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おおさか 春の陣

育児備忘録 2023年3月4日-3月6日

<3月に下書きしたまま眠っていた記事を公開。>

3月初め、還暦をむかえた義両親のお祝いのため大阪へ。
せっかくの遠征なので、夫もわたしも一日だけ有給を取得し、旅行も兼ねて2泊3日の日程に。
娘にとっては3回目の旅行。2歳半を過ぎ、意思表示もしっかりできるようになってきたので、これまでより安心して旅を楽しむことが出来た面もありつつ、イヤイヤ期の影響と、またしてもわたしの痛恨のミスによりギリギリの体力と精神力で乗り切る旅(陣)となってしまった。

つるとんたんでのお祝い

お祝いは、つるとんたんの掘りごたつのある個室で。
大人はうどんを含むコース料理。娘にはうどんを一人前注文。
普段からフードファイターのような食べ方をする娘も、巨大なうつわに入ったうどんを前に、喜びを通りこして若干引いた顔をしていた。
少しずつ子供用の器によそって食べさせたが、それをわんこそばのように「もっと!もっと!」と食べ続け、ほんの一口だけを残し、完食。

そんな姿にびっくりしながら、義両親たちも楽しそうにお酒を飲み、みんなでワイワイと過ごした。

最後に娘から義父母へ花束を渡し、みんなで記念撮影。
義両親の嬉しそうな顔を見られて本当に良かった。娘もお花を渡す大役を果たし、満足気。

ホテルまでの散歩

お店からホテルまで歩いて30分くらいだったので、旅行中に必要な物を買い出しがてら、散歩することに。
アカチャンホンポ(大阪が本店とはこの時はじめて知った)や薬局に立ち寄り、ホテルのある大きな川沿いを歩く。その頃にはすっかり夜に。川には月と夜景が写って、とてもきれいだった。
娘は川を見たがりつつも、いざ抱っこして見せると「こわい」と言って隠れてしまう。(夜の海や川の真っ暗な水面に、時々ゾッとする気持ちはわかる)
東京に戻ってからも、大阪の話をするたびに「川が見たい」と言っている。

海遊館

2日目は海遊館へ。
娘には初めての水族館。入り口のトンネルになっている水槽で既に心を奪われたようで、そこから動いてくれなくなった。
色んな魚を指差しはしゃぎつつ、ちょっと大きな魚にはひいている感じもあった。
ジンベイザメの水槽の前まで行くと、すごい人だかり。抱っこして見せてみると、こわい!!と泣きそうに。そうだよね、デカいよね。子どもにとっては、この水族館で一番人気があるとか、そういうのは関係ないのである。(ジンベイザメはとてもかわいいのだけど。)

娘が一番よろこんだのは、アザラシ。以前動物園で見たことがあり、それからyoutubeでアザラシの赤ちゃんの動画など見るようになり、すっかり好きになったらしい。
アザラシ達がスイーっと泳いでくると、「あざらし!あざらし!あははは!」と、ぴょんぴょん飛びはねながら爆笑。この子は本当にはしゃいだ時、爆笑するんだなと知った。

えびすさんのような笑顔のあざらし

海遊館は、大きな水槽の周りをくるくる回るように進むので、同じ魚や生き物を何度も見ることができた。
アザラシも、泳いでいる姿、氷の上を歩いている姿、温泉につかるお父さんのように水面に顔を出している姿、また、水槽を下から見ると、丸い形のガラスのせいなのか、満面の笑みを浮かべているようなアザラシの顔も見ることができた。これはかわいすぎた。

階段

お昼になったので、一度外に出て食事することに。
海遊館の後ろには海が広がり、景色が良い。広場もあるので、ベンチに座ってお昼ご飯。
食べた後は、広場の階段を海の方へ降りて散歩。波止場があり大きな船も見える。
しかし娘は、海よりも船よりもその階段を気に入ってしまったらしい。
目の前に船が来航しているのに、後ろの階段を指差し「のぼる!のぼる!」仕方ないなとのぼると、今度は「降りる!降りる!」エンドレスである。
広場の階段は結構長い。それを、夫と何往復しただろうか。思わぬところで体力を消耗。腰にも厳しい。

