2ヶ月ぶりの通院
2022年夏ころから摂食障害の治療のため大学病院の精神科に通院しています。
20年以上摂食障害を抱えていましたが、それまでしばらく病院には通っていませんでした。
今回の通院のきっかけは、「低体重」。
BMIが16を切るようになり心配になりました。
はじめ内科に行ったところ異常なし。
そこで精神科への受診を進められ、現在に至ります。
通院は、前回までの自分を振り返る機会です。
毎回体重を計ります。
そして、先生とお話をし自分がの現在地を確認します。
体重測定
私は家では全く体重を計りません。
現在は、病院に行ったときだけ計ります。
ちなみに今回は体重はほぼ維持。
予想通りでした。
予想通りであるうことに、安堵している自分に気づきます。
本当は、体重など危険な数値でなければ問題ないはずなのに。
無くせいない恐怖
過去、一日に何度も計っていたこともありました。
すると、1日中体重を気にして生活することになります。
前回より多いと嫌悪感を感じます。
そして、無意識的にも「食べる量を少なくしよう」と思ったり、不安を感じます。
長年摂食障害に悩んできたこと、過去100kgになったことなどもあり、潜在的に「太る恐怖」を持ち続けています。
自分の状況を認める
「体重がどうであれ、私は私であることは変わらない」
そう思っていても完全になくすことは難しいです。
それなら気にする機会を減らす。
それだけでとても生きやすくなりました。
病院のときだけ計ることも、抵抗がないとは言えません。
どうしても通院の前後は、多少心がざわつきます。
これを含め「これが今の自分」と認めてあげること。
認めてあげることで、「気にする」という状況から離れやすくなります。
診察
診察では私がどのようの過ごしていたかを確認していきます。
確認作業
事前に話す内容をあメモにまとめてから診察に入ります。
食生活、家族関係、気持ちと3つの項目に分けて話します。
基本的にはその内容を医師はメモを取りながら聞く。
私の話した内容について「前回までこうでしたね」とたまに言ってくださり、それにより今の自分の現在位置を確認します。
基本的にアドバイスというものはありません。
こちらが疑問に思うことがあれば、それに対して回答する。
そのような治療を進めてきました。
治すのは自分
始めはアドバイスがないことに疑問を持っていました。
「これって通っていて意味があるのかな?」と。
しかし、結局は治すのは自分。
周りはあくまでも手助けをしてくれる存在です。
以前通っていたときも、「医師が治してくれる」という気持ちで通院していました。
それだと何も変わりません。
自分が治る気持ちが無ければ良い方向に行きません。
逆に、良くならないと思っていると良くなりません。
それに今回の通院で気づくことができました。
自分を信じる
まだ少しの間、精神科への通院は続くと思います。
摂食障害は「完治」の判断が難しい病気です。
どこがゴールなのか。
それは、時間の経過が教えてくれるのだと思います。
日々、環境・状況・人の気持ち、あらゆるものは変化します。
一見「大丈夫」と思えるものでも、確かなものなどありません。
色即是空
空即是色
全てのものは常に変化し、同じ状態のものはありません。
それは、私たちの「心」も同様。
その中で一つ「自分を信じる」という気持ちを持つ。
すると、心が安らぎ生きることが楽になります。
自分に自信を持つヒントとなる本
飯田先生は「生きがいシリーズ」をいくつも出しています。
先生に送られてきた手紙を取り上げて、過去生や中間生など、「生まれ変わり」や「あの世」について書かれています。
目に見えないものを「あれ、こういう世界もあるのかな?」と気づくことで、視野が広がります。
自分のわからないところで色々な世界が広がっていて、ストーリがある。
「生まれ変わり」や「あの世」のことを考えると、「今生で何ができるか」と残りの人生の励みになります。
またこれらを信じられなくても、想像してみることでなにか希望が生まれてきます。
臨床心理学者の故河合隼雄先生と作家の小川洋子さんの対談本。
どちらも共通しているのは「物語」。
誰しも「物語」を持っています。
人はどのような「物語」を持っているのか思いを馳せると、心が安らいで温かい気持ちになります。
そして自分はどのような「物語」を紡いで生きたいのか。
そう思うことで、自分のこれからの生き方を考えるきっかけとなります。
それぞれの人が素敵な「物語」を作っていくことを願います。
今日も目覚めることができて感謝です。
ありがとう。
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