見出し画像

今日のごはんと本 赤ちゃんと一緒 7/6(土)〜12(金)

夫と4歳児と0歳児との暮らしのなかで、食べたもの、読んだものの記録です。
* * *
産後2か月。
梅雨で空気がじっとりと重い。
書きものに追われて、家事や育児の最中もよく意識が飛んでいる。

7/6 土曜日 晴れ

ひとり寝坊。
夫と子どもが出かけたあと、赤ちゃんとその辺をお散歩することに。
家を出ようとしたら母から電話が。
急遽、実家に遊びにいくことになる。

朝ごはん

野菜とチーズのフォカッチャ。
カフェでパンを買って帰宅。
とりいそぎ腹ごしらえ。
少しして車で母親が迎えに来てくれて、赤ちゃんと一緒に実家へ向かう。
東京都知事選についてあれこれと話す。
都内から引っ越していなかったら、蓮舫さん一択だった。

昼ごはん
そうめん。
実家にて昼ごはん。
午前中お出かけしていた夫と子どもも合流。
夫の母がわたしの母に送ってくれたお中元のそうめんを食べる。
巡り巡っている。
そして、弟ファミリーもやってくる。
一気ににぎやかに。

夜ごはん
手巻き寿司。
実家にて。
弟とお互いの末っ子を連れて、4人で近くのスーパーへ買い出しに。
こりこりの新鮮な魚がたくさん。
いけすに張りつく子どもたちを、背中から写真におさめた。
釣り好きの弟に魚のセレクトは丸投げ。
目利きがいると助かる。
レジで財布を出そうとしたら1000円しか入ってなかった。
ここは弟におごられておく。
まあそういう日もある。

読んだ本
『行動と人格』1巻
見知らぬ人たちの人間関係を観察するちょっと下世話な楽しみと、他者の内面を心を尽くして想像するやさしみがブレンドされた、独特な読み心地になるマンガ。


7/7 日曜日 晴れ

友だちが遊びに来る日。

朝ごはん
ベーコンとマスタードのパン。
暑くなる前に赤ちゃんを連れて外に出ようと、朝ごはんをパン屋さんで買って海へ。
7時台に出たのに、もう暑い。
気温は上がりきっていないけど、日差しはすでにきつい。
ノースリーブのワンピースを着ていたから、むきだしの肩がちりちりした。
堤防に腰かけ、パンをさっと食べて帰宅。
海はきらきらしていて、今日も最高に気持ちよかった。

それから子どもと夫はまた遊びに出かけていき、赤ちゃんは授乳後にすやり、わたしは思いきり掃除をする。

昼ごはん
豆乳そうめん。
ひとりの昼ごはん。
今日はそうめん2束で。
きゅうりの水漬けのつけ汁を豆乳で割る、今井真美さんのレシピ。
つけ汁が足りず少し物足りなかったので、途中で白だしを追加。
満足。

食後、片付けを終えて赤ちゃんとぼーっとしていたら、夫と子どもが帰宅。

おやつ
シュークリーム、オレンジゼリー杏仁豆腐。
赤ちゃんを近い時期に産んだ友だちが、赤ちゃんのきょうだいも連れて遊びに来てくれる。
わたしも自分の子どもと赤ちゃんと共にお出迎え。
夫は挨拶したのちひとりお出かけ。
お土産にいただいたおやつをみんなで食べて、子どもらを遊ばせ、赤ちゃんをあやしつつあれこれしゃべった。
出会ったのは中学一年生の頃だから、お互いに相手がママと呼ばれてることが変な感じがして笑えた。
自分たちの子どもらが交流しているのを見守るのは、なんともいえない面白さがある。

夜ごはん
豚肉のしょうが焼き、オクラの梅マヨネーズおかかあえ、もち麦入り白米、ニラと豆腐とえのきのおみそ汁。

読んだ本
『林檎の国のジョナ』
途中で連載中止になっていた作品が、媒体を変えて再開していた!
すごくうれしい。
世の中捨てたもんじゃない。
面白くてあったかいマンガ。
続きも楽しみ。

7/8 月曜日 晴れ

土日にたくさん人に会ったので、頭がぽーっとしている。
たまに人と会うのはとても楽しい。
たまに、というのが、自分の場合はミソだろう。
適度なバランスというものに、誰にでも当てはまる正解のレーダーチャートは存在してなくて、他人にはひどく偏っているように見えても自分にとっては均衡が取れているのが適度ということだし、バランスって言葉の示す状態って当たり前ながら個体差があるよな、と最近よく思う。
時々人と会って話す、あとはひとつ所にとどまりじっとしている、そのくらいがわたしにとってのバランスの取れた状態。

