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福祉的就労にあって、一般就労にはないもの【心のケアのていねいさ】

『福祉的就労』と『一般企業の就労』
どちらにも必要であると思うものが、
健常者だけが働く場ではあまり重要視されていない?
と思うことがあります。

それは、
働いている人たちへの『心のケアのていねいさ』です。
精神面でのサポートが、仕組みの中になく、
心の状態を整えていくことへの優先度が、福祉の就労からみると、
かなり低いのではないかと感じます。

もちろん、メンタルヘルス対策をしていないわけではないと思いますが、
全体に向けるものが多く、
一対一の個々に向けた対策はあまり無いように思うのです。

福祉的就労には、
『支援』という言葉でひんぱんにでてきます。
支援する側される側という関係が、
どこか公平ではない人との関係があるようなイメージを
持たれるかもしれませんが、
課題に対しての本人の努力にサポートは必要不可欠、
という視点があります。
困りごとがあるという時点で、
精神的動揺をどうサポートするのか、
話をいつもよりていねいに聴く、というやり取りが、
ごくあたりまえに行われているかもしれません。

福祉の視点だと、
とにもかくにも、働くためには、
対話を重ねて、その精神的動揺を小さくしていく。
心理的な安全と安心を確保していく。

というスタンスなんだと、あらためて感じます。

人を理解するというのは、
本来とてもむずかしいこと。
他人を理解できない、自分を理解してもらえない、
そんな思い通りにいかないことへの葛藤で悩むのだと思います。
だからこそ、
そこで湧きおこる感情のケアと、
頭の中、心の中を整理するサポート役が必要。


感情のコントロールは自分でするもの、
心のケアは自己責任でやればいい。
という考え方もあるかもしれませんが、
人を介してやっていくことで、より自答自問できるということもあります。

普通に生活していて、
不安定になったり、傷ついたり、
心が疲れてしまうことなど、なにも特別なことではありません。
体調がすぐれなければ病院へ行くように、
心が不調ならば、いつでも相談できる場所(人)が職場には必要です。
また、外部の専門家にたよるという方法もあります。

『福祉の世界』で大切にされていることが、
『一般の方の世界』でも、
大切にされていくといいなあと思います。
安全で安心な職場は、仕組みで作っていくことができます。







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