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今日のごはんと本 赤ちゃんと一緒 6/1(土)〜6/7(金)

夫と4歳児と0歳児との暮らしのなかで、食べたもの、読んだものの記録です。
* * *
産後1ヶ月。
赤ちゃんのいる暮らしの、ペースがだんだんつかめてくる。
ぼちぼち書きものを再開。

6/1 土曜日 晴れ

朝ごはん
ハムチーズトースト。

おやつ
チョコパウンドケーキ 。

夕方、弟が釣ったイカを持ってきてくれることになったので、弟ファミリーを迎えるべくスーパーに買い出しに。

その後、夫と子どもはお出かけ。
歯医者のあとに、観覧車に乗りにいく予定。
マリノアシティ、8月で閉鎖になるのだと、弟とLINEしていてはじめて知った。
ショック!
引っ越してきてから、あの観覧車に愛着が湧いていたので、とてもさみしい。
海辺の観覧車を遠くから眺めるのが、とても好きなのだ。
乗るのはちょっと怖いんだけど(海っぺりで風が強いからよく揺れる)。
今のうちにじっくり眺めておこう。

昼ごはん
納豆パスタ。

ひとりなので適当に。
オリーブオイルと塩昆布とポン酢、小ねぎを散らして完成。

赤ちゃんを見守りつつ、カレーを作る。
久しぶりにルーを買った。
子どもも食べられるように甘口で。
YouTubeのリュウジさんのレシピ動画を参考にしつつ、ことことと煮込む。
おいしくできたのでは!
野菜もいろいろ用意する。
久しぶりにしっかり料理した。
余談だけど、リュウジさんの動画のコメント欄を読んでいて、涙が出た。
このかたのしていることは、すばらしい仕事だと思う。

夜ごはん
いかのお刺身、いかのソテー、ブロッコリー塩ゆで、ミニトマト、きゅうり、カレーライス。
弟ファミリーがやってきて、イカパーティー。
弟、2杯のイカをてきぱきさばいてくれた。
見事。
その間、子どもたちはシャボン玉や電車のおもちゃでわいわいと遊ぶ。
赤ちゃんの授乳タイムといただきますのタイミングがかぶったため、わたしは遅れて食卓についた。
イカ、うまー!
カレー、好評だったみたいで、ほっとする。
5合炊いたお米はきれいになくなった。

読んだ本
『良いおっぱい悪いおっぱい』
伊藤比呂美さんの育児エッセイ第一作。
この本こそが育児エッセイの草分け的存在だと、はじめて知った。
文章がぴちぴち、むちむち。
楽しく読んでいく。

『ダーウィン事変』7巻
息を詰めて一気読み。
なんで面白いんだ!!
マンガが大好き。


6/2 日曜日 晴れ

朝ごはん
カレーライス。
昨日のカレーの残りをたいらげる。

赤ちゃんと共に二度寝。
落ちたら13時。
寝過ぎた。

昼ごはん
さつまいものクリームパン、チーズパン、塩パン、カッターサのスコーンサンド。
みんなで散歩へ。
パン屋さんでパンを買い、海でピクニック。
子どもと一緒に裸足で波につかったり、足を砂に埋めて遊んだり。
水も砂も気持ちがいい。
最近読んだ本に、火と水は見飽きない、という記述があったけど、心から同意する。
妊娠中は海に足をつけるのを避けていたから、久しぶり。
夢みたいに楽しかった。
今ここにこうしている以上のぜいたくは、わたしにはないなあと思った。

夜ごはん
イカのお刺身、イカのソテー、ブロッコリー塩ゆで、ミニトマト、きゅうり、もち麦入り白米、にんじんのポタージュ。
昨日の残りで夜ごはん。
ポタージュは、昨日カレーを作るとき、具材を入れすぎて鍋からあふれそうになったので、一部を別の鍋に移し、煮込んでブレンダーにかけたもの。
思わぬ副産物ながら、おいしくできた。
イカのお刺身、イカ納豆にしたら、これがまたおいしかった。

読んだ本
『崖の向こうで花が咲いてる』
雁須磨子先生の自主製作マンガ。
個人で作った本がKindleで読める時代、とてもありがたい。
BL作品に求めるもの、わたしの場合は、和みなのだなあ。