朝ごはん
納豆、もち麦入り白米、ニラと豆腐とえのきのおみそ汁。
育休期間に入り、子どもを保育園に預けにいく時間が遅くなったから、前以上にのんびり朝を過ごすように。
今朝は赤ちゃんがよく寝てくれていたので、子どもと時間いっぱい遊ぶ。

子どもを夫が送っていき、わたしは授乳して二度寝。
寝れば元気になれるから、眠いときはとにかく寝る。

昼ごはん
明太子ガーリックパスタ。

夫による明太子パスタ。
リュウジさんのレシピとのこと。
カリカリに揚げたにんにくがきいていて、どんどん食が進む。
うまい、うまい、とひと仕事終えた山賊のように食べた。

夜ごはん
お好み焼き、きゅうりの水漬け、きのこのマリネ、キャロットラペ、もち麦入り白米。

夫、生まれてはじめてお好み焼きを自宅で焼く。
複数のレシピを参考に、粉少なめ、野菜と玉子たっぷりで、しっとり軽く仕上がっている。
するすると入るし、ごはんにも合う。
うまい、うまい、と夜も山賊になった。

晩酌
白ワイン。
みんな先に眠りにつき、星野源さんの曲を流しながらのんびり家事をして、ベッドにグラスを持ち込んで晩酌。
寝顔が三者三様にかわいらしく、スマホのカメラでシャッターを切る。

読んだ本
『向こうの人』
主人公の人物像が秀逸。
少なくない数の現代人に共通する矮小な一面を、かわいく凝縮させたような。

7/9 火曜日 晴れ

朝ごはん
トースト。

昼ごはん
台湾風まぜそば。

夫の定番ランチ。
食べるたびに、これこれ! とテンションが上がる。


夜ごはん
回鍋肉、オクラの梅おかかマヨネーズあえ、納豆玉子かけごはん、おみそ汁。

出産した直後にはじめた、お菓子のファミリーパックを色々常備しておく仕組みを、夫と話して一旦終了にする。
わたしが自分で出歩いて買い物できるようになったことと、そもそも食べる量ががくんと落ちた(前に戻った)ため。
あの爆発的な食欲を、もう味わえないと思うと寂しい。
妊娠期間、思いっきり食べまくることができて、楽しかった。


読んだ本
『やっとこっかな』
わたなべぽんさんのマンガの心地よさは、作者の生活することへのほどよいこだわりが、そのまんま作品に転写されることで醸し出されている気がする。
作家と作品は別物で、でも親子のような、双子のよう関係だと思う。
結局は他人で、生まれたあとは別の人生を送るけど、受け継いでいる遺伝子は同じ。流れる血の匂いが同じ。


7/10 水曜日 晴れ

朝ごはん
トースト、目玉焼き。

昼ごはん
鮭の塩麹蒸し、香味野菜、もち麦入り白米、鶏肉とミョウガのスープ。

この魚の塩麹蒸しとソースは傑作レシピ。
何度作ってもらっても、あまりにおいしくてうなる。

夜ごはん
ブリのお刺身、ラタトゥイユ、もち麦入り白米。
昨日から子どもが、スシローに行きたい! と言っていたので、夫と子どもはスシローで夕食、わたしと赤ちゃんは留守番。
昼の間に夫が夕食にと、ラタトゥイユとお刺身を用意しておいてくれる。
それを楽しみに、7時ごろ赤ちゃんとお風呂に入っていたところで、夫と子どもが雨の中を帰宅。
子どもは、赤身と中トロと玉子食べた! と元気に教えてくれる。
よかったねえ。
のんびり過ごす夫と子どもと赤ちゃんを横目に、わたしものんびり夕食を食べた。


読んだ本

『悪魔を憐れむ歌』5巻
待ち続けていた完結巻。
全ページ、絵が鬼気迫っている。
情念が濃く匂いたつ。
むごく、これでもかという痛みが詰まった物語なのに、こんな希望に溢れたラストにたどりつくなんて想像もしなかった。
最後のセリフで、のどをくびられたようにうなりながら涙を漏らした。
怪作、傑作。
待ちきれずKindleでさっそく買ったけど、作者が自主制作する紙の本も、何年も前から予約している。
届くのが本当に楽しみ。

『しょせん他人事ですから』7巻
弁護士さんに助けを求めるような出来事というのは、腹に大穴が空き腸がどっと抜け落ちるような勢いで、感情を乱高下させる。
法律は、ものごとにパッキリけじめをつけるための杓子定規なものじゃなくて、そもそもパッキリけじめなんかつかない人と人との間の出来事に、なんとかギリギリ折り合いをつけられるよう、フリーハンドで何度も描き直し続けてきた、やむを得ない線引きのことなんだなあと、このマンガを通して実感した。

『ホテル・メッツァペウラへようこそ』
最新刊まで一気読み。
寒いなか心地よい場所でぬくぬくと過ごすことの幸せを味わう。
サウナいいなあ!


