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コーチングを習ったら心が変態した話

先日、THE COACH Academy(ザコーチアカデミー)というコーチングスクールの基礎コースを修了しました。このスクールでは、基礎/応用AB/プロコースに分かれており、まだ基礎コースまでしか受けていないのですが、結論からいうとめちゃくちゃ受講してよかったです。

基礎コースは座学/実践を1日5時間、合計3日間行うのですが、本当に3日だったのかと思うほど濃い時間で、最後の日には一緒に受けていたオンラインの受講者の方とも名残惜しいくらいになっていました。

特に、今回はコーチになるためにコーチングを習うという内容ですが、コーチングを習う過程で自己の内面に大きな変容が起きたのを感じ、文章にすることにしました。

なぜコーチングに興味を持ったか?

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幼稚園から高校までサッカー漬けだった自分は、大学受験目前に将来のキャリアについて悩み始め、大学生活は特に将来の夢を探し続けていました。

これといった才能はなかったですが、成長意欲だけは一丁前に高く、ビジネス書を読み漁ったり、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学のスピーチにある「情熱を注げる仕事を見つけよう」というメッセージに感化され、とにかく自分の興味関心に従って、挑戦をしつつも失敗の連続で、落ち込んだり、がんばったりの連続でした。人生に迷走して、10日間の瞑想合宿にも行きました。

いつしかジョブズの言葉は、自分のモチベーションというよりかは、「やりたいことを見つけなければいけない」という呪いに近いものに変わっていました。

1年の浪人、4年の大学生活、2年の休学を経て、デジタルサービスのデザイナーという職業に行き着き、今では自分の得意なこと、実現したい理想みたいなものが見えてきた気がしてます。

それでも、今までずっと悩み続けてきた人生において、自分ができることはなんだろう?とずっとモヤモヤしている中、THE COACH Academyの創業者のこばかなさんがコーチングについてnoteで発信しているのを見て、「これは自分がやりたいことに近いかもしれない」と強く共感しました。

それから自分なりに本を読んだり、記事を読んだりして、MatcherというOB訪問のサービスで、就職活動生に対して自己分析のお手伝いと言う形で、コーチングのような対話を自分なりに実践してみましたが、独学でのやり方に限界を感じ始め、コーチングスクールで学んでみようと決めました。

ちょうど新卒入社して2年目になり、新しい環境にも慣れてきて良いタイミングでもありました。


なぜTHE COACH Academyにしたか?

今所属している会社に、ストレングスファインダーという自己分析の有料ツール専門のコーチがいたので相談してみたところ

「有料のスクールに是非行った方が良いよ」
「コーチングはいろんな流派もあるので説明会に行って雰囲気を掴んだ方がよいよ」

と言っていただき、3つぐらいスクールの説明会に行きましたが、どれも決定打が持てず悩みました。結局、説明会の雰囲気が一番自分にあってると思ったCOACH ACADEMYに直感で決めましたが、結果行ってよかったと思います。

コーチングとは何か?

コーチングとは何でしょうか?調べてみるとコーチングの定義は、教えているスクールによって言葉やニュアンスが微妙に異なります。

今の自分が言葉にするなら、「クライアントの自己実現のためのコミュニケーション」がコーチングと言えるかもしれません。クライアントとはコーチングを受ける側のことを指します。

そのために、コーチングというコミュニケーションにおいて、「傾聴」「問い」「フィードバック(反映)」「提案」などをスキルとしてコーチは実践していきます。

THE COACH Academyで提供しているわかりやすい図があるので、掲載します。

コーチングとは

コーチングとは_ポジション


何を学んだか?

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今回受けた基礎コースでは、大きく三つの学び / 財産を受け取れたと思っています。

1. 「クライアントの中に答えがある」というコーチングマインドが、見る世界を変えた

自己分析を根気よくやっていた時期に、自分は昔から、今やっていることに不満を言っている仲間や友人がいると、なんとも言えない気持ちになる性格だと客観視するようになりました。

仕事をやっていればもちろん自分も不満はでるし、愚痴もいいたくなります。しかし、現状に諦めてだるいなーとなっている状態が嫌いでした。

なので、そういう人を見かけると、「頑張ろうよ!」とか「どうしたら前向きになれるかな?」と解決したくなっていましたが、THE COACH Academyでは、以下のようなコーチングマインドを学びました。