最近、イヤイヤ期の暴動がこれまで以上の盛り上がりを見せており、危険な事と他人の迷惑になる事以外は、なるべく好きにさせるようにしている。理由はいろいろだが、結局は大人にとってもその方が早いから。満足すると急にやめるので、それを辛抱強く待つのだが、階段にはなかなか飽きてくれない模様。

それからというもの、海遊館の中でも階段を見つけるたびに、魚そっちのけで「階段のぼりたい!」の大騒ぎ。せっかく海遊館まできたのに、なぜ。
そしてこの階段の悲劇は海遊館にとどまらず、地下鉄の階段、ホテルの階段、駅の階段と、大阪旅行が終わるまで延々続くのだった。

最終日

この日は夕方早めの新幹線を予約しており、ホテルをチェックアウトした後は、大阪天満宮を目指して散歩することに。
昼間の明るい川沿いをのんびり歩き、娘も気持ちよさそう。
大きなアオサギにも遭遇。こちらを観察するように優雅に歩いていた。

堂島川で出会ったアオサギ

歴史的建造物

ベビーカーに乗ると娘は寝てしまったので、その間は大人のペースでのんびり散策。大江橋付近からなにわ橋の辺りでは、いくつかレトロな建物を見ることができた。
この辺を散歩するだけでも一日中楽しめそう。特に大阪市中央公会堂の中は、エレベーターやトイレはきれいに改装されつつ、当時のベンチや階段などはそのまま使用されており、素晴らしい雰囲気だった。

大江橋からの景色
日本銀行大阪支店 旧館は明治36年に建設とのこと
黄色いポスト、はじめて見た
大阪市中央公会堂
大阪市中央公会堂の中のベンチ

商店街ののら文字

中之島を出て大阪天満宮を目指す。
途中通った商店街は、実に魅力的なのら文字であふれていた。
この短い大阪旅行の間に、たくさんのハイレベルなのら文字達に出会ったので、これはまた別のページにまとめたい・・・
天満宮周辺で出会った、すてきな文字たちを少し。

スナックルンルン ビルの外壁やブロック硝子の窓の形にも昭和を感じる
グリルナショナル ゆるくてかわいらしいフォルム
木田鹿ビル 「ビル」のカタカナの形に味を感じる
ケルンの書体、良き 

大阪天満宮

大阪天満宮に到着。娘も目を覚まし、ベビーカーから降りてお散歩。梅が満開であった。

大阪天満宮
境内の梅

初めてのおみくじ

年末年始に娘が体調を崩していたこともあり、今年はまだ家族で初詣をしていなかった。かなり遅くなってしまったが、この大阪天満宮での参拝が初詣ということで、みんなでおみくじを引くことに。
娘は生まれて初めてのおみくじ。
大阪天満宮のおみくじは、箱の中から数字の書いた木の玉を選び巫女さんに渡し、その番号のおみくじをいただけるというものだった。

夫とわたしが順番に引いた後、娘の番。夫の抱っこで玉を選ばせてもらうと、巫女さんがさっと番号を見て、にこやかに「もう一度どうぞ」とのこと。
夫もわたしも「ん??」と思いつつ、もう一度引かせていただく。

結果は吉。内容も優しいものであったが「もう一度」の前はどんな結果だったのだろうか。
気になりつつも、小さな娘に対して巫女さんが何かしらの配慮をしてくださったのならばそれも結果のうち、ということで、ありがたく良い方に考えることにした。

母子手帳入りマザーズバック紛失事件

参拝を終えて14時過ぎ。お土産を買うことや、娘のオムツ替えの時間などを考え、早めに新大阪駅に向かうことに。

その前に娘にご飯を食べさせようと、食糧の入ったマザーズバッグを探す。すると、ないのだ。
ベビーカーの荷物入れにあると思っていたのだが、いくら探してもない。

上着などをベビーカーにひっかけて歩いてて、気付かないうちに落として紛失、ということがこれまで何度かあったので、どこかで落としたのだろうと考える。
最悪失くしたとしても中には娘のオムツと着替え、食べ物だけのはず・・・と安心しそうになって大事なことに気が付く。あのバッグには母子手帳ケースも入っている。
母子手帳ケースの中には、母子手帳の他に、医療証、保険証、各病院の診察券が。
サーっと血の気が引いた。医療証や保険証は再発行できるとしても、母子手帳の妊娠中〜出産の時の記録、これまで受けた予防接種の記録、手書きの成長記録もある。これはさすがに失くしてしまったら取り返しがつかないなと。

