学ぶ。 【føroyskt #2】
Hey, eg eiti Mimoi.
Eg lesi føroyskt.
Eg skilji eitt sindur men tosi ikki.
御水です。
フェロー語を勉強しています。
若干理解できるけど会話は無理。
■何かと英語の勉強にもなる。
今まで日本語を介してしか文法を習ってこなかったので,英語で書かれたテキストを使っていれば当然英語の文法用語にも初めて出会う。テキストに出てきた文法用語の和訳を以下にメモしておく。
Parts of Speech - Noun, Pronoun, Verb, Adjective, Adverb, Conjunction, Preposition, Article, Interjection
Case - Nominative, Genitive, Accusative, Dative
Verbs - Intransitive, Transitive, Auxiliary Verb
Comparison - Comparative, Superlative
Conjugation - Preterite, Imperative, Participle, Infinitive, Supine
Number - Singular, Plural
Other words - Interrogative, Demonstrative, Indeclinable, Reflexive
■今日までに学習したこと
あまり細かいことを書くとテキスト丸写しになってしまうので,ここでは簡単にまとめる程度にする。
名詞・代名詞
他の多くのヨーロッパの言語と同様に名詞に性別があり,フェロー語には男性・女性・中性の3性が存在する。(詳しいことはまだ分からないけれど,少なくとも単数形は)性別ごとに名詞の語末がある程度揃っているので割と覚えやすいかも。
ドイツ語などと同様に,名詞・代名詞には主格・属格・対格・与格の4つの格がある(これもまだちゃんと学習してはいないけれど,特定の場合で与格に屈折するとの注釈を頻繁に見かける)。
例えば一般に「生徒」と言う時,ドイツ語では男子と女子で Schüler / Schülerin と使い分けるが,フェロー語では男子も女子も男性名詞 studentur を使える。
不定冠詞は ein (男,女), eitt (中)。定冠詞は接尾辞の形をとり -(i)n (男,女), -(i)ð (中)。ただし誰かの国籍・職業・宗教を紹介する時,例えば英語では "She is a student." となるところを,フェロー語では不定冠詞を付けず "Hon er studentur." とする。
1人称主格代名詞は単数 eg, 複数 vit。
2人称単数主格代名詞には親称 tú と敬称 tygum(複数扱い)がある。2人称複数主格はともに tit を使う。
3人称主格代名詞には単数 (hann, hon, tað) にも複数 (teir, tær, tey) にも性別が存在し,それらは本人の性別や文法的性別に一致する。(本人の性別と文法的性別が違う場合はどうなるんだろう…)
動詞
動詞の不定形は語末が -a 。不定詞として使う場合は前置詞 at を置く。
一人称単数 eg を主語に取る場合の現在形は語末が -i になる。英語の進行形に相当するものは無い。
vera 動詞なる不規則動詞がある。英語の be 動詞,ドイツ語の sein 動詞に相当する。
文構造
語順はドイツ語などに見られるV2語順(肯定文で動詞が先頭から2番目の要素になる語順)っぽい。
一般疑問文 (yes-no question) は肯定文の動詞と主語を入れ替えて作る。
疑問詞は語頭が hv- であるものが多い。ただし nær(いつ) など例外もある。
「誰が」は hvør,「何が」は hvat だが,「どれが」も hvør (男,女), hvat (中)。
疑問詞 hvussu は英語の how やドイツ語の wie と同様に形容詞を後ろに付けて様々な疑問文を作ることができる。
距離を説明する時など特定の主語を取らない場合は,英語やドイツ語・フランス語などと同様に虚辞 tað を主語とする。
例:Hvussu langt er tað til Klaksvíkar?(クラクスヴィークまではどれくらい遠いのですか?)
発音
結局 ð と g は語末にある時や母音に挟まれた時には特に発音しなくて良いらしい。ただし直後に u などが続く時は v と同じ発音,i や e などが続く時は j と同じ発音になる。
例:Eg arbeiði sum blaðmaður.(私は記者として働いています)i や e などの手前で発音が変わる子音字がある。
例:ga と gi ,ka と ki,ska と skis の発音は基本的に「ス」,ただし r の直後で「シ」に近い発音になる。
例:Tórshavn(トースハウン),Ger so væl(どうぞ)言語名を表す単語の語尾 -skt の発音が -kst になる場合がある。
例:danskt(デンマーク語), enskt(英語), japanskt(日本語)
(ただし føroyskt など k が発音されない場合もある)
表現・その他
Yes / No (EN) = Ja / Nei (FO)
姓 = eftirnavn,名 = fornavn,ミドルネーム = millumnavn
「お忙しいところ失礼しますが,少しだけお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」= Tú?
「あなたの言葉がよく聞き取れなかったのですが,いま何とおっしゃいましたか?」= Ha?
付加疑問文も肯定文の文末に ha? を付けるだけでできる。超便利。
フェロー語では「〇〇産・〇〇語」を指す言葉と「〇〇人」を指す言葉には別の単語を使う。また地名や国名とは違って,これらの単語の先頭をいつも大文字にする必要はない。
例:føroyskt(フェロー産・フェロー語), føroyingur(フェロー人)
(英語では両方とも Faroese でよい。)「〇〇出身です」= "Eg eri úr …" (このとき地名は与格に屈折する)
例:Eg eri úr Føroyum.(私はフェロー諸島出身です)「〇〇語で」= "á …" (このとき言語名は与格に屈折する)
例:Hvussu eitur tað á føroyskum?(それはフェロー語で何と言いますか?)
■ちょっとずつ聞こえる。
『フェロー語勉強します。』で紹介したこの動画。
これも何度か繰り返し観ているうちに,聞き取れる単語がちょっとずつ増えてきた。
タイトルの KEYP FØROYSKT は恐らく「フェロー産のものを買おう」とか,そんな感じの意味。動画の 02:22 でこのフレーズが読み上げられている。このチャンネルに投稿されている複数の動画に同じタイトルが付けられているところからして,これは地産地消キャンペーンの一環だと推測できる。
サブタイトルの "Hvat er ein føroysk vøra?" だが,vøra をテキスト巻末の辞書で調べると「商品,品物」という意味なので「フェロー産の商品とは何か?」という意味。同じ質問文が 00:26 にも登場する。
00:50 と 00:58 で,魚のセーターを着た人がテーブルの料理を指差して何か質問している。それぞれ "Er hatta føroysk vøra?" (それフェロー産?) "Er hetta føroysk vøra?" (これはフェロー産?)でいいと思う。それに対してお客さんが何と返しているかはまだよく分からないけれど,Ja / Nei くらいなら聞き取れる。
流石にいきなり「読める,読めるぞ!」なんてことにはならないけれど,こういう動画を見ていても,やはりテキストで何度も聞いたり読んだりして覚えたフレーズがあるとすぐに反応できるようになった。
今回の報告はここまで。
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