・人は生まれつき満ち足りている、全体性のある存在である
・クライアントの中に答えがあり、それに気づく能力はクライアントの中に備わっている

これを意識しながら人と対話していると、今まで人を変えたくなっていた自分の姿勢はエゴの押し付けであることに気づきました。自分自身の経験による解釈で相手に歩み寄っていただけで、本当の意味で相手と対話できてないことに気づいたのです。

これは最近ずっとずっと悩み続けていた自分のテーマだったので、非常に大きな気づきでした。

実際にコーチングの対話の練習をしたからこそ気づけた叡智といっても過言ではないくらい、今の自分の本当に大きな財産になっています。

2. コーチング像が一変した

前述の内容にも関連し、コーチングの像も一変しました。コーチングを学ぶ前、コーチングとは「クライアントの中にあるまだ見えない原石を輝かせるもの」とイメージしていました。

しかし、コーチングを学んだ後にそのイメージは変わり、コーチングとは「クライアントと共に大きなキャンバスの前に立ち、クライアントは筆を持って絵を描き、コーチの自分は何を描いているのかをワクワク聞いている」そんなイメージに変わりました。

デザインのお仕事をしていると、同じようにクライアントの要求に対して、デザイナーはその本質を可視化するように、サービスやビジュアルをデザインし体現していきます。

コーチングにおいては、クライアントの中に答えがあるという前提のもと、コーチは対話を進めていきます。前者との違いは、コーチは対話の中でクライアントに自分で答えを出すことはありません。クライアントが自分で気づきを見出していきます。

当初のイメージだと、コーチングのセッションにおいて、クライアントの原石がコーチの解釈によって色が狭まってしまう恐れを抱きました。しかし、今のコーチング像は、クライアントに筆を持ってもらうことで、自分がみたことのない色をみることのできる、まるでアートのような対話の時間がコーチングなのだと捉えています。

3. 内省の質が滑らかになった

デザイナーになってから、自分のアウトプットに対するレビュー(批評)を受けることが多くなりました。批評とは否定とは違い、目的を達成するために成果物をより良くするためのコミュニケーションだと考えています。

しかし、自分の成果物 = 自分と捉えてしまうこともあり、批評を受けると自分が損なわれている感じを受けてしまうことがよくあります。それが積み重なると普段の生活で、自分の考えていることに対していろんな声が聞こえてくるようになっていました。

今回の講座で、コーチングの練習をお互いにやりあっていると、この内省の問いかけが滑らかになっているのを感じ、びっくりしました。

今までは批判的に聞こえがちだった頭の声が、最近では「うんうん、それで?」「その裏にはどんな考えがあるんだろう?」と優しく自問するように変わりました。これは、自分がクライアントとしてコーチングを受ける側になった時、自分の話を否定することなく、聞いてくれる人が周りにいてくれたからだと実感しました。

普段、本当の意味で話を聞いてくれる存在というのは、なかなか稀だということ、そして自分も他者に対してなかなか出来ていないと気付かされたことでもありました。

コーチングを受けてくれる方を募集しています!

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大学の時、ベトナムで2週間の新規事業を考え実践する「武者修行プログラム」に参加した時、何かを成し遂げる過程で自分の中の課題に気づき、それを乗り越えようとすることで、自分の中で大きな変化(変態)を感じました。

同じように、THE COACH Academyでも大きな変容を感じています。

就職活動の際、自分の人生のミッションを「身近な人が自分の人生を生きられるようにサポートすること」と言語化したのですが、それにより近づけるように、コーチングの実践にお付き合いしてただける方を募集しています!

まだ修行の段階なのでお代はいりません!テーマはキャリアの悩み、恋愛、人間関係、なんとなくモヤモヤしていることなど、将来像を言語化したいなど、今話したいことを自由に選んでいただいて大丈夫です。

もしよろしければ、noteのコメント欄 / TwitterのDMよりご連絡いただけると嬉しいです!ぜひ、あなたの物語を聞かせてください。お待ちしています。



P.S
サムネイルには、「Coyomi Project」という、対話を通してカレンダーを作成するというプロジェクトで、アーティストのNomura Kayoさんに対話の後にいただいた素敵なポストカードを掲載させていただきました。とても豊かな時間で、他にはない色の混ざり合った感じが、その時を思い出せるようで気に入っています。

自分も対話を通して、その人らしいその人だけの色を一緒に見にいけるような、そんな旅の仲間になれることを目指しています。

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