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今日のごはんと本 赤ちゃんと一緒 6/22(土)〜28(金)

夫と4歳児と0歳児との暮らしのなかで、食べたもの、読んだものの記録です。
* * *
産後2ヶ月。
赤ちゃんはよく眠るたちらしく、睡眠サイクルがさっそく整ってくる。
産んだ側のわたしは、前と同じように動こうとして、ぱたっと疲れて、の繰り返し。
行きつ戻りつして、新しい産後の自分になっていくんだろう。

6/22 土曜日 雨

赤ちゃん、今日も全然起きず、4時過ぎになかば無理やり授乳。
飲んでくれてひと安心。

赤ちゃんはお腹がくちくなってまた眠り、わたしは寝付けず本など読んでいたら、5時半に子どもが覚醒。
起きる! と宣言され、子ども部屋に移動。
テレビを観る子どもにくっついているうちに寝落ち。

朝ごはん
チーズトースト。
メイプルシロップをかけて。

夫と子どもはお出かけ。
わたしは赤ちゃんと留守番。

昼ごはん
チョリソーとサルサのサンド、クリームパン、サラダ。
小雨のなかベビーカーを押し、最寄りのカフェへ。
レジへ向かおうとするも、ソファの隙間がギリギリ通過できず。
別の通路から行こうとしたら、施設のかたが笑顔で素早くソファをどけてくれた。
この施設はいい人しかいない。ずっと通う。
パンを調達し、雨が強くなる前に急いで戻る。
いつも買うサラダ、野菜それ自体に加えて、手作りにんじんドレッシングもおいしくて、もりもりと食べた。

夜ごはん
豚ヒレ肉のソテーのパセリソースがけ、ラタトゥイユ、ズッキーニとハムのコンソメ煮、もち麦入り白米、具だくさん豚汁。
夫の豚ヒレ肉のソテー再び。
火加減を間違えた! と慌てていたけど、しっとりでちゃんとおいしい。
ソースをたっぷりかけて食べた。
全部おいしかった!

おやつ
カルピスアイスバー。
子どもに付き合って一緒にデザート。
アイスとアイスをこつんとぶつけ、かんぱーいと言い合って食べた。
飲み物としてのカルピスは少し苦手であんまり飲まないけど、アイスとなると大好き。

晩酌
カマンベールチーズ、白ワイン。
寝かしつけるうちに寝落ちして、気づいたら日付けが変わっていたけど、めでたい日だったので、ひとりで祝杯をあげる。
一杯だけくいっと飲んで、ベッドに戻る。

読んだ本
『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』
本屋さんが舞台の韓国の小説。
近年、韓国の本がたくさん翻訳出版されていて、とてもうれしい。文学に勢いがあると感じる。
丁寧で誠実な小説。
深呼吸するように、ゆっくり読んでいく。


6/23 日曜日 雨

朝ごはん
トースト、目玉焼き、ヨーグルト。
目玉焼きはトーストにのっけて。
ヨーグルトにはブルーベリージャム。

おやつ
カルピスアイスバー。

夫と子どもはお出かけ。
今日は遠出することに。
わたしと赤ちゃんは引き続き留守番。

昼ごはん
長ねぎとツナのペペロンチーノ。

冷蔵庫をのぞくと長ねぎがたくさんあったので、ツナとあわせてパスタにすることに。
今後の献立に差し支えないよう、ねぎの白い部分は残しておき、青い部分を全部使う。
産後の現在、料理は夫が一手に担ってくれているので、食材を無計画に使わないよう気をつけている。
普段から、食材や調味料でなにかを使い切ったら都度共有している。
特に話し合ってルールを決めたわけじゃないけれど、短くない年月を経て自然とこうなった。

たっぷりの青ねぎをオリーブオイルでにんにくと唐辛子と一緒にじっくり炒めて、ツナとパスタのゆで汁を加えて煮詰め、パスタとあえて完成。
てきとうに作ったけどうまい!
ねぎが甘い。
また作ろう。

