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今日のごはんと本 赤ちゃんと一緒 7/13(土)〜19(金)

夫と4歳児と0歳児との暮らしのなかで、食べたもの、読んだものの記録です。
* * *
産後2ヶ月。
夏がもうすぐそこ。
自宅からほとんど出ないのに忙しい。

7/13 土曜日 くもりのち大雨

夫と子どもが朝から遠出。
楽しみにしていたイベントのため。
わたしは寝坊して朝ごはんを食べそびれつつ、赤ちゃんと一緒に駅まで見送りにいく。

その後、喫茶店で水出しコーヒーをテイクアウトで注文し、財布を開いたら所持金が千円切っていた。
もうコーヒーはタンブラーに入れてもらっていて、支払いは現金のみだったから、平謝りして現金をおろしてあとで支払いに戻ることに。
お店の方は、いつでもいいですよーと言ってくださる。
コンビニへ急ぎ、ちょこっと海を見て、お店に戻る。
せっかくだから、プリンもテイクアウトして帰った。

朝ごはん
マルちゃん正麺醤油味。
帰宅後に朝ラーメンをやる。
レモン汁を入れて、レモンラーメンにした。

昼ごはん
冷たい豆乳トムヤムヌードル。

きゅうりの水漬けのつけ汁を豆乳で割って、トムヤムペーストで味を整え、適当にスープを作る。
長いこと放置していたライスヌードルをお湯で戻し、たっぷりのスープに放つ。
青ねぎをどっさりかけて完成。
いい塩梅にできて、するする食べる。
麺はそうめんでもよさそう。
大満足。

夕方、子どもが大興奮で帰宅。
よかったね。
夫はくたくただけど、満足そう。
子どもが喜んでいるのを見るのは、近年知った新しい種類の楽しみ。

夜ごはん
カレーライス、きゅうりのぽん酢漬け、キャロットラペ。
子どものリクエストでカレーを作る。
おかわりしてくれて、にやりとなる。
これも、新しい種類の喜びのひとつ。

読んだ本
『タフティ・ザ・プリーステス』
やべー本。
なのに、わかる! となる不思議。
こんなぶっとんだ本も、丁寧に日本語訳され、紹介され、書店に並ぶ。
その公平性は現代のこの国の素敵さのひとつだと思う。


7/14 日曜日 雨

朝ごはん
塩昆布チーズトースト、納豆オムレツ。
今日はわたしが作る。
オムレツ、焼きすぎる。
お好み焼きソースとマヨネーズで食べた。
オムレツみはなかったけど、おいしくはあった。

昼ごはん
マルちゃん正麺醤油味。
子どものリクエストにより。

おやつ
いちごアイスクリーム。
子どもが寝ているすきに。
仕事の休憩時間にぱくぱくと。

夜ごはん
カレーライス、キャベツとツナのサラダ、きゅうりの水漬け、ラタトゥイユ。

読んだ本
先日、気になっていたサウザンブックスの本たちを、ついに購入した。
台湾、チェコ、デンマークのコミック。
この会社では、海外のマンガをクラウドファンディングで出版している。
紹介される作品はどれも心踊るものばかりで、素晴らしい取り組みを続けてくださっていることに、いつもありがたい気持ちでいっぱい。
クラウドファンディングにもちょこちょこ参加していて、届けられた紙の本はどれも宝物。
さっそく一冊めを読むことに。

『奇譚花物語』
前から読みたかった台湾の百合マンガ。
日常のちょっとした描写(パックにストローが刺さった飲みものとか)に台湾を感じてわくわくする。
ままならない関係がかわいく美しい絵で描かれていて、くつろぎながら読む。
このマンガが出版され広く読まれている文化が、守られていってほしいと切実に思った。

『自分で「始めた」女たち』
本棚から引っ張り出してぱらぱらと読み直す。
インタビューの内容はもちろんのこと、写真がいい!
被写体の方々も、その方々のお部屋も、静かに輝いている。
キラキラというニュアンスとはまた違う、力強い輝き。
読んでいると元気が出る。


7/15 月曜日 雨

雨降りの海の日。

朝ごはん
メモし忘れ。

子どもが、ミスタードーナツ行きたいです! と言うので、みんなでショッピングモールへ行くことに。
やることが山積みだからと言って、海の日に子どもとドーナツを食べられなくてなにが人生か、と思い、考えごとは一旦頭の端に追いやる。
あくまで端に、であり、追い出すことまではしないのが大事かも。
またすぐまんなかに引っ張ってこられるように。

赤ちゃんは今日が初めての電車、初めてのショッピングモール。

昼ごはん
ミスタードーナツ!

