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【オフィシャルレポート】『マシュー・ボーン IN CINEMA/眠れる森の美女』 東京バレエ団 金子仁美さん×牧阿佐美バレヱ団 阿部裕恵さんトークイベント!

初演から10周年を記念し、新たに甦った英国バレエ界の鬼才マシュー・ボーンの話題作『マシュー・ボーン IN CINEMA/眠れる森の美女』は、8月25日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAアップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー。

日本公開を記念して、8月29日(火)14時15分の回上映後に、YEBISU GARDEN CINEMAにて、ゲストに東京バレエ団のソリスト、金子仁美氏と、牧阿佐美バレヱ団のファーストソリストの阿部裕恵氏を迎え、バレエチャンネル編集長の阿部さや子氏を聞き手にトークイベントが行われ、ゲスト2人の視点から本作の魅力をたっぷり掘り下げた。



まず本作の感想を聞かれると金子氏は「古典バレエでは表現できないような演出や振付、衣装、照明が面白い!展開のはやさも観ていて飽きない」とコメント。続いて阿部氏は「結婚式のシーンなど、華やかなクラシック・バレエの『眠れる森の美女』とは雰囲気が真逆。マシュー・ボーン版は暗くて怪しげなのが新鮮だった。」とコメント。さらに金子氏はマシュー・ボーンがオーロラ姫を16歳の人間らしい、等身大の姿で描いた点に触れ、「自分の表現に繋げていきたい。」と語った。

またマシュー・ボーンの大きな特徴の一つである、女性がトウシューズを履いていないことについて阿部氏は「トウシューズとバレエシューズでは表現できることが違う。トウシューズで踊ると軽やかさが出るが、マシュー・ボーンのオーロラ姫は人間らしさがあるので床に足がついていたほうが表現の幅が広がるのでは。」「オーロラ姫が床に寝転がる演出は古典バレエではなかなかできない!」とコメントし、クラシック・バレエの金字塔である『眠れる森の美女』と、マシュー・ボーン版の『眠れる森の美女』の違いについて掘り下げた。


10代の頃からオーロラ姫を演じ、『眠りの森の美女』に特別な思い入れがあるという金子氏は、11月11日より開幕する東京バレエ団『眠れる森の美女』でオーロラ姫を演じる。阿部氏は12月2,3日に東京文化会館で上演予定の牧阿佐美バレヱ団『眠れる森の美女』でフロリン王女、妖精役で出演予定。今年の秋から冬にかけて『眠れる森の美女』が盛り上がりをみせるこの機会に、ぜひ本作の上映と併せて鑑賞をおすすめしたい。




登壇ゲスト プロフィール


金子仁美 Hitomi Kaneko
東京バレエ団 ソリスト
群馬県邑楽郡出身。6歳よりバレエを始める。2011年、東京バレエ団入団。2012年"子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』"で初舞台を踏む。以後、『くるみ割り人形』マーシャ、子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』オーロラ姫、『ジゼル』ペザントの踊り、ドゥ・ウィリ、『かぐや姫』影姫など、主役を含む主要な役を数多く任されている。2023年11月に東京バレエ団が新制作初演する『眠れる森の美女』ではオーロラ姫を踊る予定(11月18日(土)東京文化会館、11月28日(火)フェニーチェ堺)。




阿部裕恵 Hiroe Abe
牧阿佐美バレヱ団 ファーストソリスト
宮城県仙台市出身。4歳よりバレエを始め、橘バレエ学校、新国立劇場バレエ研修所などで学ぶ。2016年、牧阿佐美バレヱ団入団。翌2017年には『ドン・キホーテ』で主役のキトリを演じるなど活躍。主なレパートリーは『くるみ割り人形』金平糖の精、『白鳥の湖』オデット/オディール、『リーズの結婚』リーズ、『眠れる森の美女』魅惑の庭の精、銀の精など。2023年12月2日(土)・3日(日)に牧阿佐美バレヱ団が上演する『眠れる森の美女』(東京文化会館)ではフロリン王女と妖精を踊る予定。



【STORY】1890年、子宝に恵まれない不幸な国王と王妃は、闇の妖精カラボスの力を借りてオーロラ姫を授かった。しかし、国王夫妻が妖精への感謝の気持ちを忘れたがために、カラボスはオーロラ姫に恐ろしい呪いをかけた末に王国を追放される。
時は流れ、やがて美しく成長したオーロラ姫は森番の青年レオと密かに愛を育んでいたが、母カラボスの復讐を誓った息子カラドックが現れ、再び呪いによって長い眠りについてしまう。そして100年の歳月が流れた現代、遂にオーロラ姫が眠りから目覚める時が近づいていた…。

『マシュー・ボーン IN CINEMA/眠れる森の美女』
【プロダクション】演出・振付:マシュー・ボーン 音楽:ピョートル・チャイコフスキー 舞台・衣装デザイン:レズ・ブラザーストン 照明:ポール・コンスタンブル 音響:ポール・グルーサス 指揮者:ブレット・モリス
【キャスト】オーロラ姫:アシュリー・ショー レオ:アンドリュー・モナハン ライラック伯爵:パリス・フィッツパトリック カラボス/カラドック:ベン・ブラウン
撮影場所:サドラーズ・ウェルズ劇場/撮影時期:2023年1月
上映時間:105分
提供:TRAFALGAR RELEASING 
配給:ミモザフィルムズ 配給・宣伝協力:dbi inc. 
後援:ブリティッシュ・カウンシル
© Illuminations and New Adventures Limited MMXXIII

https://youtu.be/5PipoCRUtE8




『マシュー・ボーン IN CINEMA/眠れる森の美女』
2023年8月25日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAアップリンク吉祥寺ほか全国絶賛公開中


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