おやつ
抹茶クリームどら焼き。
雨がやんだ隙をつき、赤ちゃんとコンビニまで散歩。
外は湿度が高くて、むわっとしている。
空気にさわれそう。
おやつを買ってすぐ帰宅。

授乳しながらふと、赤ちゃんという、人生の短い一時期のかけがえのなさが、ぐわっと迫ってきた。
白く甘い水だけを口にして、たっぷりと眠り、時々起きて世界を眺めるこの在り方は、人が生まれる前にいた場所、たとえるなら天国の暮らしに、限りなく近いんじゃないか。
だとすれば人が赤ちゃんでいる時期は、良くも悪くもアグレッシブな現実世界で本腰を入れて生き始めるための、ウォーミングアップ期間なんじゃないか。

赤ちゃんでいる時間を安心して満喫してほしいなと、心から思う。
そのあとに待ち受ける、人生っていう苦しくも楽しいめくるめく数十年に、勇気を持って踏み入っていけるよう、援護していきたい。

夜ごはん
豚肉ときゅうりとねぎの塩麹炒め、ラタトゥイユ、ズッキーニとハムのコンソメ煮、もち麦入り白米、具だくさん豚汁。
夫と子どもの帰りが遅めなので、夕食作りを買って出る。
といっても夫の作り置きが潤沢にあるから、作るのはメインのみ。

解凍した豚こまがあったので、塩麹で漬け込んでおく。
豚肉とねぎをごま油でじっくり弱火で火を通し、種部分をスプーンでこそげとってひと口大に切ったきゅうりを投入、中火で炒め合わせて出来上がり。
なお、きゅうりの種部分は、小皿にとってマヨネーズをかけ、調理中にしゃくしゃくと食べた。ほとんど水を食べているような感じ。
いくつかのレシピを参考にてきとうに作った塩麹炒めは、塩麹パワーがいかんなく発揮されていて、すごくおいしかった。
肉のうまみが引き出され、ねぎも甘くとろりとしていて、きゅうりのパリポリ感が箸に勢いをつけてくれる。
夫にも大好評でうれしい。

晩酌
カマンベールチーズ、チーズおかき、ビール、白ワイン。
子どもたちが寝静まったあと、寝落ちを回避できたので、ベッドに腰かけ缶ビールをプシュッと開けたら、音につられて夫もやってきた。
ベッドに座ってプチ飲み会。
酒うまい、と何度も言わずにおれなかった。
酒、大好き。
幸せだ。


読んだ本
『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』
赤ちゃんの隣に座り、ゆっくりと読む。
書店で働くバリスタがおいしいコーヒーを淹れる描写がしばしば出てくるので、どうしてもドリップコーヒーが飲みたくなって、デカフェのコーヒーを淹れて、マグカップを手に読書に戻った。

大きな事件が起きるわけではないけど、読み終えたときには、胸がふーっとふくらんで潤っていた。
波がじわじわと満ちて、気づけば乾いた砂浜を浸していたような具合に。
こんな本屋さんが存続可能な社会であってほしい、こんな生き方が可能な世界であってほしい、という、切ない祈りが込められているように感じた。
わたしにとってのヒュナム洞書店を見つけて、通いつめたい、ととても思った。


6/24 月曜日 くもり

朝ごはん
チーズトースト。
メイプルシロップをかけて。

授乳中、身動きした拍子にかぱっと赤ちゃんの口が乳首から外れる。
母乳が止まらずびゅーっと弧を描いて宙に吹き出し、びっくりした。
乳が張ってしたしたと雫が垂れることはあったけど、これはじめて。
水鉄砲みたいな勢いで、しかもノータッチで発射されるとは。
赤ちゃんがちょいちょいむせるわけだ。

昼ごはん
納豆パスタ、水菜とバナナのサラダ、鶏レバーの煮物。
夫の納豆パスタ、バターたっぷりで濃厚な味わい。
バナナのサラダ、余ったバナナが熟れて柔らかくなってきたときに、すごく便利なレシピ。
作り置きのレバーの煮物も味見。
うまーい。
おいしくてあっという間に食べ終えた。

