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今日のごはんと本 赤ちゃんと一緒 5/25(土)〜5/31(金)

夫と4歳児と0歳児との暮らしのなかで、食べたもの、読んだものの記録です。
* * *
産後4週め。
体調は、上がって下がってを繰り返しつつ、トータルとしては回復傾向にある。
散歩したり、ちょこちょこ家事をしたり、少しずつ動きだす。

5/25 土曜日 晴れ

子ども、平熱になりすっかり元気に。

朝ごはん
トースト、ゆでたまご。

夫に赤ちゃんを託し、子どもとふたりで、保育園の懇親会へ。
いい天気!
あったかいけど風は強く、爽快。
子どもを預けて、保育士さんと親とで交流会。
久しぶりに保育園にこられた!
保育園の親御さんたちとしっかり関わるのは初めて。
緊張したけど、出席できてよかった。

終わったあとは、子どもと一緒に、海のそばのパン屋さんまで散歩。
ふたりでゆっくり散歩する機会は、妊娠して以来なかったかも。
うれしくて、色々おしゃべりしながらのんびり歩く。
波音を聞くと、胸がすっとする。

人気のお店なので売り切れ寸前だった。
もう一軒の好きなパン屋さんにも寄ってみるものの、そっちもお目当てのサンドウィッチは売り切れ。
それでも、あれこれ買い込んで、満足。
たいした距離じゃないのに、家に帰るころにはくたびれ果てていた。

昼ごはん
カレーパン、チーズパン、あんパン、チョコパン、チョコレートのリュスティック。
みんなでパン祭り。

夕方、両親がやってくる。
赤ちゃんのお洋服や、父親おすすめのパン屋のパンを大量にくれる。
夜ごはんもパンに決定。
みんなでのんびり過ごす。

夜ごはん
コールスローのサンドウィッチ、玉子のサンドウィッチ、ラタトゥイユ、ごはん。
あれこれしてたら21時近くなっていて、なにも作らず、あるものともらったパンを食べる。
今日はパン祭りだ。
子どもはお米を食べたがったので、ごはんを出すものの、食が進まず。
あまりはわたしが食べた。
てきとうな食卓だけど、これはこれで楽でよし。


読んだ本
『閉経記』
授乳の合間に続きを読んでいく。


5/26 日曜日 晴れ

朝ごはん
塩バターパン、ソーセージパン、にこちゃんマークのクリームパン。
昨日もらったパンを今朝も食べる。
全部うまい。
にこちゃんマークの描かれたクリームパン、かわいい。
子どもがクリームだけ食べた残りを食べた。

昼ごはん
そばのトマトパスタ。
麺をそばにして、いつものトマトパスタを作る。
あったかいそばを食べたい、なおかつトマトも食べたい、と思って。
小ねぎを散らし、チーズをたっぷりすりおろした。
なかなかおいしかった!

おやつ
チーズケーキ。

夜ごはん
唐揚げ、ほうれん草のおひたし、ラタトゥイユ、もち麦入り白米、おみそ汁。
夫の唐揚げ再び。
揚げるたびにおいしくなる。

読んだ本
『閉経記』
ほたほた泣きながら読み終える。
一生ものの本がまた増えた。

ここ数年、移住先をどこにするか、あちこち下見しながら決められずにいた。
好きな土地はいくつも出会えたけど、なかなか「ここ!」とは決められず、自分たちの意思だけじゃなく、なにか縁がないとなあ、と思っていた。

結果的に、妊娠して部屋が手狭になったから引っ越し不可避となり、あ! という街との出会いもあって、移住先がトントン拍子に決まった。
自分の意思とは無関係になにかに巻き込まれる、というのは実は、生きることの面白みなんだ、とこの頃になって思い至った。

『閉経記』は、家族のあれやこれやに、もみくちゃにされ、振り回され、それでもなんとかやっていく、そういう日々の見どころを、書き綴っている。
耐えがたくきつく、投げ出したいことも、やまほどあっただろうと思う。
そんな日々を著者は、ユーモラスに、血の巡りを感じるあたたかみを持って、言葉にして伝えてくれる。
声が聞こえてくる。

