けば社会は変わるOne Step Forward~越境した若者と考えるSDGs~ 第3回

One Step Forward ~越境した若者と考えるSDGs~

One Step Forward ~越境した若者と考えるSDGs~ は、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標SDGs:Sustainable Development Goalsについて知り、考えるイベントです。
SDGsという言葉を聞かない日はありませんが、周りで行われている活動を遠くに感じる方も多いのではないでしょうか。このイベントではSDGsの課題解決に向けてアクションするゲストをお招きし、ご自身が取り組まれていることについて等身大でお話し頂きます。
本イベントへの参加をきっかけとしてSDGsを身近なものとして捉え、活動への一歩“One Step Forward”に繋げて頂けたらと思います。
イベントの前半は、ゲストご自身がチャレンジしているSDGsへの具体的な取り組みを中心に、英語コミュニケーションの大切さにも触れながらお話し頂きます。後半はグループに分かれてインタラクティブな時間とし、ゲストの講演に関する感想のシェアはもちろんのこと、SDGsについて考えていることや興味がある活動について自由にお話いただきます。イベントの最後にはSDGsの課題解決に向けて有志の方に「これからは〇〇する」宣言をしていただく時間を設けています。

今回のゲスト

第3回のゲストは、一般社団法人 Earth Company プログラム・オフィサーの島田颯(しまだそう)さん。社会を変える「人」と「組織」にエンパワーする島田さんを含むEarth Companyの活動は、SDGsのゴール17番「パートナーシップで目標を達成しよう」に繋がっています。新卒でNGO就職、かつ海外へ!という日本ではまだあまり多くない選択に至るまでのこともお話いただきました。

島田さんのご講演

高3の夏、人生が変わった3週間

島田さんの人生が変わったターニングポイントは2014年当日高校3年生の夏、沖縄でアジア13か国の高校生が集まり持続可能な開発について考えるプログラムに参加したことだったそうです。
18年間ずっと北海道で生まれ育ったこともあり、当時は英語が全然できずにほかの参加者とのコミュニケーションに苦労をし、涙を流した日々
一方でその涙は「悔しさ」だけからくるものではなく、「英語を話せなくても受け入れてくれる周囲の高校生の温かさ」を感じての涙でもあったそう。

この時の経験が大きく、大学入学後は海外、特にアジアを中心に活動したいと考えるようになりました。

1年の休学期間インドネシアでの出会い

インドネシアにて、映像教育でイノベーションを起こす教育系NGOでのインターンに参加。その期間中に再び島田さんの人生が揺さぶられる出会いがありました。
幼少期に両親が離婚、お父さんの2度の事業失敗により経済的に苦しく公立学校へ通うことができず、ストリートミュージシャンとして物乞いをしながら過ごしてきた同い年のドド。そんな彼が、島田さんが携わっていたNGOの映像教育支援などを通じて、インドネシア現地の「東大」のような国内トップレベルの大学に合格!
彼のバイタリティーに感銘を受けると同時に、こういった人がインドネシア国内のロールモデルとして知られたらきっともっと多くの人が置かれた環境問わずチャレンジするモチベーションを持つことができるのではと感じたと言います。
そこから、島田さんの「インドネシアと日本で、この奇跡の合格ストーリーをドキュメンタリー映画として多くの人に届ける」という挑戦がスタート。

右も左も分からないなかで、クラウドファンディングで109名の方から110万円を集めるというチャレンジに成功!ドドさんのサクセスストーリーも凄いですが、島田さんのストーリーも負けず劣らずですよね…!笑
そんな経験を経て、島田さんは「ドドたちと同じ環境に身を置いて学んでみたい」と考え、交換留学でインドネシア大学へ留学を決意。
外国人留学生として半年間英語やインドネシア語で現地の学生たちと議論する日々はまたひとつ大きな経験になったそうです。

モヤモヤからEarth Companyとの出会い

インターン、交換留学と2回のインドネシアに身を置いての経験はとても有意義だった一方で、ひとつのモヤモヤが晴れなかった島田さん。自分がインドネシアで活動したこと、やってきたことは自分自身(海外から来た人)に依存していると感じたと言います。
そこで、現地で持続可能な開発などに対して行動を起こしている人を支援するような活動ができないか、と考えていたところ出会ったのがいまの職場でもあるEarth Companyだったそうです。
その後、トビタテ!留学JAPANの奨学金を活用して、3度目のインドネシア留学としてEarth Companyが拠点を置くバリ島へのインターンが始まりました。

Earth Companyの活動

2050年の地球や社会はどうなっているか?を考えると、悲観的な未来が多く考えられるのが現状。こんな未来をよりよく変えていくべく活動しているのが、島田さんが所属しているEarth Company。
大きく3つの事業を通じて、次世代につなぐ未来のために、人類と地区湯が共繁栄するリジェネラティブなあり方を追求しています。