『イッツボーイハント』
授乳中に楽しく読む。


6/3 月曜日 晴れ

朝ごはん
トースト、あんバターバゲットサンド。

おやつ
チョコパウンドケーキ 、クッキーなど。
ミニストップに売ってる、安くてたくさん入ったふぞろいケーキが好きで、見かけるたびに買ってしまう。
おやつを食べつつ、赤ちゃんをあやしつつ、事務作業。

昼ごはん
きつねうどん。
前にもらったインスタントうどんを昼ごはんにする。
インスタントのうどん、久しぶりに食べるとおいしい。

おやつ
チーズケーキ。

事務作業を終え、おやつを食べながら今後のスケジュールを立てる。
おおおおお、となる。
それでも、量が目に見えると、やばいことには変わらないけど、不安感は減る。
それに、書く仕事が続けられることは、やっぱりうれしい。
がんばろう。
しかし無理はせず、命を第一に、暮らしを大事に。

夜ごはん
回鍋肉、きゅうりとトマト、もち麦入り白米、おみそ汁。
夫、回鍋肉を作る手順を間違えた、と言って残念そう。
お肉をゆでる前に下味をつけちゃったとのこと。
それでもしっかりおいしい。
夕食の時間に赤ちゃんが眠れず泣き出すことが多くて、なかなか一緒には食べられない。
それでもテーブルの近くにはいるようにする。
この前のイカパーティーで余ったきゅうりとトマト、なかなか減らない。
新鮮さが保たれているので助かっている。

読んだ本
『僕は春をひさぐ』
好きな作家さんによる、女性風俗がテーマのマンガ。
しみじみと読む。
性的な関わりを通した癒しがテーマの、エロさがありつつもそこが売りではない作品、増えたなあと思う。
緊縛されて安心するというエピソードは、中村文則さんの小説を思い出した。
体験したことがなくても、なんとなくわかる気がする不思議。

『良いおっぱい悪いおっぱい』
赤ちゃんをあやしながら読む。
ためしに音読してみたところ、赤ちゃんは泣きやみ、きょとんとした顔で聞いていた。
興味あるのかも。
音読、時々やってみよう。


6/4 火曜日 晴れ

朝ごはん
トースト、ヨーグルト。

赤ちゃんをあやしながら寝落ち。
寝落ちしてばかり。
眠気に勝てない。勝つ気もない。
いぎたないのは、子どものころからなので、もうしょうがない。

昼ごはん
サケの塩麹蒸し、香味野菜のサラダ、もち麦入り白米。

定番化してきた魚の塩麹蒸し。
ふわふわでおいしい。

おやつ
プリン。
賞味期限が1日すぎたプリンがあったので食べる。
問題なくうまい。

午後は書き物をそこそこ進める。
時間があんまり確保できないけど、無理せずいこう。
倒れたら元も子もない。

夕方、夫と、赤ちゃんをベビーカーに乗せて、散歩も兼ねて子どもを迎えに保育園へいく。
子ども、園庭で駆け回っていた。
背が伸びたなあ、大きくなったなあ、と感動する。
子どもは、みんなで迎えに行ったことを、大喜びしてくれた。
らんらんで帰宅。

夜ごはん
鶏肉と根菜の煮物、ゆで玉子の黄身、きゅうりとトマト、もち麦入り白米、おみそ汁。
子ども、ゆで玉子の白身だけ食べ、黄身をわたしにくれた。
たまに黄身も食べるようになってきたけど、むらがある。

今夜も寝かしつけがままならず。
赤ちゃん、泣きやまず。
今日はうんちがあんまり出てなくて、お腹が張っているので、苦しいのかも。
お腹マッサージと授乳とだっこを繰り返す。
添い寝でおっぱいを吸わせながら、なんとか眠らせ、その次に子どもに本を読み聞かせ、そのまま寝落ち。

読んだ本
『良いおっぱい悪いおっぱい』
子どもたちのケアのかたわら、ちまちまと読む。

『相談の森』
燃え殻さんの人生相談の本。
燃え殻さん、令和の中年という感じがして、とても素敵だ。
わたしは勝手にこの方の『僕たちはみんな大人になれなかった』を、エモのさきがけだと思っている。
エモい文章の広がりは、この小説からはじまっているような気がして。
しかし個人の感想です。