おやつ
メイプルナッツアイス。

おやつ
ロールケーキ。
クリームやまもりのコンビニのロールケーキ。
子どもと夫とみんなでつつく。
そろそろ子どもに『となりのトトロ』を観せようと思い立って入手したBlu-rayを、おやつを食べながら再生したところ、子ども、大いに怯える。
こわい! Blu-rayこわい! と大騒ぎに。
どうやら暗い色合いの映像が嫌な模様。
しかし、わたしが観たかったので、メイちゃんとトトロが出会うシーンまでは強引に上映。
子どもとトトロとの出会いは、恐怖体験に終わった。
来年あたり、また一緒に観てみよう。

自分の好きなものを子どもが好きにはならない可能性は多分にあるし、無理やり好きにさせるのは罪深いことだと思うので、やりたくない。
ただ、ある程度の「押し付け」はやってみようと思っている。
出会う機会を提供してみて、好きか嫌いか今はよくわかんないか、子どもなりの好み、嗜好を自分で知っていってほしいし、わたしもそれを知りたい。

とはいえ、親であるわたしからの出会いの提供が、子どもの好み、嗜好の方向性を決定付ける大きな要素になりうることもまた事実だ。
映画などの文化的趣味に限らず、親である限り、子どもになにかしらを押し付ける振る舞いからは、逃れられないと感じている。
こういうものを子どもに好んでほしい、自分がよしとする価値観を子どもにもよしとしてほしい、という欲望の発露を、ゼロにはできない。

どうあっても親は、子どもの感性という生コンクリートに、荒々しく足跡を残してしまうものだと思う。意識的にも無意識にも。良くも悪くも。
「母親はみんな罪人よ」というドラマ『サイコでも大丈夫』の大好きなセリフを、ことあるごとに思い出す。

自分は子どもにあらゆるものを押し付けている、だから、与えようと目論んだものを突き返されることも当然ある。
それはそれで悪いことじゃない、と思っている。
影響を与え合わずに生きることはできない。
痛みはあるけど喜びもあるから、傷つけ傷つけられるリスクを取る。
無感覚こそが人生の敵だと思うから。
なのでまた来年あたり、またトトロを一緒に観てみよう。

夜ごはん
にんじんの春巻き、アスパラの春巻き、ラタトゥイユ、鶏レバーの煮物、もち麦入り白米、酸辣湯。
待望の、アスパラの揚げ春巻き!
夫、いろいろ失敗したと言っていたけど、すごくおいしかった!
パリパリ、しゃくしゃく、アスパラのうまさが最大限に引き出されていると感じる。
にんじんの揚げ春巻きも安定のおいしさ。
新作スープもほどよく酸っぱくてするするとお腹に入る。
幸せ。

読んだ本
『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』
おすすめしていただいた本が届いて、わくわくしながら読んでいく。
著者が書きためてきた短い批評を集めた本で、いろんなテーマがあって、お菓子のアソートみたいな楽しさ。
授乳のお供にしよう。

『正反対の君と僕』最新話
東と平のままならないリアルな恋愛模様から目を離せなくて、何度も読み返してしまう。
ここまではまってしまうなんて。
令和を感じる青春マンガのひとつ。

最近、このマンガの更新が楽しみすぎて、待つ時間が苦しいほど。
という話を夫にすると、未知の感情だ、と返される。
好きすぎて苦しいのは、次に会う(供給がある)までの時間、待ってしまうから。
待つ、というのは、ほかになにも手につかないくらいそのことを想い待ち侘びる、一種の振る舞い・状態じゃなくて行動・能動態で、わたしはそれがとても苦しく、振り返ればこれまで、好きすぎるものを作らないように気をつけてきた。
あまりに強く、好き! と思ったら、心の疲弊を避けるために、一定の距離を置くようにする。
待つのが苦しいから好きになる度合いを控えめにしようと思う。

