シェア
min
2021年1月20日 10:59
EP④2年の月日が過ぎた。君の結婚式のパンフレットが一周回って私の手にも回ってきた。新郎、新婦、可愛らしい子供、素敵な家族の写真の下に綴られたメッセージ。迷ったけれど読むことにした。:2人の間にできた小さな命。 それは早すぎる別れだった。 その時2人は夫婦となることを約束した…私は砕け落ちた。君があの時言った「いろいろ」が今わかった。それなのに私は自分のことばかり、とまた泣
2021年1月20日 10:57
EP③朝6時、ケータイが鳴った。「どう言うつもり」 成績底辺の私でもすぐにわかった。「今日4時に」その言葉に震えが止まらなかった。会ってみれば婚姻やら子供やら、私には受け止めきれないことばかり。お願いだからその先は言わないで、「もう関わらないで」彼女は泣きながら私にそう言った。彼は彼女を選んだ。何もおかしくはない。だって「彼女」なのだから。消えてしまいたい。そう思った時大
2021年1月20日 10:55
EP②私を呼ぶ声が聞こえた。優しくて暖かくて、君の声だとすぐに分かった。君は変わらず私の名前を今日も呼ぶ。「彼女いるくせに」て言い出せない私もどうかしている。「彼氏できた?」って君は聞くけど、「いるよ」て言ったら君はどう思うかな。そんなどうしようもない日が続いた。「好きだった。今も昔も」と君に言われたのは私が告白した次の冬だった。後からわかった。「誰かを好きでもいいから」と
2021年1月20日 10:52
EP①好きになってはいけない人を好きになった時、結ばれる事がないと分かった時、それでも好きになってしまった時。私はどこまで君を愛せるだろうか。初めて会った時、すぐに分かった世に言う「運命」とはこの事だと。 2つも年上の君はキラキラと眩しい笑顔を見せた。「またね」その言葉に単純な私は期待する。君の「またね」が大好きだった。夜もすぐそこなのに「会いたい」と君からの電話特に