昼ごはん2
たこ焼き!
子どもが寝てしまったので、ふらっとたこ焼き屋さんへ。
こんなふうにちょこっと立ち寄る銀だこが大好き、と告白する夫。
わたしも同じく。
ハイボールがあれば最高、と言い添える夫。
わたしも同じく。
今日のところはお茶で。

夜ごはん
大量の餃子、キャベツとツナのサラダ、きゅうりの水漬け、もち麦入り白米、ピーマンと塩昆布のスープ。

子どものリクエストで餃子を作る。
具材は冷蔵庫にあるもので。
合い挽き肉、にら、青ねぎ、しょうがとにんにく。
チーズを包んだだけの餃子も作る。
子どもはこっちが本命。
焼くのがうまくいかず、しっとりしてしまったものの、まあよし。
お腹いっぱい餃子を食べられるのは楽しい。

読んだ本
『タフティ・ザ・プリーステス』
書いてある内容も面白いのだけど、それを語る語り方がまた面白いなあと、感心しながら読んでいく。
この語りだからこそ伝わる人たちがいて、その人たちに届かせるため、深く刺すために選ばれた語り。
引き寄せの法則も7つの習慣もおばあちゃんの知恵袋も、指し示すところはわりとかぶっていて、それを説明する語りかたが、説明したい対象によって大幅に違ってくる、ということのような気がしている。
人間の多様性・他者性と内面の普遍性、その生き物としての独特さ。


7/16 火曜日 くもりのち雨

朝ごはん
目玉焼き入りトースト(食パンの真ん中を四角く切り出して、玉子を割り入れてフライパンで焼いたもの)
黄身をくずして、パンですくいながら食べる。

昼ごはん
唐揚げ、冷やっこのニラ醤油かけ、もち麦入り白米、酸辣湯風スープ。
スープに、ねぎ辣油を入れる。
すっぱくて辛くて、夏の体にしみていく。

夜ごはん
カツオのお刺身、きゅうりの水漬け、ラタトゥイユ、もち麦入り白米、ピーマンと塩昆布のスープ。
カツオのお刺身、いまいちだったけど、にらのしょうゆ漬けとあわせたら、これこれ、という味に。
ピーマンのスープは冷たくして飲んでもうまい。

晩酌
カマンベールチーズ、ビール、白ワイン。
みんなが寝静まったあと、ひとり書き物の続き。
0時過ぎになんとか区切りがつく。
頭が回転し続けていて眠れないし、息抜きしたいしで、缶ビールを開ける。
プルタブを開ける音がもうご褒美。
マンガを読みながらひとり飲み。
盛り上がってきて白ワインも開ける。
楽しすぎて夜更かしした。

仕事に区切りをつけるのが苦手で、昔はあらかた片付くまで突っ走っていたのだけど、最近は次から次に何かしらあってすっきり片付くことはないから、自分でこまめに給水ポイントをもうけるようにしている。
長く楽しく走り続けるために走り方を整える。

そんなことを書いてはいるものの、当分はのんびりできなさそうなので、ここのところずっと「この山を越えたら、めちゃくちゃ観たいけど現在未視聴の『虎に翼』を一気観して、最終話はリアタイするんだ」と自分に言い聞かせている。
なにかのフラグみたい。
いやいや大丈夫大丈夫、なんとかなる。
なんとかする。

読んだ本
『ハーモニー』1巻
『14歳の恋』のスピンオフ作品。
にこにこ飲酒しながら読み進めるうちに、あまりに面白すぎて泣き出す。
ひとり家飲み読書、たまらない。
相変わらず幸せの閾値が低い。


7/17 水曜日 晴れ

今日は朝から青空。
そろそろ梅雨が明けそう。

朝ごはん
ピザトースト。
夫がケチャップをベースに自作したピザソース、手軽でおいしい。

おやつ
アンチョビポテトのパン、アイスコーヒー。
眠気さましにコーヒーを買いに行く。
ついでにパンも買う。
食欲がまた盛り上がってきているのを感じる。
きっと授乳効果。
妊娠中の、胃の底が腸を押しのけて広がる感じの食欲ではなく、胃のサイズはそのままに食べたものが消化されてからっぽになるサイクルが早まる感じの食欲。

昼ごはん
豚肉となすの汁そば。
麺はそうめん。
クーラーで冷えがちな体に、あったかい汁そばがしみた。
山椒が合う。
なすって栄養あるんだっけ? なかったような? でも案外あったような? うーん調べよう、という、これまで何回繰り返したかわからないやりとりを今日も夫とした。
老後もこの調子だろう。

おやつ
よもぎあんぱん。

夜ごはん
唐揚げ、きゅうりの水漬け、ラタトゥイユ、納豆、もち麦入り白米、酸辣湯風スープ。
夫の唐揚げ、米粉で揚げているから、カリッとしていて大好きだ。
きゅうりの水漬け、箸休めにぴったり。
自宅で揚げたての唐揚げを食べられるって、ものすごい贅沢だと思う。