6/5 水曜日 晴れ

早朝、赤ちゃんがうんち!
よかった!
他人の排泄がこんなにも喜ばしいなんて、なかなかあることではない。

朝ごはん
パン。

子ども、今日はにこにこで保育園へ出かけていく。
夫が送りに行っている間、搾乳器でシュコシュコと母乳を哺乳瓶に集める。
今日はひとりで外出する予定なので。
細く、けれど勢いよく直線的に、シューシューと吹き出す頼もしい母乳。
手間はかかったけど、しっかり100ml、プラスチックのボトルにたまった。

1日10回近く授乳しているから、1リットル近くの血が(母乳は血液から作られるらしい)抜かれていることになる。
鷲巣麻雀に匹敵する身の切り方ではないかと思う。
(そういえば出産時に1リットル出血したときも、夫が鷲巣麻雀を引き合いにだして、なんて大量の出血なんだ、と恐れおののいていた)

夫が帰宅し、赤ちゃんに授乳していたら、あっという間に出かける時間に。
『フュリオサ』を観に映画館へ出発。
本当はIMAXで観たかったけど、なんと機材不具合のため今日の昼の回がピンポイントで上映中止。
無念。
せめてDolbyシネマ上映で観ることに。

コンビニでアイスコーヒーを買って、ごくごく飲みながら電車を待つ。
電車に乗るのもアイスコーヒーも久しぶり。
電車に乗る。海が見えはじめる。喜びがぐわっとわいてくる。

昼ごはん
ホットドッグ、ポテト、生ビール。
映画館にて。
昼から生ビールを提供してくださってありがとうございます! という気持ち。

『フュリオサ』、冒頭部分でずっと涙が止まらなかった。
娘をさらわれた母親の奪還劇。
バイクで砂漠を疾駆するその姿の美しさ、勇猛さ、神がかっている。
この映画は前作の前日譚なので、母娘がこのあとどうなるかわかっている。それでも悲しくてたまらない。
子どもを産んだばっかりなので、余計にきつかった。

ふたつの敵対勢力の戦いが描かれているが、どっちも愚かで、愚かだからこそ戦いが激化する。
フィクションでよくある、戦争におけるかっこいい知略や心理戦は、この映画にはない。
戦争はマッドだ。愚かの極みでしかないのだ。
システムが壊れた社会、システムをみずから壊す人々による社会の、最悪さ。
そのありさまが現実に照り返る。
今、人間の社会システムは破綻しかけていて、問題ばかりで、もうめちゃくちゃだ。
それでも、システムがないよりは、はるかにマシなのだ。
完璧にはほど遠い社会でも、ほころびをなんとかかんとか繕いながら、このシステムの破綻する時を、ごまかしごまかし、1日でも後ろ倒しにする努力を、し続けていくしかないのだ、そう思った。

二大勢力の戦争をクライマックスに配置することはせず、あくまで個人の対話にしたところに、監督の気骨を感じた。
エンタメ的な王道の構成から、あえて外しているんだと思う。
気持ちよくはさせねえよ、という、強烈な意志をわたしは受け取った。
マッドな世界はあくまでマッドであり、今作はあちら側(主人公の敵の男たち)に乗っかりたくても乗っかれない。
加害性を笑いや高揚で消費できない。
これは、主人公のフュリオサが奪い尽くされる物語だから。

とにかく終始、悲しかった。
だからこそ、フュリオサの目の光が決して消えないことに、胸を打たれ続けた。
勇気って言葉が物足りなく思える、極限状態のなかの勇気、反骨。
フュリオサは復讐を的確に果たして、安易な賞賛を拒否する。

ディメンタスという人物について、嫌いになりきれない、ほんのちょっと同情の余地があるな、と感じていたところ、彼のフュリオサへの振る舞いはグルーミングである、と指摘しているレビューをのちに読んで、なるほど、と膝を打った。
この、嫌いになりきれない、同情の余地がある、という甘い心地を抱かせるのが、まさしくグルーミングであり、DVなんだろう。
それでも、あてがわれた単語からはみ出す個別の事情、人それぞれの言語化が追いつかない固有の状況や感情というものが、やはりあるんだろうとも思った。