一方、夫はそもそも好きなものに対して、待つことをしないのだと言う。
待たないで、次に会える(供給がある)まで、それについて調べたり、待つ以外の振る舞い・行為に時間をついやすそうだ。
夫、ソークール。
それができたら苦労はしないんだ。
次に会えるまで待つのが苦しくて、でも待つのをやめられなかったのでいっそ自分から突撃していった数少ないもののひとつがこの人物だ。
恋人同士であっても、お互いへの感情はアシンメトリーなのだよなあと、寂しくも面白く思った。

と、ここまで書いてみて、物書きとして携わった作品もまた、好きになる気持ちにブレーキをかけない対象だな、と気づいた。
どの作品も、愛してのめりこんで引き返せないまま、今にいたっている。
愛しすぎて苦しくなることばかりだけど、愛した選択に後悔はない。


6/25 火曜日 くもり

起きたらタンクトップが母乳でぐっしょり。
少し前に母乳パッドを布製から紙製に変えたので、日中はしっかり吸収されるようになったものの、夜間は寝ているうちに位置がずれてしまい、タンクトップが濡れてしまうことがある。
それにしてもすごい量の漏れ乳。
なんかもったいない。
けど、漏れずに胸が張ったままだと、とっくに乳腺炎になっていたのかもしれない。
乳漏れも悪いことばかりじゃない。多分。

朝ごはん
ホットケーキ。
夫のホットケーキ、こんがり均一な紅茶色。
メイプルシロップをたっぷりかけて食べた。

おやつ
ヨーグルトバウムクーヘン。
仕事中の糖分補給。

昼ごはん
ボンゴレビアンコ、水菜とチーズのサラダ。

夫のパスタ研究、続いている。
まだ先がある、とつぶやいていた。
おいしいおいしいと食べながら、子どもの頃、あさりが好きなあまり、殻にひっついた貝柱をなんとかむしって食べようと必死になっていたのを、ふと思い出した。
かつてわたしは野生の生き物だったんだなあ。

夜ごはん
豚肉の冷しゃぶ、キャベツの千切り、鶏レバーの煮物、もち麦入り白米、酸辣湯。
ごまだれが思い通りの味になるまで試行錯誤する夫。
2種作ってくれて、どっちもおいしくて、交互にかけた。
赤ちゃんが静かだったので、好みのごまだれの方向性、キャベツの千切りの難しさについて語らいながら、比較的のんびり食べた。

晩酌
ビール。

机に積まれた本とビールグラス

みんな寝静まったあと、寝室で缶ビールをプシュッとやる。
冷房で体が冷えたから、今日は保温タンブラーじゃなくガラスのグラスで。
本を読みながらのんびり飲んだ。
至福。

読んだ本
『一日二回』
最新刊が出たので、1巻から読み返す。
ティッシュ箱を手放せない。
悲しいとか嬉しいとか、言葉でひとくくりにしにくい、その周辺にこぼれでる感情が、さらっと軽やかに描かれている。
凄腕とはこのこと。
心から大好きなマンガ。

『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』
授乳のお供にちょこちょこ読んでいく。
映画が観たくなる。

『臆病者の自転車生活』
この作家さんの『私の生活改善運動』がすごく面白くて、ほかの本も読もう、と前からほしいものリストに入れていたエッセイ。
海が近い今の街に移住したてのころ、決めたことがあって、それが出産して体力が戻ったら自転車を買うことだ。
シティサイクルを検討していたけど、この本を夢中で読み終えたあとは、絶対クロスバイク買おう! と心変わりしていた。

同じく海が近い横浜あたりの街に住む作者が、自転車と出会って、遠くに遠くに自分の足で行けるようになり、ぐわっと世界を広げていくエッセイ。
わたしも! わたしも自分の足で遠くまで走りたい! もう絶対やる! と、心が燃え上がった。
新しいことをはじめたくなる本、人生の退屈を退ける方法を手に入れる本、すごくおすすめしたい。


