天空の茶畑/無職の18きっぷ旅行記①

「18きっぷで西に行こう」

突然そう思い立った。
去年の夏ことだ。

新幹線では通り過ぎてしまうような
そんな場所を旅したい。

というわけでまずは静岡に向かった。

△灼熱の石畳道

JR 金谷駅に到着したのは午前10時ごろ。
日光が刺すように降り注いでいた。

駅の周辺は住宅街。
これと言って見るべきものはないように思える。

わざわざ下車したのは
二つほど見たいものがあったからだ。

蝉の声が鳴り響く中、googleマップを頼りに歩く。

最初の目的地、旧東海道石畳の入り口に到着。
ごつごつした石畳の登り道が続いている。

しばらく歩いているうちに、だんだん後悔してきた。
石畳は歩きにくい事この上ないのだ。
そのうえ上り坂。

玉のような汗が流れる。
真夏の真昼間から何をしているんだ俺は。

△天空の茶畑

石畳の登り道を上がりきると、
茶畑が目いっぱいに広がっていた。

吹き抜ける風で後悔も吹っ飛ぶ。

茶畑の緑と夏の青空のコントラスト
思わず息をのむ。

当然だが周囲には自分以外誰もいない。
こんな景色を独占できるなんて、贅沢なことだ。

△旨い、日本茶

茶畑を見ながら歩くこと20分。
ふじのくに茶の都ミュージアムに到着する。

ここは世にも珍しい、お茶に関する博物館だ。

出川哲郎さんの充電旅番組で紹介されていたのを見て
どうしても来たかったのだ。

2階レストランの風景
条件が良ければ富士山も見えるらしい

茶そば

日本茶飲みくらべ

「旨い」
一口飲んでそう思った。

普段飲んでいるペットボトルの茶とは全く違う。
丁寧に作られたお茶というのは、こんなにも味わい深いのか。

お土産として買っていこうかと思ったが、
荷物になるので泣く泣く断念した。

△茶の博物館

周囲が茶畑なのもあり、遠くまで見通せるのが気持ちいい。

博物館では世界の喫茶文化の紹介展示が行われている

展示を見ながら、世界中どこにでも茶を飲む習慣があるのだな
と感心する。

日本庭園