そこからは半泣きで、来た道を夫と二手に別れて探した。
まずは大阪天満宮の最寄駅まで商店街を戻り、通路や買い物した薬局、道をたずねたホテルのロビーなどを見て回る。
15分ほど右往左往したところで、ふと、ホテルを出発してから一度もそのバッグを開けていないことに気が付く。
ホテルの部屋を出る時には、夫と忘れ物がないかダブルチェックをしたはず。だけど万が一を考えて、ホテルに電話してみることに。

係の方にバッグの特徴を伝え、忘れ物の確認をお願いすると、すぐに折り返していただけるとのこと。
数分後、電話がきた。係の方の明るい声で、希望の光が見える。
「お部屋にありました!〇〇様とお名前も入っております!」よ、良かったああああ。
ホテルに引き返すには時間が足りなかったので、自宅まで着払いで送っていただくことに。本当に申し訳ございません。
娘はやっとのお昼で、レトルトの幼児食を2人前完食。遅くなってしまってごめん。

あんなに確認したのに、まさかバッグを丸ごと忘れてくるとは。
年度末で連日深夜までの激務だったため、旅行前日も1時間睡眠で出発したりと、ちょっと無理をしての日程だった。2人とも疲れていたのだと思う。
安心したら、さらにどっと疲れた。急いで新大阪駅に向かった。

悲しみの551

新大阪駅についたのは出発の30分前。
お土産はあきらめ、まずは娘のオムツと新幹線の中で食べるご飯、飲み物などを確保。(全て忘れたマザーズバッグの中に入っていた)
そして、大人はお昼も食べられていなかったので、せめて蒸し立ての551の豚まんと焼売・海老焼売だけは買おう!と、夫が551に並んでくれた。

短い行列だったのだが予想以上に時間がかかり、やっとレジに到達したところで、新幹線出発の15分前。
ギリギリ間に合うか、と思いきや、支払いが済んでからさらに5分以上が経過。その後も動きは見られない。
もはやこれまでか、と、あきらめそうになるのと同時に、夫が戻ってきた。手には551の紙袋が。これは、勝利か?と夫の顔を見ると「チルドしか受け取れへんかった」と、絶望の表情。
蒸し立ての豚まんと焼売は「時間がなくなってしまったのでもう結構です、すみません・・・!」と、断ってきたとのこと。無念すぎる。

どうやら夫の前のお客さんが、豚まんなどを大量に注文したらしく、そこからかなり時間がかかってしまったようだ。

お店には大変申し訳ないことをしてしまったが、その後も行列が途切れることなく続いていたので、きっと受け取れなかった豚まんたちも無駄にはならなかったはず。(ごめんなさい・・・)

金銭的には新幹線の料金にくらべたら小さな損害ではあるが、ホカホカの551を逃してしまったことは、疲れた気持ちと体をさらに重くした。

しかし、おかげで新幹線に間には合い、無事東京へ帰還。

おまけ ホテルからの荷物

翌々日、ホテルから荷物が届いた。
宛先は達筆な文字で書かれており、箱を開けるとたくさんのプチプチで丁寧に包まれたマザーズバッグが。横ポケットに入れてあったペットボトルのお水も、個別でさらにプチプチに包まれている。まるで商品を購入した時のように、全てが大切に大切に梱包されていた。涙。
本当に、ありがとうございます。

丁寧な梱包に感動し、撮影

<4月20日追記>

旅の最後は波乱となってしまったが、娘は1ヶ月以上経過した今でも、「大阪行きたい!川見たい!水族館行きたい!」と言う。楽しかったんだね。
一度は失くしたと思った母子手帳たちも無事見つかり、めでたしめでたしであった。(連日階段を上り下りした筋肉痛と腰痛は、1ヶ月くらい引きずった。)

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