とても好きな映画のひとつになった。
映画館で観られてうれしかった。

夜ごはん
にんじんの揚げ春巻き、ピーマンの梅かつお節あえ、もち麦入り白米、根菜とベーコンのクリームスープ。
夫の新作、にんじんの揚げ春巻き。
ウー・ウェンさんのレシピで、前から食べたい食べたいと言っていたら、作ってくれた。
下味をつけ忘れたと言っていたけど、にんじんが甘くて、皮はパリパリで、ものすごくおいしかった!
子どもも、おいしー! と言ってぺろっと食べた。
相当気に入った様子。
レギュラー入り確定。
ピーマンのあえものもおいしかった。
夫もわたしもピーマンが好きなので、ピーマンが主役となる副菜をよく作る。
このレシピもレギュラー入りしそう。

読んだ本
『光が死んだ夏』5巻
絶対怖いとわかっていたから、朝になってから読む。
案の定だった。
怖いけど愛しい。
怖い話と愛の話の掛け合わせ、ものすごく好きだ。

『相談の森』
電車の中で読み終える。
今、多くの人がしっくりくる価値観がどんな具合か、感じられる本だった。

『ルポ歌舞伎町』
歌舞伎町に魅入られてヤクザマンションに住んでみたノンフィクションライターのかたのルポ。
面白すぎる。
"ある場所"の話が怖すぎた。
ストーカー退治の人の強烈な人柄も忘れられない。
夢中で一気読み。

歌舞伎町、学生時代はちょこちょこ行っていた。
バーで友人のダンスショーの照明を手伝ったのを思い出して、猛烈な懐かしさに襲われた。
えろくて見入ってたら暗転のタイミングをうっかりミスしてあとで謝った。
新宿区から引っ越して以降、めったに訪れなくなった。
古い映画館やコマ劇がなくなって、すっかりきれいになったけど、何年か前に久しぶりにひとりで散歩してみたところ、明るい時間帯でも、あ、この通りはちょっとやばそう、早く出よう、みたいな、危険な気配をビシビシ感じるところもばっちり存在した。


6/6 木曜日 くもりのち雨

朝ごはん
トースト。

昼ごはん
スパゲッティナポリタン。
夫のナポリタン、大好物。
ちょうど今朝、食べたいなーと思っていたら、ナポリタンを作ってくれたので、びっくりした。
長年一緒にいるので、時々、脳がペアリングされているんじゃ? と思うようなことがたびたび起きる。

夜ごはん
唐揚げ、ほうれん草のおひたし、もち麦入り白米、根菜とベーコンのクリームスープ。
夫、唐揚げを硏究中。
しょっちゅう唐揚げを食べることができてうれしい。
子どもは、春巻き食べたい! と訴えていた。
明日また作ってくれるとのこと。
優しいなあ。

読んだ本
『図書館の大魔術師』8巻
最新刊も面白い!
美麗な絵、壮大な物語。
世界にどっぷり浸れる。
旅行みたいな体験。
1巻から読み直していく。

『ルポ新大久保』
あるポッドキャストでおすすめされていた本。
歌舞伎町のルポを読んだ流れで、こっちも読みはじめる。
企画と脚本を担当したWebドラマの音声収録を新大久保のあたりでしていて、一時期ちょこちょこ訪れていた。
常に激混みの某カレーの超名店に一度も行けなかったのが、今でも心残り。


6/7 金曜日 晴れ

朝ごはん
目玉焼き、もち麦入り白米、ヨーグルト。

昼ごはん
BLTサンド、ブリーチーズと生ハムのサンド、紅茶メロンパン。
大好きなパン屋のある街に住める幸せ。

夜ごはん
にんじんの揚げ春巻き、ラタトゥイユ、もち麦入り白米、かき玉子とキャベツとねぎと手羽中のスープ。
子どものリクエストで再びの春巻き。
子ども、作るところ見たい! と大騒ぎ。
揚げたてをサクサクとふたつも平らげた。
夫が思いつくままに作ったというスープも、シンプルなのに手羽中の骨で深みが出ていて、おいしかった!
毎日ほんとにありがとう。


読んだ本
『バンオウ』
最終話を迎えて、思いもよらないくらい寂しくなる。
素敵なマンガだった!

『図書館の大魔術師』
引き続きまとめ読み。
通して読むと、なお面白い。