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都月景【サモンナイトU:Xー叛檄の救世主ー】

サモンナイト小説U:Xシリーズ3冊目📘✨

前巻を読んでいれば予測のつく登場人物が、
表紙にデカデカと満を辞して😂

悪役キャラの中で唯一、
表紙を飾りました😂

レイム・メルギトスは絵を描く人には
魅力的な人物なのでしょうか⁇

挿絵も多かったイメージなんですよね🌝

吟遊詩人の柔和な笑みとは違って、
奸計と虚言を司る悪魔王の本性的な笑みが
印象的な口元です😈

今回はいったいどんな仕込みをしたのか、
とても…期待が高まります!!!←

⚠️以外、ネタバレ注意⚠️


断章〜The Traitor who Wakes〜

目覚めたばかりのぼんやりした中で、
起源を知り、夢を見て、悪夢も見て、
始源に思いを馳せるこの断章🌙

悪夢の描写は、私の昔のトラウマが疼く
素晴らしい描写でした…_:(´ཀ`」 ∠):

落ちてゆく。墜ちてゆく。堕ちてゆく。 おぞましい汚泥は口腔を割って肺腑を満たし、魂の芯から熱を奪ってゆく。 もがいて、あがいて、暗がりの中から必死になって飛び出しても。 引きずり下ろされ、また沈んでゆく。その繰り返し。 果てしのない煉獄ーーー。

都月景【サモンナイトU:Xー叛檄の救世主ー】
P16より引用

こんなん生き地獄です_:(´ཀ`」 ∠):

しかし悪夢と化してる今のリィンバウムを、
夢で見た理想郷に戻すべく立ち上がるのが、

「目覚めた裏切り者」

です🌝サブタイトルにもなってますね✨

穏やかなる日々〜There was There Once〜

この章ではサモンナイト4を未プレイでも
小説を楽しめる様に、人物紹介を絡めて
あらすじを書いてくれています✍️✨

お陰様でSN4のみ未プレイだった私は、
背景やエンディング後の穏やかなる日々を
知る事でプレイしたくなり、

SN4が次巻の表紙を飾っている事もあって、
急いでAmazonをポチっとしました🌝

辛口で大変失礼ですが発売当初の第一印象が、
幼い登場人物達による平和ボケな物語⁇
だったので、

SN1、2、3のダークファンタジーに
どっぷりと浸かっていた私には物足りなさと
感動出来なかったらどうしようと不安を感じて、

ずっと4だけ未プレイだったのです🎮

PSP版SN4が届いてからは
小説効果もありワクワクが止まらず、
楽しんでプレイ出来ました👍🎵

因果再臨〜Endless Chain〜

そして前巻の続きです📘!
SN2のターンに戻ります✨

章タイトルは「因果再臨」と物々しいですが、
私の推しバルレルから始まります😈💓

ゲーム内でも詳しくは語られていなかった、
霊界の天使と悪魔の生態が明かされます👀

生物から発生する雑多な感情が霊界サプレスの
霊的生命体には、ご飯になるのだとか🍚

手間や小細工を好まないバルレルは
千載一遇をものにできた様で、ご満悦です😈

「実際、今もたらふく喰わせてもらったしな。ヒヒヒッ」
 なにせ、伝説の英雄たる、二代目【誓約者】が思いっきりまき散らしてくれた憎悪である。
 痛めつけられた身体の傷を快癒させたのみならず、身体の奥底からカッカと燃えてくるような活力をバルレルに与えてくれていた。当人が知ったら思いっきり嫌な顔をするに違いないが、余計な手間をかけさせられた分、これくらいは役得として当然だろう。

