教員採用試験、面接対策覚え書
本名の方のnoteで一度公開した記事なのですが、ちょっと危険だなと思うところがあったので、こちらで公開します!
フォローしていただいている方にはほとんど関係ないと思いますが、何かの役に立てば幸せです。
ではどうぞ!
教員採用試験や公務員試験、就活における面接練習や自己PR書などの添削をすることがあります。
そしてやっていてみんなもっといいことを話せるはずなのに、もったいないなとい思うことがあります。
面接対策を行ったのを数えたら、これまで全部合わせて100回くらいでした。
一番多いのが教員採用試験です。
面接練習につきあってきた私から、教員採用試験を軸に面接などではこうしたらいいよ!というアドバイス的なことを伝えたいなと思います。
完全に個人的な意見なので、ちょっと違うんじゃないか、とか何当たり前のことを言ってるんだと思われるかもしれませんが、もし何か少しでも参考になることがあれば大変嬉しいです!
ちょっと偉そうだったらごめんなさい!
見返すと、特に伝えたいことは意図(2)と意図(4)にあります。時間が無い人はそこからどうぞ!
ポイント1:まずは何はともあれ自己分析
(改めて書くまでもないですが)面接では「あなたはどんな人ですか」ということを様々な質問で聞かれますよね。
そして、就職してからのミスマッチはお互いに避けたいですよね。
ぜひ、下のようなことを深めるといいなと思います。
・本当に本当に心の底からやりたいこと(行動)は何か
・本当に本当に得意なことは何か
・本当に本当に心の底から好きな分野は何か
・大事にしている価値観は何か
これらを知るためには、過去の自分を振り返ることが重要かなと思います。
大学生活や過去の生活で褒められたこと(←得意なこと)や楽しかったこと(←好きなこと、得意なこと、やりたいこと)、頑張ったこと(←モチベーションの源泉)、悔しかったこと(←価値観)、悲しかったこと(←価値観)、などなどを何個も何回も書き出して、自分が本当にやりたいことは何かをよくよく考えることをお勧めします。
ご友人などに聞いてみてもよいです。
また、その仕事のことを考えたときにわくわくするかということも非常に大事だなと思います。
※たくさんたくさん分析したとしても、「やってみないとわからない」ということが往々にしてあります!その時はその時だー!
私も転職を経験しています。
今となればいい経験です。
授業などで前職について話すことがたくさんあります!
ポイント2:お相手の分析も
就きたい職業がどんな仕事でどういう人を求めているのかを分析するのも大事ですよね。
だいたい、これから働くであろう仕事がどんな内容なのか知らないというのも怖い話。
ぜひ深めて、自分に合うのか、相手が何を求めているかを知ってください。
(この部分はお相手によるので薄い・・・薄くてすみません。
教員採用試験だったら自治体のHPや教育計画、答申など様々な資料が出ていますので読み込むとよいです^^)
ポイント3:面接で聞かれる質問にはその質問をする意図がある
当然のことを書いている自覚があります。
しかしここを理解することが大変重要だと思います。
面接者が質問を行う意図を理解しないと、相手が聞きたいことでは無く、自分が話したいことを話してしまいがちです。
ですが、就活などで必要なことは、相手の意図に沿った回答をすること。
私の考えでは、質問はその意図からいくつかに分類されます
(1)被面接者の人柄・能力を知るための質問
(2)被面接者の志向(どういうことをやりたいのか)を知るための質問
(3)就職先(学校)や職務内容等について理解しているかを知るための質問
(4)入社後(教員になった後)の適性や活躍してくれそうかを知るための質問
(5)意欲があるかを知るための質問
質問全体で(6)論旨が明確かを知りたい
これらには重なり合っているところもありますが、質問によって比重は異なるように思います。
それぞれの会社や自治体で評価のものさしは違うはずなので、どういう面を重視しているのかは、そのお相手について調べたりして知る必要がありそうです。
それでは、どうぞ^^ノ
意図(1)主に被面接者の人柄や能力、長所等が知るための質問
例えば以下のような質問です。
「あなたの長所(及び短所)はどんな所ですか」
「自己PRをしてください」
「あなたのご友人はあなたをどのように言っていますか」
「自己紹介をしてください」
これらは、被面接者がどういう人かを知るための質問です。
教員に求められるものは多種多様ですよね。
例えば、大分県の教員採用試験の募集要項には、下記のようなことが書いてありました。
大分県では、明日の大分を築く「知」「徳」「体」の調和のとれた心豊かな子どもたちを育成するために、次のような人を求めています。
求められる教員像
・使命感にあふれ、高い倫理観と豊かな人間性をもつひと
・専門的知識をもち、実践的指導力のある人
・柔軟性と創造力をそなえ、未知の課題に立ち向かう人
・学校組織の一員として考え行動する人
人柄についてはあまり書いてないですがなんとなくイメージがつかめます。自分のよさと、求められる人柄をイメージしするとよいです。
すり合わせが出来るとなおよいです。
自分自身のこの面を押していこう!ということができると、軸が出来ます。
軸を持つことがとても大事です。
例えば「私は絶対に継続的な努力を続け相手のために最善を尽くすことができる」という軸を持つとします。
軸を持つと、この軸に沿って面接の様々な質問(例えば「○○の時にどう対応しますか等」)に対する回答をすることが出来ます。
そして、人柄や長所をアピールしたいときは、具体的な場面のエピソードを示すとイメージがわきやすくていいです。
