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詩「恋」1999年の作品

澄み渡るヘラスの碧空

はなればなれの

模倣と影像

一切のもの

になる

全体が思惟する

宇宙意識の

煌々たる光に

たとえば

光円の包摂に

あるいは

縹渺たる霊妙に

実在の希薄を

トミズムと

アヴェロイズムの

分裂のように

四角形は

三角形を

含む


早計

先駆

連綿

卓立無依

第二位の神

宿命的な情熱


イデアの友達

核実の介在

忘我静観の遠回り

一者は孤独であっては

ならないのだ


はなればなれの

ヘラスの碧空


#詩 #1999年  #同人誌 

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