7/11 木曜日 くもりのち雨

朝ごはん
みそ焼きおにぎり、チーズ、フルーツグラノーラとヨーグルト。
かために焼いたお米で作るみそ焼きおにぎり、しっかり噛み締める感じが好き。

昼ごはん
ナポリタン。

夫の定番メニュー、ナポリタン。
一生ランチに作ってほしい。
具だくさんであるがゆえに、最後のほうで麺と具の割合が崩れて、麺が先に尽きそうになる。
バランスをとりながら、真剣に食べる。

おやつ
あんこクリームどら焼き。
突然、あんごが食べたい、とピキンと思い立つ。
書きものの息抜きに赤ちゃんをベビーカーに乗せてコンビニへ。
おやつを買ってすぐ帰宅。
休憩がてら、もぐもぐと食べる。

夜ごはん
バターコーン、ラタトゥイユ、キャロットラペ、ニラしょうゆ玉子かけごはん、おみそ汁。
この夏、ニラのしょうゆ漬けが大活躍。

読んだ本
『二月の勝者』最終巻
勢いをゆるめずラストまで駆け抜けたすごいマンガだった。
最後のオチがさわやか!
中学受験、わたしは子どもに決して勧めないけど、どんないい面があるかの一端を学べた。

『日本三國』5巻
楽しみにしていた新刊。
牛丼をかきこむようにガツガツと読む。

『言えないことをしたのは誰?』
スクールセクハラスメント、学校での性加害を真正面から描いたマンガ。
子を持つ身のわたしは、感情をミキサーでぐちゃぐちゃにされた。
真摯な本。
たくさんの人に読まれて欲しい。
マンガのなかに登場する『環状島=トラウマの地政学』も、すばらしい本なので、すごくおすすめ。


7/12 金曜日 晴れ?

朝ごはん
みそ焼きおにぎり、だったような?

昼ごはん
アラビアータ。

夫によるアラビアータ。
トマトたっぷりで幸福。
夏は夜、そしてトマトだ。
トマト缶に加えて、ミニトマトを使ったそう。
しかもミニトマトは湯むきしたとのこと。
すごい。
わたしは湯むきなど人生で一度もしたことがない。
夫、トマトを煮詰めずフレッシュな味わいに仕上げるパスタをうまく作れるようになりたい、とのこと。
トマトをとろっと煮詰めるパスタは、わたしが好きでよく作る。
それぞれが方向性の違うトマトのレシピを探求することで、どっちの傾向の料理も食べることができて、これはなかなかいいことだ。

夜ごはん
揚げ春巻き(にんじん・アスパラ)、キャロットラペ、ラタトゥイユ、もち麦入り白米、おみそ汁。
夫の揚げ春巻き、今夜もパリパリかつしっとり。
にんじんの大好きな食べ方のひとつになった。

晩酌
ビール、子ども向けかっぱえびせん。
みんな寝静まったあとに、ぼーっとしながら飲む。
キッチンでおつまみになりそうなものをがさごそと探し、子どもの食べかけのかっぱえびせんを発見。
お気に入りの椅子に三角座りしてつまむ。
ゆっくりと飲み、ほかには何もせず、書きものをして熱がこもったままの脳を落ち着かせる。

読んだ本
『良いおっぱい、悪いおっぱい』
読みかけだったエッセイを読み終える。
80年代に赤ちゃんを産んだ著者の時代を映した新鮮な言葉と、2010年に25年越しにそれを改訂した著者の貫禄ある大人の視座と、今それを読む令和のわたし。
出産と育児にまつわる物事、価値観の、間断ない変遷を一冊で感じられて、とても面白かった。



毎日のように楽しく苦しく、わっせわっせとキーボードをたたきにたたいて、夕方やっとノートパソコンを閉じると、指がぱきぱきにこわばっている。
1週間が早すぎて、白目をむいて天井を見る。
赤ちゃんが泣いてまた下を見る。
近頃は指を熱心に吸っている。