見出し画像

「個」が輝く企業を目指しながら、人生のミッションとして「D&I」を考える(Agile Expert Research Unit 中村加奈子さん) #バリューな人

ミーミルには、社員が大切にしている「6つのバリュー」があります。

日頃の業務や社内活動においても、バリューを念頭に置いて行動する社員が多いのはミーミルの特長のひとつです。

そんなバリューを体現しているメンバーを取り上げるシリーズ、今回取り上げるのは、Agile Expert Research Unitに所属する中村加奈子。通常業務に並行してミーミルの社内活動である「ウェルビーイングプロジェクト」やユーザベースグループ全体でD&I(ダイバーシティ・アンド・インクルージョン)関連の施策を実行する「D&I Comittee」にも参加する彼女から、D&Iに対して考えていることや、ミーミルへの思いを聞きました。


全社集会で「ダイバーシティ」を取り上げたかった理由

ー改めて、現在取り組んでいることを教えてください。

中村 まず、ユーザベースグループの従業員として、ユーザベースのD&I Comittieに参画して活動しています。そしてミーミルでは、ウェルビーイングプロジェクトの一員として「働き方分科会」に所属しています。

ー中村さんがD&I Comittieに関わるようになったきっかけは何ですか?

所属部門のリーダーがユーザベースからの出向者なのですが、入社して日が浅い頃に、彼がさまざまなユーザベース社員と顔つなぎをしてくれたんです。そのうちの一人が、ユーザベース執行役員でコミッティのトップである松井しのぶでした。

ユーザベースグループでは、誰でも全ての社員の予定をカレンダーツールから見ることができ、予定が空いてさえいれば、自由に会議や1on1を入れていいことになっています。「こんな偉い立場の人の時間を30分ももらっていいのか」と思いながらも松井のカレンダーを抑えたことを覚えています。

実際に松井と対面してみると、実は私と年齢も近く、また二児の母という共通点もあり、ざっくばらんに子育てについて思うこと、悩んでいることを話すような場になりました。

そこで「D&Iに関する会話をしているSlackチャンネルがある」と聞き、チャンネルに招待してもらいました。そしてその直後に全社にコミッティの立ち上げが発表されたので、「D&IのSlackチャンネルに参加している私がD&Iのコミッティに入らないのはおかしいのかな」、と。外堀を埋められた感じでした(笑)。

ーD&I Comittieではどのような活動をしているのですか?

活動内容は、メンバーそれぞれの意思に応じていくつかから選べる形です。私は「産休・育休」関連の施策に取り組んでいます。私が産休・育休を取ったのは以前に勤めていた企業にいた頃でしたが、妊娠・出産・育児って本当に大変だな、と思っているんです。そこで「これから育児に関わる人の心の重荷を取り除きたい」とこのプロジェクトに関わることにしました。昨年は社内から声を集めた「産休・育休ハンドブック」の策定に携わり、無事第一版をリリースできました!

ーコミッティでの活動とミーミルでの取り組みは関係ありますか?

そうですね、2022年2月の全社集会「meme(ミーム)」に携わらせてもらい、「ミーミルにおけるダイバーシティを考える」という企画を立てました。「志向の多様性/ミーミルの多様なメンバー」という題材で、リーダーから意思決定の裏側にあった思いを共有してもらったり、さまざまな意思や特性を持つミーミルの仲間たちから自己紹介をしてもらったりしました。

ーmemeで「ダイバーシティ」を取り上げたのはなぜですか?

ウェルビーイングプロジェクトの「働き方分科会」での会話がきっかけとなりました。

私は6歳と8歳の男の子ふたりを育てながら働いているのですが、ミーミルはワーキングマザーがとても多く、分科会にも子育て中のお母さんが複数いらっしゃるんです。メンバー間で「子供の病気で休む罪悪感」や「休みを取っても連絡が気になってしまう」といった会話をする中で、子どもの有無に関わらず、「働き方の多様性」や「個の尊重」について発信し、皆で考える機会を持てたらいいなと考え、memeのテーマにしたい、と提案したのが昨年の冬でした。ただ、当時は全社を挙げて目標達成に向けて追い込みをかけていた時期。もう少し待ってもいいかもね、という声もありました。

しかしその後、D&I Comitteeでも「各カンパニーでD&Iについて考える場を持ちたい」という話が出たこともあり、改めてmemeで取り上げることを検討することに。ちょうどさまざまなタイミングが合ったのがこの瞬間でした。

企画に関しては、私はテーマ出しを担当しました。その後、HR担当役員の守屋と一緒にアジェンダを設定し、スピーカーと調整をして、今回の開催に至りました。当日はスペシャルゲストとして、松井しのぶにも話をしてもらいました。


D&Iは人生のミッションでもある

ーそもそも中村さんは、なぜD&Iに興味を持ったのですか?

