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「私には私の良さがある」を教えてくれた88診断

多分、私は社会不適合なんだと思う。

小学生の頃から「決まりがこうだから」「みんながそうだから」で周囲と合わせる事が苦手だった。友達にトイレに誘われると「なんで私は行きたくないのに一緒に行かなくちゃならないの?」と素直に思ってサクッと断っていた。

自分がどう見られるか、人がどう受け取るかに関心がなかったのが子どもの頃。

ただズレて浮いていた事が原因で虐められる事も多々あって、苦悩と葛藤の末に「人がどう感じるか」を考えるようなったり「集団には可能な範囲で合わせていく方がリスクが下がる」と生存本能で学んでいった。

元々がそういうスタートラインだったから、学歴もキャリアも興味なく大人になったし、昔から流行りを追いかけたり、自分を過度に誇張して見せることは苦手だった。

集団に属するのが苦手な性質は就職したあとも続いた。効率の悪い会社のルールが合わなくて、自分の力で変えられない環境や、それ対して不満を持ったまま何もできない自分が嫌で2年で離脱を繰り返した。

そんな私でも、20代の半ばに周りに合わせてキラキラしようとした時期がある。

自分の外見が、ある「服」との出会いから変わった時期、流行っていたCanCam系の女子になろうと頑張っていた。
(インタビュー当時と社会も私の考え方も変わってきてますが、Another Life で経緯を語ってます)

黒目が丸くなるカラコンを目に突っ込んで、ピンク系統のメイクをして。
体育会系特有の努力の甲斐もあって、作り込んだ見た目は良い方だったので読モの範囲で褒められたり、需要があったりした。

そして、その頃は出会いがとにかく沢山あった。

思えば肩書きが華やかな人たちとも出逢ったけれど、関わってわかるのは彼らと私がどうやらミスマッチングしている事だった。

私の場合、見た目は可愛いめにしていたけれど語ると熱くて、男っぽく、対する「彼ら」は読モちゃんタイプのキラキラ女子を求めてた。
だから話すほど話しが合わないし、一緒に過ごしても「何かが違う」がお互いに強かった。

「綺麗になりたい」「可愛くなりたい」と頑張ってきたけれど結果的にモテたところで上手くいくに繋がらない。私はどうやら愛されキラキラ女子にはなれないらしい。
(なりたかったわけでもないのだけどw)

華やかな世界に生きる人々と出逢える環境ではあれど、それが楽しいかといえばそうでもなく、自分の存在が浮いてるように感じてモヤモヤした。

そんな時期に知人を介して受けたのが88診断(この当時は全く別の名称で呼ばれていた)だった。

当時、スタイリストとメイクの感性や経験値による変身体験のビフォーアフターサービスとして「シンデレラプランニング」を運営していたけれど、『提供者の「好み」がベースになるし、再現性もなく、何よりお客様と技術者の相性で満足度が変わってしまう』という問題点の解決を模索して、よりコアな「似合う服」の診断を探していたのだ。

細かい作業は省くけれど、私の診断結果は「ワイルド」「エレガントゴージャス」

強く荒々しい格好良さと、華やかで艶めいた女性らしさの2つを持っている、と知った。




参考にと見せられたコーディネートを見て

「あーー、これか!!」と納得。

なんとなく今まで着ていて「しっくりくるな」と感じてきた服に近く、それでいて今まで積極的に試してこなかった方向性で胸がワクワクした。

顔写真とコーディネートをあててみると、確かに私の顔とコーディネートのバランスがしっくりきて、それと同時に「私がピンクや甘い方向性を目指しても上手くいかなかったのは、これが原因だったのか」と妙に納得もした。

動物でいえば華やかな豹が、頑張ってウサギになろうとしていたような話。そりゃウサギに作り込んだ見た目に騙されて、それが好きな男性が寄ってきても接すれば「これは違う」と察するわな、と。

そして無理に可愛く見せようとすることで結果的に私みたいな強い女性がタイプの異性から誤解されてたんじゃないかとも気がついた。

それまで、私は昔の経験から「人がどう見るか」「周りに合わせること」を意識するようになっていた。
けれど、本当は「私は何者か」が1番大切で、それに対して「見せ方」「周りとの関わり方」を考えていく必要があったんだ!と気がついた。

結果的に今の見た目になって、私はものすごく生きやすくなり、私と合うか合わないかは、会った人が見た目や雰囲気で判断してくれればいいと思えるようになった。

誰に好かれても好かれなくても、そんなことは大きなことでない。ただ私が私の「強さ」「華やかさ」を肯定できているから、それだけで大丈夫。

他の誰かになる必要は一切なく、今ここにいる私は、他の人にないオンリーワンを「生まれた時からずーっと持って」ここにいる。


「私は、私でいい」を慰めやキレイゴトでなく、ファッションやメイクという形としてちゃんと実現させてくれたのが88診断。

私が37年生きてきて、最も出会えてよかったもの。得たことで人生を変えてくれた技術です。

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