なにかに巻き込まれる、振り回される、そのことこそ生きていく醍醐味だと、この本を読んで改めて感じた。
見通しがたたないことは怖い。
人生のすべてをコントロールできるわけじゃないという事実に、もどかしさ、無力感、怒りを覚える。
それでも生きていけるし、それはすごくかけがえのない、喜びを運んでくることなんだと、勇気づけられた。

『大奥』
よしながふみさんの男女逆転大奥を、ふと思い立って、久しぶりに1巻から読み返す。
面白すぎる。
没入して一気に読んでいく。


5/27 月曜日 くもりのち雨

朝ごはん
パン。
実家からもらったパンを温めなおして食べる。
ふわふわでおいしい。

昼ごはん
きのことツナのトマトパスタ、春菊とバナナのサラダ。
夫が昼ごはんを作ってくれる。
パスタは、いろんなきのこを刻んで炒めていて、香りがたまらない。
おいしかった!

おやつ
チーズケーキ。
スーパーの2個入りチーズケーキにはまっている。
定期的にブームが来る。

夜ごはん
お刺身、肉じゃが、ラタトゥイユ、もち麦入り白米、おみそ汁。
子どもが大荒れ、赤ちゃんも寝付かず、波乱の食卓。
子どもたちのケアに追われて、みんなバラバラに食べることに。

ごはんを楽しく食べられないと、がーんとへこむし、イライラしてしまう。
しかし、みんなで楽しくごはん、という行為を押し付けられると、子どもにとっては大変なプレッシャーになるだろう。
誰もがごはんに重きをおいているわけじゃない。
未知の他者である子どもとの暮らしは、落としどころを探る旅だ。

読んだ本
『大奥』
最終巻まで一気読み。
おもしろかったー!!
血族と家族の話でもあり、組織論でもあるなと、前とは違った視点で楽しめた。

『724の世界 2023』
吉本ばななさんの最新日記がついに!
予約して届くのを心待ちにしていた。
和みながら読んでいく。
ゆっくり読みたいのに、うれしくてどんどん読んでしまう。
何度も読もう。


5/28 火曜日 雨のち晴れ

全国的な大雨。

朝ごはん
パン。
今日もひとり遅れて起きだす。
保育園へ向かう子どもと夫を見送ったあと、パンをあたため、赤ちゃんの横に座り込んで、もそもそと食べる。
体育座りで食べてもおいしいパンはおいしい。

膀胱炎っぽい痛みが悪化してきたので、観念して病院へ行くことに。
近所の婦人科に問い合わせると、膀胱炎は診ていないと言われたので、少し離れた泌尿器科へ。
雨が降り続いて寒く、パーカーを引っ張りだす。
ここのところ、タンクトップ一枚で過ごしていたので、この涼しさが懐かしい。

古くからあるらしい泌尿器科の病院は、待合室が見事にご高齢のかたばかり。
少子高齢化を肌でビンビンに感じる。
場違い感を覚えつつ、診察を受ける。
やっぱり膀胱炎で、授乳中も飲める薬を処方してもらう。

昼ごはん
納豆パスタ、キャベツと大葉のサラダ。

今日もごはんを作ってもらう。
納豆パスタ、大好きだ。
キャベツが甘くて味が濃い。
引っ越してから、食べ物が新鮮かどうかに敏感になった気がする。

おやつ
チーズケーキ。デカフェのコーヒーを淹れて、もぐもぐと食べる。


おやつ

シナモンラスク。
先日パン屋さんで買った、あまったパンをダイスカットして作られたラスク。
うまい。
ぽりぽりとつまむ。

夫から、子どもの希望により、保育園帰りにスシローへ行くとの連絡。
そっちはお任せして、赤ちゃんとのんびり夕方の時間を過ごす。

赤ちゃんが寝ている間に、観る機会をうかがっていたドラマ『きのう何食べた?』シーズン2の最終話を鑑賞。
しみじみと泣けた。
異性婚しか認めない婚姻制度の問題点を、メジャーな地上波のドラマで、しかもクライマックスで取り上げていて、心が震えた。

