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北欧伝統音楽の巨匠ティモ・アラコティラ【インタビュー】

北欧伝統音楽の巨匠ティモ・アラコティラ、サーミの伝統を音楽や映像を通して伝えるエレ・マリア・エイラに、2022年開催したジャパンツアーやインスピレーションのもとについて伺いました。

――コンサート、感動しました。日本やツアーの感想をお聞かせください。

アラコティラ:日本は大好きな国で何度も足を運んでいます。前回の来日は2016年で、ピアノ・ソロのコンサートを行い、東京マラソンに参加しました。
今回はこのツアーのための新しいグループによる公演ですが、メンバーみんな馬が合って、リラックスしてコンサートを楽しんでいます。この素晴らしいツアーを11カ所もの会場でできることに感謝しています。

エイラ:私は今回が初来日です。聴衆の方、共演者、主催の民音、現場のスタッフ、すべてが素晴らしく、ホスピタリティに感動しています。まだツアーを回っている最中ですが、和食も大好きで、既に日本にまた帰ってきたいと感じています。

――今回のコンサートのためにお二人とも作曲をされていますが、インスピレーションのもとを教えていただけますか?

アラコティラ:まず自分のバックグラウンドをお話しすると、父から大きく影響を受けています。父はアコーディオン奏者で、フィドルも演奏し、民族舞踊の伴奏もしていました。その中で育ってきた自分の背骨には、父の音楽が染み付いています。私も若くから演奏してきて、クラシック音楽を学んでからHelsinki Pop & Jazz Conservatoryで作曲を学び・・・長い歴史があります。
今一番自分を動かしているものは、今隣りに座っているエレ・マリアのように、一緒に仕事をしている音楽家とのやりとりや出会いです。私は現在クラシックやジャズ、民族音楽などの作曲をしています。締め切りまでに一生懸命仕事をしてできあがったときの感覚、そしてその後のフィードバックが自分を前に進め続けてくれています。

エイラ:私はサーミのトナカイ遊牧民一家の出身で、北ノルウェーにある人口2000〜3000人程度の小さな集落で生まれ育ちました。ちなみに、私も自分のトナカイを飼っています。なので、大自然、例えば真っ白な雪やオーロラの煌めく空に、一番のインスピレーションを感じています。これらを、歌や作曲、映像を通して物語るのが好きです。

――大自然の中で育ったエイラさんから、日本のみなさんにアドバイスはありますか?

エイラ:平和を感じることが大切だと思っています。自然に耳を傾けると、自然が話しかけてくれて、そのメッセージの中に平和があります。また、自然の中だけでなく私たち一人ひとりの中にも平和が存在します。現代社会には多くの不安や恐れがありますが、お互いに思いやっていく優しさを持つのがとても大切だと思います。

ノルディック・ウーマン 特設サイト(2022年11月終了)



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