これまでの人生の中で経験したさまざまなできごとが積み重なって、今の思いや取り組みにつながっています。

まず、海外での経験。高校生だった頃に1年間、アメリカに留学していたことがあるんです。日本人がほとんどいない街で暮らしていたのですが、初めて明確に差別を受けるなど、大きなカルチャーショックを味わいました。

「D&I」というキーワードに出会ったのは就職してからです。私は、ミーミルに入社する前に外資系企業で働いていました。多国籍企業は働く人の人種が多様なので、経営層や役員からのメッセージとして「D&I」という言葉を聞く機会が非常に多いんです。しかし、残念ながら、すべての人が本心からD&Iを尊重しているわけではないのが実情でした。「建前上では多様性を重んじているように見えても、本音では違う」ということがわかる場面に出会うこともありました。

また、子育てをする中で、さまざまな発達特性を持つ子がいると知ったことも大きいです。私がD&Iで目指したいのは、「誰もがそれぞれの特性を持ちながら社会の中で独り立ちできるようになること」なんです。

「D&I」は今、日本企業でも大きなトピックになっています。施策としては、「性別や国籍、障害の有無といった特徴で人を切り分けて、マイノリティの属性を持つ人の登用について数値目標を設けること」としてとらえられることが多いかもしれません。そして、例えば目標に追いついていないことを責められているように感じる人もいるかもしれない。もちろん、目標を定めること自体にも大きな意味がありますが、それだけがD&Iではないと思っています。

「個」を活かす取り組みを通じて、ミーミルをおもしろい場所にしたい

ー今後、ミーミルやユーザベースグループで、どのようなことに取り組んでいきたいですか。

まず、D&I Comittieには引き続き関わっていきます。そして、先ほどお話しした「誰もがそれぞれの特性を持ちながら社会の中で独り立ちできるようになること」は、自分の人生のミッションでもあると考えています。仕事の中では、例えば障害者雇用に関わることでお役立ちができるかもしれないと考えています。

そしてもちろん、ミーミルでもD&Iに関連する取り組みは続けていきたいです。「働き方分科会」では、それぞれが自分の意志に基づいて様々な施策を打っているのですが、その中で言うと、社員同士の相互理解を目的とした「コミュニケーションランチ」企画や社員それぞれが個人ページを社内ポータルに開設する企画などが該当するのかな、と思っています。

アメリカに留学したときの話ですが、この経験をきっかけに、異文化理解を学びたいと思って大学に進学したんです。でも、そこであるとき教授が話した「結局、最後は『個』に落ちていく」という言葉を聞いて、なんだか冷めてしまったんです。最終的に「個」になるのであれば、個の集合である「文化」の理解なんて意味がないんじゃないか、と。

今になって、その言葉をポジティブに思い出すようになりました。多様性を構成しているのは、ひとつひとつの「個」=個性たちなのだと実感しています。

ミーミルは、メンバーが皆個性的だと思うんです。でも、はたから見ると、同じミッションに共感して集まっていることもあり、同質性の高い集団に映るのかもしれないなと感じていて。外から見ても「個」が際立つようになれば、もっとおもしろい会社になっていけるのではないでしょうか。そんな取り組みを、ミーミルの中でしていきたいと思っています。

株式会社ミーミルでは仲間を募集しています

現在、ミーミルでは一緒に働く仲間を募集しています。

何よりも「経験知に価値を与える」というミッションに情熱とワクワク感を持ち取り組む仲間、そして大切にするVALUE/カルチャーに共感する仲間を募集しています。ぜひ採用サイトから募集ポジションや業務内容をチェックしてみてください!

[執筆・編集 南部菜生子/デザイン 錦織優希子]

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?