都月景【サモンナイトU:Xー叛檄の救世主ー】
P47より引用

この「カッカ」の表現が、
ものすごく好きですよね✍️💓

湧いてくる活力の想像が容易くなり、
同時にハヤトのまき散らしてた憎悪の深さを
改めて思い知らされます🔥

メルギトスの娘〜Similar Figure〜

メルギトスが出て来ると、
本当に感情がぐちゃぐちゃにさせられますね😰

なんという暴露なのでしょう😱

プレイヤーも違和感は感じてましたが、
御都合よろしく解釈しても良いものかと
スルーしていた所を、

今ここで明かして来るとは📘⚡️

衝撃的すぎて、でも腑に落ちて、
読者の感情ぐちゃぐちゃです😂

やはりダークファンタジーの真骨頂は
SN2ですよね🌝✨

でもでもでも、
私の最推しアメルに仕掛けを施すのは
狡くありませんか🌲⁇

そうしないと世界滅亡ターン来ないの
分かっていますが、アメルの小説での活躍を
沢山見たかったですー🤨

流れゆく時の中で〜Depression of The Saver〜

前半はSN3の先生になったベルフラウ👩‍🏫

手のかかる生徒を受け持ち、
悩み、悩み、悩み、爆発しています😂

 昔の自分を省みれば、そんなの一目瞭然だった。
(構ってほしいのに素直にはなれなくて。不安を認めることが負けを認めることと同じ気がして。頼ってしまったら最後、何かが壊れてしまうような気がして…)
 なんて幼稚で可愛かった自分!ー思い出すだけで恥ずかしくなって、耳まで真っ赤になってしまう。しばし枕を抱えて、ベルフラウはうーうーと身悶えし続ける。
 それでなんとか、気持ちを入れ替えることができた。
「あの子も間違いなく、近い将来こうやって自分の恥ずかしい過去にのたうち回るわね」
 絶対にそうさせてみせる、と決意を新たにして、ベルフラウは起き上がった。

都月景【サモンナイトU:Xー叛檄の救世主ー】
P122より引用

可愛いですね〜💓
こうやってプライドの高いお嬢様は、
成長していくんですね😊💡

レックス先生の背中を見て育ったせいか、
弱さを理由に逃げる様な事をせずに
自分の中でゆっくり消化していく姿は、

先生という立場でなかったら
ついつい甘やかしてしまいたくなる可愛さ
ですよね〜☺️🍫

それをお茶で済ませるヤードは、渋い🍵

人を教え導くって、
すごく大変ですよね👩‍🏫

感情が走ってしまわない様にコントロールし、
たくさん悩んで、たくさん向き合って、

自分の価値観と対立しても解ろうと努力して、
自他共に視野を広げていく⚔️

SN3の主人公が家庭教師、先生という職業で
登場したのは、やはり重大な設定でしたね✨

⚠️そして⚠️

ベルフラウターンが終了すると、
レックスターンへ🧑‍🏫

遂に!遂に!

私の推しキャラ、スカーレルの消息が
判明するのです🐍⚡️

何となく予測はしていたけれど、
改めて話を聞くとお人好し過ぎて、

スカーレルゥ!好き🙏😭💓

個人的にはSN3の影の主人公と
思っています🐍✨
(たぶん公式の影の主人公はイスラ)

そして、都月先生がnoteに、
スカーレルの最後の消息を
小説化してくれていました🥹

ありがとうございます😭!

ありがとうございます😭!

ありがとうございます😭!

こちらのnote小説はスカーレル最後の消息なので、
この「流れゆく時の中で」の章を読み終えてから
読むのがオススメです🎄✨

幕間〜Malice to Concentrate〜

敵グループがようやく集合しました🦹🦹😈🦹‍♀️

そしてやはり、オルドレイクとメルギトスは
仲がよろしくなかったです😅

そもそもメルギトスは、
SN2の番外編でもオルドレイクの事を
馬鹿にしていましたからね😅

間抜け顔を拝んでるくらいにしか、
思っていないでしょう😅

対するオルドレイクは、自身への評価より
忠誠を誓う主人への不遜な態度に憤ってます😡

そんなのどこ吹く風な、今作の悪役は、
近年流行りの悪役転生の依代なった場合
一番嫌なタイプです🦹‍♀️拗らせ過ぎ

でも有能なのは間違いない😑悔しい

激情輪舞〜L'amour braque〜

再びSN2のターンです🌝

この頃のミコトは、
一波乱乗り越えて仲間を得たせいか

歴代勇者の様に、勇気ある青年に
変わっていました👱‍♂️

自分の使っている力にも向き合い始め、
BAD ENDルートを回避しました😌🍀
(↑そもそも設定されてない)

そして、メルギトスの娘・トリスの
襲撃に遭います💥

激情に駆られたまま襲い掛かるトリスの様子に、
ミコトとアメルは呟きます…

「褒められたいんですよ、きっと」
 ミコトの呟きにアメルが応じた。
「自分が誰かの役に立ててるってことが嬉しくて、そうすることで認めてもらえるのが嬉しくてたまらなくって…ただ一生懸命、周りのことも顧みずに突っ走っているんです」
 それは聖女として祀りあげられていた頃、彼女自身が陥っていた危険な思考だ。
 ひたむきだからこそ脆くて、まっすぐだからこそ周囲や自身をたやすく傷つける。
 愚者の正義だ。

