『ある男』 平野啓一郎 作 #感想 #読書
あらすじは「特設サイト」にある。
愛にとって過去とはなんだろう?
と問われていて、読んでいて何度も考えさせられてしまった。この話で主に描かれるのは「戸籍交換」である。"ある男"が"ある男"と戸籍を交換して、別人として人生を生きている。その男の過去を語り、別の名前で 別の人として誰かを愛し、死ぬ。誰かの人生を語ることで、人生を生き直そうとしている。
「戸籍を交換したいと思ったことがあるだろうか?」などと聞かれたら、そんなことは想像したことさえないだろう....と答えると思