6/26 水曜日 くもり時々雨

空気がしっとりしている。

朝ごはん
チーズトースト。

昼ごはん
チンゲンサイとアンチョビのパスタ、水菜とバナナとサラダ。

夫のパスタ研究継続中。
パスタにチンゲンサイ、はじめての組み合わせだけど、しゃきしゃきしておいしい!
アンチョビと唐辛子とも合う。
パスタの麺の種類の話や、クロスバイクの話(夫はクロスバイクに乗っている)など、わいわいしゃべりながらたいらげる。

夫のリクエストで、ニラのしょうゆ漬けを仕込む。
刻んだニラと唐辛子1本を、ガラス瓶に入れて、煮切りしたみりんを合わせたしょうゆに漬け込むだけ。
白ごはん.comさんのレシピ。
簡単でとにかくうまいので、夏にぴったり。

おやつ
ソフトクリーム。
夕方、子どもが泣きながら夫に連れられて帰宅。
ストライダーに乗って帰ってきたのだけれど、もっと乗りたい! 大濠公園の道路走りたい! と主張して、夫に、遠いから今からいくと夜になる、行くなら週末にしよう、と言われ、やだ! となったそうだ。
(ちなみにストライダーというのは、子ども向けのペダルなしの自転車です)

大濠公園は今日は遅いから行けないけど、家の近所ならいいよ、海沿いとかどう? と提案してみると、海いく! との返事。
夫とバトンタッチし、わたしと子どもで散歩することに。
九州のこの時期、5時半は全然明るい。
ストライダーをシャーシャー走らせる子どもについて、速足で歩いていく。
途中でアイスとか買って海で食べる! と子どもが言うので、いいね! 答え、コンビニに立ち寄る。
子どもはシャインマスカットのソフトクリーム、わたしはバニラをチョイスし、溶ける前に急いで海へ。

海と溶けはじめのソフトクリーム

夕方の海には、散歩している人や、堤防に腰かけおしゃべりしている人、遊んでいる人などがちらほら見える。
わたしたちも堤防に座って、アイスを食べる。
最高じゃーん、と言い合う。
子どもとふたりのお出かけ、うれしい。

小雨がうっすら降り出すなか、満足して帰宅。
夫が先に赤ちゃんとお風呂を済ませてくれていた。
時計を見るともう夜の7時前。
夕方の散歩を満喫した。
まだ外は明るい。
夜を呼び込むようにカーテンを閉じて照明を落とす。

夜ごはん
バターコーン、鶏レバーの煮物、ピーマンの焼きびたし、キャベツのふりかけ、梅干し、もち麦入り白米、オクラとえのきと豆腐のおみそ汁、ビール、日本酒。
先に赤ちゃんを寝かしつけていたら、ストライダーを乗り回してくたびれた子どももベッドにやってきて、ふたりとも9時ごろにすやと寝た。

夫とサシで食卓について、飲み会に。
日本語についてあれこれ話して盛り上がる。
発声の特徴について、一人称と二人称の多様さ、コミュニケーションをする際に相手と自分のポジション確認を間断なくする必要があることなど。
話が流れ流れて、アニメの『忘却バッテリー』のわたしのおすすめ回を見比べる会を開催。
こころよく付き合ってくれてありがたい限り。

この夜、口を切った、繁枡の大吟醸生々、吟のさとという八女産の日本酒米で作られた日本酒が、わたしの好みストライクで、その話でも盛り上がった。楽しかった。
お酒、大好き。

読んだ本
『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』
合間合間に楽しく読んでいく。


6/27 木曜日 くもり時々雨

大雨警報に緊張。

朝ごはん
チーズトースト。

昼ごはん
ガパオライス、青じそとねぎのサラダ。

サラダとして食べられる、しその新芽? を夫が買ってきてくれて、ガパオライスと一緒に食べてみる。
葉っぱがやわらかい、おいしい!
ガパオにも合う。
バジルのかわりをばっちり務めてくれた。