都月景【サモンナイトU:Xー叛檄の救世主ー】
P154より引用

今のアメルは当時の自分をこの様に
省みていたんですね❤️‍🩹

愚者の正義なのは確かだけれど、
否定的に片付けるのは寂しいかな🍀

そしてこの後メルギトスの仕掛けた呪詛が、
刻々とアメルを蝕みます😭

こんにゃろう、アメルの活躍シーンを
一つも登場させないまま退場させたな😈

ハヤトは相棒キールが呪詛にかけられ、
マグナは恋人アメルが呪詛にかけられ、

U:Xの前のSN3の小説では
ナップの先生アティが呪詛にかけられ、

サモンナイト呪詛だらけだな、恐ろしい🤔

魂の呼び声〜Bye Bye My〜

一方、ミコトも戦いの渦中に身を置いてました⚔️

するとミコトの亡魂からアプローチが…

(ねえ、このままじゃアナタたち…ボロボロにされて、死んじゃうわよ?)
 無理なんかしないで逃げればいいじゃない、と声は囁く。
(自分だけなら、ケツをまくることだって余裕でしょ?なのに、どうして…)
 そんなのは決まっている。
「もう、デュウのことを見捨てたくない…あの子にも、気づいてほしいんだよ…」
 価値観はひとつだけではないし、ましてや絶対的なものでもない。
「御主人様に依存なんかしなくても、あの子が幸せになれる方法はあるはずなんだよ!俺にできることなんて知れてるかもしれないけど、それでも力になりたいし、支えになってやりたいんだよ!」
(なんとまあ、青くさいわねぇ…聞いてて、ムズムズきちゃうくらいに)
 くすくす笑ってはいたが、声はけして茶化してはいなかった。
(アタシ的にはね…そういう甘ちゃんを見てると、ついお節介したくなっちゃうのよ)

都月景【サモンナイトU:Xー叛檄の救世主ー】
P190より引用

こんな登場の仕方…ありがとうー😭💓

流石スカーレル🐍✨

お節介と称して力を貸してくれるところ、
亡くなってても本当にお人好し〜😭💓

私のスカーレルは無敵だから、
負ける気しない〜😆🎮←

しかし流石に相手が悪かった🥲

いや、

戦いには負けたけれど勝負に勝った

という所でしょう🥲

しがらみから解放されて一番やりたかった事を
デュウは、単純に実行したのだから🥲

スカーレルが力を貸してくれたお陰で、
ミコトはミコトのしたかった事を
実現できたよ✨ありがとう🐍💓

スカーレルを見てると、
お節介もたまには悪くないかもって
思えるよね🐍🍀

転章〜Redeemer of the rebellion〜

敵ターンです🦹🦹😈🦹‍♀️

暴れまくってからの最集結です⚔️

「我が名はレイー【再誕の制錬者】にして【エルゴの王】の名と志を継がんと欲し、あえて叛逆の道を貫き進むと決意した【救世の英雄】なり‼︎」

都月景【サモンナイトU:Xー叛檄の救世主ー】
P223より引用

この台詞、遂に【狂界戦争】が幕を開けたんだと
実感させられますね😰

しかし…小説読んでた流れでこの台詞読むのと、
noteに引用文としてあげる台詞とでは、

感じ方に大きな差がありますね😂

引用文だけ読んでしまうと、
どこかの異世界の紅魔族を連想しちゃう🧙

こうして、

U:Xシリーズ起承転結の"起"が、
終わりました📘🌝

ここまでの"起"を読んだ最初は、
宿敵チームがどの様に戦火を広げて
理想郷リィンバウムを災禍に陥れるのか
続きが気になりつつも、

狂った4人集まれば理想郷滅亡の危機も
そりゃそうだ!

と思っていました👀

そう思えたのも
3巻に渡って登場人物の背景を丁寧に書いて、
"起"という地盤を固めてくれた
お陰だと思います📘🌝

勇者チームが苦しい出発になったのは
ゲーム内で一緒に冒険してきた
プレイヤーとして本当に辛いですが、

小説読者としては
ここからの反撃に期待が高まって
しょうがないですね🤩

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