読んだ本
『三月のライオン』
最新刊の「あかりちゃんの冒険」を読み返す。
お腹が空いて、笑顔になって、寂しさで胸がきりきりと痛くなる。
何度でも読みたくなる。
 

7/18 木曜日 くもり

朝ごはん
オムライス。

子どものリクエストで、夫がオムライスを作ってくれる。
香ばしいうす焼き玉子で、ケチャップコーンライスをふんわりくるんでいる。
ケチャップで、子どもの分には子どもの名前が、わたしのはママ、夫のはパパと書いてあった。
ケチャップで書いても達筆で感心する。

おやつ
フルーツグラノーラ、牛乳。
やはり間違いない、如実に食欲が復活している。

昼ごはん
納豆パスタ。

夫と一緒に、アメリカのオーディション番組で大盛り上がりしたという日本のお笑い芸人さんたちの出場シーン動画を観て、げらげら笑いながら食べた。
心からばかばかしいって、素晴らしいことだ。

おやつ
フライドポテト。
夫と赤ちゃんと、所用を済ましに出かける。
外は、なまぬるく強い風が吹いている。
透明なクーラーの室外機が鼻先につきまとっている感じ。
暑さにくじけず、最近ずっと揚げたてのうまいおいもが食べたかったので、コンビニでフライドポテトを買って、歩きながら食べる。
道々、米津玄師さんの『さよーならまたいつか!』がなんでこんなに素晴らしいのか、ふたりして熱心に話し込む。

男性である米津玄師さんが、明確にフェミニズムを打ち出したドラマの主題歌を手がけるにあたり、どんなスタンスで作品をつくるべきか模索したというインタビュー記事を読んだ。
それについて夫とあれこれ話をしながら、自分がなぜこの曲がこんなに好きかを言語化していった。

この曲を聴くときにわたしのなかに湧く感情は、うれしさだ。
当事者でないけど同じ怒りを抱いてきた、その点できっとつながれる、本当には理解はできないけどせめて最大限に想像力を張り詰める、その歌い手のスタンス、振る舞いかた、ありようが、心からうれしいのだ。
励まされた、というのとはまた違う。
連帯が可能になったうれしさ。

思いを言語化しようとすると、感情の沸き立ちに反して、言葉がかたくなっていく。
精密に言い表したくて、並べる言葉を注意深く選んでいるうちに、言い表したかった気持ち本来の熱を、微妙に取り逃がす。
難儀。
この齟齬を極限まで減らして表現しようとするなら、感想文よりエッセイより論文より、小説が向いているんだろうな。

夜ごはん
メモし忘れ。

読んだ本
『カモのネギには毒がある』8巻
朝起きてすぐ読む。
学生たちが、部活に根を張っている悪習による支配から脱するため、自分たちで考え行動し始めるところで、たらーと泣いていた。
この頃の涙腺、ゴムパッキンがいかれた蛇口のようなゆるさ。

『すべては変わる、石さえも』
夕方帰宅したら、注文した植本一子さんの本たちが届いていて、すぐに封筒を開く。
まずは、日記アンソロジーの特典である、最新日記を手に取る。
手書きの文字。推敲のあとがそのまま残っている。
作者がこれを書いていた時間、ちょっと戻って読み直した時間、あとから推敲した時間が、多重にページに現れていて、不思議な読み味がした。
力をもらう。


7/19 金曜日 雨のち晴れ。

朝ごはん
フレンチトースト。
子どものリクエストを受け夫が作ってくれる。
ありがたい。

子どもが保育園に出かけたあと、大雨が降る。

午前中、傘をさして髪の毛を切りに出かける。
赤ちゃんが哺乳瓶を拒むようになったので、3時間以上の外出ができない。
くせ毛をのばすのは先々の楽しみにして、ヘッドスパとトリートメントをしてもらう。
力強いマッサージを受け、頭皮がびっくりしていた。
終わって外へ出ると晴れ。
パン屋に寄って帰宅。

昼ごはん
魚のフライとタルタルソースのサンド、明太子フランス、レモンクリームパン、メロンのデニッシュ。

買ってきたパンを夫と山分け。
レモンクリームのパン、感動的なさわやかさ。

おやつ
塩パン。
きっと夜までもたないと思い、多めに買っておいたパンを、案の定お腹が空いた夕方、打ち合わせ前にささっと食べる。

夜ごはん
メイン何か、ピーマンとツナのあえもの、パプリカの甘酢漬け、もち麦入り白米、なすとオクラとみょうがのおみそ汁。
メインが何か忘れたけどきっとおいしかったはず。


読んだ本

『誕生日の日記』
いろんなかたの誕生日の日記を集めたアンソロジー。
のんびりと読んでいく。

書き手も読み手も、同じ世界で生きていて、ひとしく社会に巻き込まれ、息をして暮らしている。
それぞれの大変さ、それぞれの喜び、それぞれの平凡を抱えている。
形は千差万別でも、誰もが何かを宿命的に抱えている。抱えながらもなんとかやっていたり、やれなかったり、でもまた抱え直したりしている。
それを知ることで、わたしもまた、なんとかやっていこうと思える。