夜ごはん
唐揚げ、冷やしトマト、冷やっこのニラしょうゆのせ、キャベツのふりかけ、もち麦入り白米、オクラとえのきと豆腐のみそ汁。
夫と子どものごはん中、赤ちゃんの寝かしつけ。
添い寝でえんえん乳を吸われる。
9時にようやく赤ちゃんの口から乳首がしゅぽ、と外れる。

リビングへ向かうと、夫がわたしの分の唐揚げを揚げてくれた。
優しすぎる。
夫の唐揚げが大好きだ。
副菜も全部うまい。
昨日つけたばかりのニラはシャキシャキで、それがまた楽しい。
漬け込んでくたっとしたのもおいしい。
変化って楽しい。
白ワインでひとり飲み。
その横で、夫と子どもは、折り紙でパンダを折っている。
難しそうでわたしは遠慮する。
器用な夫も苦戦する難解な折り方。
子どもに教えながら、1時間近くかけて見事に作り上げていた。
子どももがんばって自分で完成させていて、びっくりした。
かわいいパンダが二匹そろう。

読んだ本
『これが生活なのかしらん』
友だちにおすすめされたエッセイ。
詩人の言葉。令和の。
普段使いの単語だけで新鮮な文章を編んで、その単語の魅力やポテンシャルを読み手に再発見させてくれる手腕が、とても詩的だと感じた。
のびやかで軽やか、でもドライじゃなくてウェット。
自分の感情を直接的に言い表さないかたちで、その場の複雑な感情を文章に焼き付けている。
超個人的な出来事を、間近で凝視しているような(俯瞰の反対というか)一人称の文章に、時代がにじんでいる。
今の文学だなあと思った。


6/28 金曜日 くもり

朝ごはん
トースト、ハム、目玉焼き。
トーストにバターを塗って、ハムと目玉焼きを乗っけて食べた。

早起きした子どもと夫は、それぞれ2頭めのパンダを完成させていた。
子ども部屋の壁に並べて貼り付け、ママパンダはこれ、パパパンダはこれ、子どもパンダはこれ、赤ちゃんパンダはこれ、と説明してくれた。

昼ごはん
チキンと夏野菜のレッドカレー。

つわりのときにKALDIにふらふらと入って、食べられる可能性がありそうなものを朦朧としながら買い込んだものの、いざとなると全然食べられる気がしなくて、眠らせていたもののなかのひとつであるパックのレッドカレーを、夫がついに使ってくれた。
出口の見えないつわりの日々はもう遠く、全身どっぷり浸かっていたあのきつさの感じは、今の体にはかけらも残ってない。
感情的なきつさの記憶は、ばっちり残っているけど。
ああ産んだんだなあ、産後なんだなあ。

おやつ
抹茶クリームどら焼き、プリングルスのサワークリームオニオン。
仕事のお供に。
プリングルスの円柱形の容器、細くなった気がする。

夜ごはん
アジのお刺身、オクラの梅マヨネーズあえ、キャベツのふりかけ、納豆のニラしょうゆかけ、もち麦入り白米、手羽元ときゃべとえのきと玉子と豆腐のスープ。
アジ、身が厚くてぷりぷり。最高、愛してる。
スープは味わい深くて、するする入る。
今日は、赤ちゃんが夕食のタイミングで少し寝てくれて、夫と子どもと一緒に食べられた。
うれしい。

晩酌
プリングルスサワークリームオニオン、カマンベールチーズ、麒麟一番搾り。
寝落ち回避し、すーすー寝るみんなを起こさないようにのそりとベッドを降り、リビングへ。
冷蔵庫を開けてぱっと光が溢れ、目の前に缶ビールが見えた瞬間、にこーと笑っていた。
ひとり晩酌。
いい夜。
今週もお疲れさまでした。

読んだ本
『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』
どの批評も面白い。
映画を観たくなるし本をもっと読みたくなる。
ずーっと読んでたい。