夜ごはん
玉子かけごはん、納豆、おみそ汁。
あるものでごはん。
久しぶりの玉子かけごはん、じっくり味わった。
十分満足。

ひとりのごはんでもしっかり栄養を取ろうと思えるようになった自分に、成長を感じる。
夫や子どもと暮らしてなければ、料理はろくにしないだろうなあ、としみじみ思う。

ひとり暮らしをしていた大学生時代、自宅での定番の夕飯(と言っても真夜中ごろ)といえば、白米、豆乳、安いジンのグレープフルーツジュース割り、セブンスターだった。
あまりにもひどい。せめてタバコは食後まで我慢しろと当時の自分に言いたい。ニコチン摂取により失われた栄養は豆乳飲んでも帳消しにならない正気になれと伝えたい。
そういえばあの頃、泊まりに来たひとつ年下の弟に「姉貴の部屋、雀荘の匂いがする」と引き気味に言われたのを、今書いていて思い出した。

二十代、やけっぱち気味に自分を雑に扱い、それをネタにして面白がっていた。
未来が見えない停滞感や焦燥感を上書きしていたんだろう。
しょうもない。恥ずかしい。でも、幼いながらも必死だったなあと、今は思える。
年を重ねて、健やかになった。
自分を粗末に扱わないこと、心地よさを求めることが、いかに大事が、ここ数年でやっとわかった。

子どもと夫が帰宅。
子どもは絵本も買ってもらっていた。
欲しがっていた『パンダ銭湯』と、トミカの学習絵本。
よかったね。
夫がわたしへのおみやげに、冷やしパインソーダを買ってきてくれる。
前に自販機で見かけ、そのうち飲みたいなと思ったけど、それがどこだったか思い出せない、見つけたら買ってきてほしい、と昨日話していたのだ。
明日大事に飲もう。

読んだ本
『724の世界 2023』
惜しみながら読み終える。
本棚に宝ものが増えた。

『親子の手帖』
鳥羽和久さんの本。
いったいどんな豪速球が飛んでくるんだろうと、少し緊張しながら読んでいく。
子どもの頃、本や音楽は劇薬だった。
未知で、刺激的で、価値観を揺さぶられるもの。
あの感じが鳥羽さんの書籍にはある。


5/29 水曜日 晴れ

昼寝できない日が続いたからか、昨日は21時前に寝落ち。
夜間授乳は頑張れている。
けど常に、眠気との闘い。
寝ながら授乳している。
どよんと落ち込む内容の夢を見た。

朝ごはん
トースト、バナナ。
子どもの食べ残しを立ったままぱくぱく食べて済ませる。

おやつ
クッキーあれこれ。

昼ごはん
カルボナーラ、春菊とバナナのサラダ。

夫のカルボナーラ再び。
サラサラでもなくぼそぼそでもなく、見事な仕上がり。
80gでもおなかいっぱいに。
塩気はもう少し弱めてもいいかな、ブラックペッパーも減らしてみよう、など、夫はさらにレシピを自分好みにアレンジしようと模索していて、頭が下がる。


おやつ
レモンとラムネのアイスキャンディ。
赤ちゃんと夫と散歩。
ドラッグストアでアイスを買って、かじりながら公園へ。
すっぱくておいしい。
天気がよくて、ご機嫌。
赤ちゃんはベビーカーですやと寝た。

夕方、授乳しながら昨日のおみやげのパインソーダを飲む。
パイナップル柄のコップで。
無果汁なのにしっかりパイナップルの味がしてびっくりした。
いい夕暮れ。

読んだ本
『親子の手帖』
赤ちゃんのそばで過ごしながら、続きを読んでいく。
ページを繰るごとに身が引き締まる。

『痩せてる女以外生きてる価値ないと思ってた。』
ざくざくろさんのマンガ。
ぐさぐさくる。
それにしても『本当にあった笑える話』掲載マンガには、ぜんぜん笑えないしむしろ真顔になる凄まじい作品がたくさんあるのだと、Kindle Unlimitedに加入して知りました。
内田春菊さんのわたはんもそうだしなあ。


