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子育てを考える 持って生まれたもの

温かい日が続き夏が近づいていますね。
その前に梅雨が来るのをすっかり忘れていて、もう夏気分でいました。

いつもは一日一食になったことで得たものや気付きについて書いています。
今回は趣向を変えて、子育てについて書きます。

ここ半年ぐらいで河合隼雄さんの本を読むようになりました。
河合さんは臨床心理学者で、日本におけるユング派心理学の第一人者です。

河合さんの本は、いつも温かさが伝わってきて心がほぐれていきます。

仕事を復帰してON、OFFの切り替えが上手にできないな、と感じている時に河合さんの本を読むことで心が落ち着いて冷静になれます。


2人の男の子の子育て

私には10歳と4歳の二人の男の子がいます。

夫は転勤が多い仕事なので、長男が生まれてから4回の引っ越しをしています。
子どもたちは保育園・幼稚園の転園、少学校の転校を何度かしてきました。

引っ越しの度に子どもが今の環境から離れることを心苦しく思うことと、次の環境で適応できるかの心配が伴います。

幸い、それはいつも取り越し苦労で終わっているように思います。
子どもたちは彼らなりにたくましく生きています。

それをいいことに私自身は彼らに甘えてしまっています。

日常生活で自分の思い通りにならないとすぐにそれを正そうとし、叱ったり注意したりしていました。

彼はその時は認めます。でも同じことを繰り返します。
私の性格はそれを受け入れられなくて、彼らに強くあたっていました。

グレーゾーン

検査

上の子の様子を見ていると「この年齢だとこんなものなのかな?」と思うことが多くなってきました。
年齢相応に成長しているのか、疑問に感じることが増えてきたのです。

なんだかコミュニケーションが取りにくい。
話が噛み合わないことが気になりだしました。

以前から学校カウンセラーに相談にしていたのですが、状況があまり変わりませんでした。

一度検査を受けいいのでは、と思っていました。

前の学校で、学校カウンセラーの方に検査の相談している途中に引っ越すことになりました。

引っ越し後、新たに相談先を探していたところ、検査をすぐに受けれることになりました。

結果を受ける

検査結果は「グレーゾーン」というものでした。
病名をつくほどでもないけど、平均に一部達していない部分がある。

それを受けたときの感想。

ほっとしました。

「やっぱりそうだったんだな」とモヤモヤしいていたものが消えていきました。

そして、「この子はこの子」と、ようやく子どもを受け入れられるようになれました。

心の落ち着き

それからは心が静かになっていることに気づきました。

以前、子どもに対して受け入れられないと思っていたことも、何も感じなくなっていきました。

できていないことがあったり、おかしなことをしていても「この子はこの子」。

そう思うと、家族の間での問題はなかったのだと気づきました。

検査結果を聞いた後、また河合隼雄さんの本を読みました。
読んでいくうちに、私の気持ちが更に定まっていくことを感じました。

あるがままでいい

家から一歩外に出ると「社会」の一員として過ごすことになります。

そこでは、ルールがあり、人の目があり、と人と関わる上で家ではなかったものが広がっています。

子どもだって大人だってそれは同じ。

子どもは子どもで社会に合わせていかなければならない。

上の子には、それを一つ一つ丁寧に教えていかなければなりません。

できるようになる、ならないに関わらず。
それは親としての定めだと思っています。

だけど家にいる間は肩の力を抜いてあげて、子どもを尊重してあげようと思います。

なかなか難しい道のりです。

でも、私の人生はこのためにある。
私の生きる意味の一つは子どもとに生きること。

自分の摂食障害で辛い状況の中にいたときは、子どものことは今ほど真剣に考えられれませんでした。

物事はベストなタイミングでやってくる。

そう改めて気付ける機会を与えられたことに感謝します。

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