なぜなら、示された長所や人柄が本当なのかが分からないからです。過去のエピソードを伝えることで本当であることを示すことが出来ます。
意図(2)被面接者の志向(どういうことをやりたいのか)を知りたい
質問の例としては下記のような質問です。
「教員になるために今まで頑張ってきたことは何ですか」
「どのような子どもを育てたいですか」
これも自己分析がかなり重要になります。
本当にどういうことをやりたいのか、どういう教師になりたいのかを心から考えましょう。
意図(1)で書いた軸に沿って回答することもとても大事です。
また、ここで特に伝えたいことがあります。
抽象的な言葉を使わないということです。
例えば「児童生徒に寄り添う」は私だったら絶対にお勧めしない言葉です。
理由1:抽象的だから
具体的な行動としてどういうイメージがわくでしょうか。
きっと人によって異なりますよね。
相手が何をイメージしているかわからないということが起きます。
具体的にイメージできる言葉を使うことが重要です。
理由2:寄り添うことが児童生徒のためにならないときがあるから
教育活動において「児童生徒に寄り添う」ことはもちろん重要ですが、本当に相手のためを考えると寄り添っていられない場面が多々あります。
本当は寄り添いたいんです。
でも寄り添うことが相手のためにならないこともあります。
また、教育は意図的な行為です。
その教育において「寄り添う」だけが必要なことではありません。
「寄り添う」と言った時点でかなり浅く見えるので「寄り添う」はよっぽどでなければ使わない方がいいと私は思っています。
意図(3)就職先(学校)や職務内容等について理解しているかを知りたい(知識)
「『生きる力』とは具体的にどのような力ですか。育成するためにどのようなことをしますか」
「『社会に開かれた教育課程』とは何ですか。あなたはどうしますか」
「信頼される教員になるために必要なことは何ですか」
「○○のような場面でどうしますか」
これはほとんど知識があるかそしてどう動くかを見る質問です。
ぜひ知識を自分のものにして、自分だったらどうするかを深く考えることをおすすめします。
意図(4)入社後(教員になった後)の適性や活躍してくれそうかを知るための質問
「学生時代に力を入れて頑張ったことは何ですか」
「挫折や失敗の経験はありますか。またそれをどのように乗り越えましたか。」
「ストレスの対処法は」
こういった質問がなされることがあります。
これらの質問は、あなたの思い出について聞きたい質問ではありません。
採用後、入社後にあなたが本当に活躍してくれそうか、困難な場面に直面したらどうするかを尋ねる質問です。
そのため、採用後や入社後に具体的に活躍できそうな内容やイメージがつきやすいようなを答えをすることをお勧めします。
たとえば、教員に関してだと、コミュニケーションの問題が起きやすいので、コミュニケーションに関する挫折と乗り越える経験を答えるなどです。
入社後や採用後に近い内容でイメージできるような内容を回答することをおすすめします。
また、全般にも言えることですが、ここでは特に「能動的に行動したこと」を伝えてください。
自分からこういうことが出来た、こういう行動をしてよかったというようなことを伝えられると、入社後や採用後の再現性が高くなります。
自分から行動できる、行動したことによって良い成果をもたらすことが出来るということをぜひ伝えてもらえるといいです。
意図(5)意欲があるかどうかを確かめるための質問
正直、「意欲がありますか」と聞いたところで「あります」と答えてくれるにきまっているので、これを本当に確かめるのはかなり難しいです。
なので、あまりこのことそのものを尋ねることは行われない場合が多いです。
別の意図を持つ質問の回答の中で判断されます。
たとえば「知識を持っている」ということは意欲があるから知識もあるというように判断されることがあります。
ただ「僻地に赴任することになる場合がありますが大丈夫ですか」みたいに直接的に聞かれることがあります。この場合は「はい、どこでも頑張ります」と答えることを一応お勧めします。
Q&A
最後に最近聞かれた質問に対する回答で終わります!
Q1 嘘はばれますか。
A2 作りこんだ嘘はばれないことが多いです。でも回答していて苦しくなることがあると思いますし、全くの嘘は前の話と齟齬が出ることがあるのでおすすめしません!
Q2 最近読んだ本は何かと聞かれたらどう答えたらいいですか
A2 まずは本を何冊か読むことをおすすめします!話題になっている本とかでいいです。本を読むとかニュースを見るというのはかなり能動的な行動ですので、その人を知るのに結構役立ちます。
本を実際に読んで、本当に感銘を受けた本を話すとか、教育に関係しそうな本について話すとかをするといいですよ。
Q3 特技はどう書けばいいですか
A3 特技は、自分がどれだけ継続して何かを得るために打ち込んだかということを示します。
継続して何かを得るために打ち込んだことがある方はそれを書きましょう。
無い方は、たまたまできるようになったことを書きましょう。
教員の場合は、なんにせよ経験やできることが役に立つことが多いです。
なんでもいいからぜひ書いてみましょう。
いかがだったでしょうか。
ポイントは
・相手と自分を知ること
・相手が質問する意図を知り、意図に沿ったことを答えること
・具体的な場面に関するエピソードを伝えること
・誤った回答をしないこと
・能動的に行動したことをつたえること このあたりかなと思います。
それでは最後まで読んでいただいてありがとうございます。
何かしら役に立つことがあれば幸せです!
あなたに合う道に進むことが出来ますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?