  1. 1年に1人選出したアジア各国において変革力のあるチェンジメーカー(Impact Hero)の支援を3年間継続

  2. 未来を創る人財を育成するため、日本の中高生や企業向けに研修プログラムを提供

  3. Earth CompanyのMissionやありたい姿を具現化したバリ島にあるエシカルホテルの運営

Impact Heroたちの選出においては、国や課題などで選んでいるわけではなく、彼ら自身の人柄やこれまでの人生を見て選んでいるのが特徴。今回の島田さんのお話の中では、最初のImpact Heroである東ティモールのベラさんのこれまでの人生と活動を紹介いただきました。
両親がたった5ドルで軍に彼女を売り、少女兵として過ごした幼少期など過酷な環境を乗り越えてきたベラ。虐待や亡命など壮絶な経験を経て、東ティモールの独立後は国連職員などを経験したのち大統領補佐官に。
東ティモールはとても自然豊かな国なのに、現地の人はそういった自然の豊かさに重きをおくことなく貧困にあえいでいるということに対して、彼女は強い課題感を抱いていたと言います。そのため、2015年東ティモール初の環境学校を設立。このタイミングでEarth Companyは学校建設費用などの支援を開始しました。その後レストランや宿泊施設を併設するグリーン・ヴィレッジへと発展させ、子どもたちの育成や地域経済の持続可能な発展に貢献しています。

また、彼女自身がレズビアンを公表しており、LGBTを理由に虐待にあう子どもの自立支援をしています。ベラは次の大統領選への出馬を表明しているとのことで、彼女のこれからにも期待ですね!

未来を創る人財育成事業であるIMPACT ACADEMYでは、オンラインプログラムや実際にバリ島のエシカルホテルに来て参加できるプログラムなどを展開。ぜひ皆さんも関心があれば、バリ島へ足を運んでみたりオンラインプログラムに参加してみてくださいね♪

最後にバリ島のエシカルホテルの運営事業をご紹介いただきました。実は、私も2019年プレオープンのタイミングで宿泊したことがある、mana earthly paradise。バリのウブドの大自然の中に位置しています。

なぜEarth Companyがエシカルホテルの運営をしているのか?それはバリの環境問題と関係しています。バリの現地の人の水の消費量は一人当たり180Lなのに対して、観光客はなんと一人当たり2,500Lもの水を消費しているそう!多くのリゾートホテルが、本来農業に使用される水をホテルのシャワーやプールの水として引き上げて使用していることで、お米などを育てる農家さんはこれまでよりも収穫量が減り、水の使用量が少なくて済むトウモロコシ栽培などを始めるものの安価な食物のため、お米が十分収穫できていた時と比べると収入が減ってしまい貧困に陥るという事態が起きているそうです。
そんな課題を目の当たりにし、未来型思考のひとつの在り方として循環型社会を体現しているのが、このmanaです。でもどんなに環境に優しいことでも、楽しくないと広まらない!ということで、関心のない人にも関心を持ってもらえるような工夫をしていると言います。

また、電気はすべて太陽光発電でまかない、水は雨水を使用。実際に宿泊した私自身、滞在期間中不便さなどは一切感じず、むしろ清潔感がありおしゃれな空間でとても心地よい滞在となりました。それでいて環境に優しいなんて、こんな嬉しいことはないですよね!

お話の最後には、私たちが見つめるべきは通過点であるSDGsではなく、その先の未来(ポストSDGsの社会)をどんな社会にしていきたい?を考えることが大切だと話してくれました。
人は1日に35,000回も何らかの選択をしているそうです。その選択のうち一部でも、少し地球や未来のことを考えて行動してみてはいかがでしょうかと締めくくってくれました!

感想シェア&ディスカッション

講演後は、少しの質疑応答時間を設けたのち、ブレイクアウトルームで感想シェア&ディスカッションの時間。ブレイクアウトルームでは2つのお部屋に分かれてお話をしました。
私が入ったルームでは、高校生や大学生の方が多く、これから自分が社会にでるにあたり少しでも社会に貢献できるといいと考えている方や、今後バリ島に留学を予定しています!なんて方もいらっしゃいました♪
もう一つのルームも、高校生から社会人までいらっしゃり、「エコ=我慢すること」という印象などがあったというお話や日本と海外での意識の差などが話題になりました。代表者として発表してくれた方は高校生で生徒会長として、使い捨てカイロを回収し、水のろ過に使用している団体に寄付するなど校内でできることを実践しているそうです♪

参加者の皆さんの宣言パート!

「1人の100歩より100人の1歩」という言葉が好きな私ですが、本イベントはあまりSDGsに関心がない方でも、何か皆さんの1歩を後押ししたい!という思いで運営しているもの。
「身の回りでSDGsやサスティナブルな取り組みをしている方とつながり、一緒に何か行動していき、楽しみながら活動したいと思います!」という高校生の方や、「大学内で環境問題を意識できるようなアクションをしたい!」という大学生などいろんな方が今回のイベントから一歩踏み出そうとしてくださっていました。

島田さんが最後に話してくださったように、1日の選択のうち1つでも変えていくということが後押しできたら嬉しいです♪

当日の様子

当日の島田さんからのお話や、参加者の皆さんの宣言の様子はこちらからごらんいただけます!

もっと知りたい!

島田さんのご活動や、Earth Companyの取り組み、エシカルホテルのことをもっと知りたい!という方はぜひ下記のホームページやSNS等を覗いてみてくださいね♪

次回のOne Step Forward

次回の開催は、4/13(木)19:30-21:00を予定しています。
次回はインドの中でも再貧困州と言われるビハール州にてサッカーを通じて、ゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」に取り組んでおられる萩原 望さんをお迎えします♪
詳細・お申し込みはこちらから!

第4回もお楽しみに!


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