ジブリ最高でした



【人間が人間同志、お互いに、行為をつくし、
それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにありはしない。
(『君たちはどう生きるか』より引用)】

コペル君が、人間はどこかでみんな繋がっているという「人間分子」の関係を発見したと報告した時に、叔父さんがノートに書き記した言葉。コペル君の発見を喜び、人間の素晴らしいところは、繋がり、支え合いながら生きていることだと伝えようとしています。

【人間の本当の値打ちは、いうまでもなく、
その人の着物や住居や食物にあるわけじゃあない。
(『君たちはどう生きるか』より引用)】

コペル君が、貧乏である浦川君の家を訪ねたときに、叔父さんがノートにメモをしたこと。たとえ貧乏であったとしても、高潔な心と立派な見識を持っているのであれば、尊敬に値する偉い人だと伝えたかったのです。

油揚げ事件!いじめ問題を考察
コペル君のクラスには、よくいじめられている浦川君という子がいました。

彼らのクラスは医者や弁護士など、いわゆるお金持ちの家の子が多いのですが、浦川君の家は豆腐屋。家族でなんとか切り盛りしているような家であったため、周りより貧乏であると、クラスのみんなは感じていました。

そんな彼のお弁当は、毎日、油揚げ。そのためクラスのいじめっ子である山口君たちのグループは、彼のことを、影で「あぶらあげ」と呼んでいたのです。

あるとき、それを許せない北見君が、山口君に殴りかかります。その際、いじめられている側の浦川君は、なぜか山口君をかばったのです。そして彼を許してやってほしい、と北見君に頼み込みます。そんな彼の姿を見たコペル君は、胸を打たれました。浦川君の言動から本当の優しや心の強さを知り、たとえ不利な状況になったとしても何かが会った時に自分自身の気持ちを決してごまかしてはいけないと学んだのです。

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