5/30 木曜日 晴れ

朝ごはん
トースト、目玉焼き。

子ども、歯科検診の日に保育園を病欠したので、今日は朝から歯医者さんで検査を受けることに。
そのあとサイゼリヤに行きたいとのこと。
夫に委ね、わたしは赤ちゃんと留守番。
今日は一段と疲れていて眠い。

食後にベッドにうずくまっていたら、出かける間際の子どもが、寝ていた赤ちゃんをつついて起こし、赤ちゃんが泣き出す。
起こさないで! と強い声で怒ってしまう。
いってらっしゃいを言わないまま、夫と子どもが出かけていく。

赤ちゃんは泣き止まず、だるい体をマットレスから引き剥がすように起きて、なんとか授乳。
わたしは狭量だし短気だ。
眠いとか疲れてるとか心が弱ってるとか、そんなちょっとしたことで、世界でなにより大事なものを大事にできなくなる。

赤ちゃんが寝つき、またマットレスに沈む。
眠りたいのに、眠気が行方不明に。
なぜか今朝から下腹部がしくしくと痛くて、動けないから、もう動かないでいる。

昼ごはん
カップヌードルカレー味。
作る気力がわかず、とりあえず台所で目に入ったカップ麺を、機械的にお腹に詰め込む。
投げやりな食べ方をしてカップ麺に申し訳ない。

おやつ
クッキーなど。

夜ごはん
鶏の照り焼き、肉じゃが、キャベツの塩昆布あえ、もち麦入り白米、おみそ汁。
塩麹に漬け込んでやわらかくなった鶏肉の照り焼き。
おいしかった!
心身、回復してくる。

晩酌
カマンベールチーズ、日本酒。
今日は大事な記念日なので、いい酒で乾杯する。
繁桝の中汲み大吟醸。
おちょこに少しだけ。
10ヶ月ぶりの日本酒、べらぼうにおいしかった。

読んだ本
『胚培養士ミズイロ』5巻
今回もずしっとくる。
それでもエンタメとして面白くもある。
すごいことだ。
カラーの絵がほんとうにきれい。

『夫にキレる私をとめられない』
他人事じゃないエッセイ。
同じ状況になったわけではないのだけど、気持ちはめちゃくちゃわかる。
自分の暴走を正当化せず直視してマンガに描き表している作者さんは、どこまでもフェアだと思った。

『あちらこちらぼくら(の、あれからとこれから)』3巻
すみずみまで名作!
前作も読み返した。


5/31 金曜日 雨のち晴れ

朝ごはん
みそ焼きおにぎり、スクランブルエッグ。

子ども、保育園に行きたくないと大泣き。
夫が強引に連れていく。
一方その頃わたしのほうは赤ちゃんのうんち大放出でおおわらわ。
てんやわんやの朝。
帰宅した夫に赤ちゃんを託して泌尿器科へ。

病院の帰りに散歩がてら海に寄って、ちょっとぼーっとする。
ぽかんとした自由な気分。
気持ちよかった。
パン屋でパンを買いまくって帰宅。

昼ごはん
ブリーチーズと生ハムのバゲットサンド、タルタルソースのフィッシュフライサンド、レモンクリームパン、あんバターバゲットサンド。
夫と半分こして食べる。
全部おいしくて、幸せ。

おやつ
チョコパウンドケーキ 。

夜ごはん
カツオのお刺身、じゃがいもとにんじんと手羽元の煮物、もち麦入り白米、おみそ汁。
夫の煮物、料理酒の塩気だけでおいしく仕上がっていて、すごい!
カツオのお刺身もうまかった。
山幸海幸。

読んだ本
『親子の手帖』
読み終える。
緊張気味に、真剣に読んだ。
いろんな記憶や感情がふつふつと湧いて、途切れ途切れに読んでいった。
子どもとしての自分と、親としての自分が、入れ替わり立ち替わり現れる。
背筋が伸びる本。
時々読み返そう。