クラバーが舞台版ヒプノシスマイク(ヒプステ)-Division Rap Battle-Rule the stage track3を見たらクオリティに驚いた
2020年10月10日、台風が近づいて雨が連日降る中行きましたよ!ヒプステ!!
私はクラブとクラブミュージックが好きで、その延長でヒプマイのことは音楽として注目していました。クラブ界隈でも原作のヒプマイの音楽性やアニメ版は注目している人もいる程で、その手のモノホンも惹きつけるってどんなだろうかと思っておりました。また、舞台版もどうなっているのかは中々クラブ界隈では触れられないため、知るのにいい機会だと思いました。クラブミュージック愛好家歴10云年の自分ですが、ヒップホップやベース系には疎く専らトランスやテクノのような四つ打ちばかり聞くので音楽ジャンルはガバガバですが、レビューは大丈夫だろうか。
さて…今更ながら次回作も来月に迫っていますしレビューしたいと思います。ストーリーとかキャラについてのレビューはほかの方のものをご覧ください。
ヒプステは2020年に入り舞台のシリーズが2020年10月現在で3作目となります。
ヒプステで必ず話題になるのはチケット代18000円という高さ(EDC Japan2日通しが買えるね)と、毎回グッズが付くのと、チケプラを利用したIDチェックの厳しさでしょう。(入場直前で顔写真登録に手間取りまくりました...)
今回はオタクフレンズの一人がチケットを取ってくれて見ることになりました!!!
なぜ、今回のヒプステを見ることになったかというと私が一時期名古屋ディビジョンに住んでいて、ナゴヤディビジョンが好きで、そのナゴヤが出るからです!
ストーリーのメインのディビジョンはオオサカとナゴヤになり、コイツらに加えて恒例の新興勢力がいます。明らかに東海道新幹線沿線が舞台になるのは目に見えております。
ちなみにナゴヤとオオサカはこいつらです。
で、今日の感想は端的に言うとステージやライティング、サウンド作りのプロダクション力に驚かされました!!!!ちょっとネタ的要素が強いオーラを醸し出しているので舐めておりました(ごめんね)。
本ブログではストーリーや俳優さんの感想は語らずに、ヒプステのプロダクションについてレポ&感想を語ろうと思います!
1.サウンドについて
ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-はヒップホップ、ラップ系ポップスをメイン音楽ジャンルに展開するヒップホップキャラクタープロジェクトであります。
そのせいか、声優さんのラップの練習の気合いの入れように加え、各キャラクターのプロデューサーに一線で活躍するヒップホップ、ダンスミュージック系のミュージシャンを迎えており、音楽プロダクションの完成度は他のアニソンと一線を画しております。
有名なプロデューサーの例としてCreepy Nutsなどがおり、彼らはオオサカディビジョンのどついたれ本舗のあゝオオサカDreamin'nightをプロデュースしました。
とにもかくにも舞台版ヒプマイ(ヒプステ)にもサウンドに対する期待も掛けられちゃうわけです。制作チームもこの辺はコミコミでしょうが。
ヒプマイはラップバトル故に、ヒップホップ、トラップ、ダブステップ系が強い傾向にあり、ハウスやトランスといった四つ打ち音楽はほぼないです。
その傾向は舞台でも顕著に現れています。ナゴヤディビジョンなんて現実世界での名古屋のクラブシーンがベースミュージックが中心なせいか四つ打ちなんて歌わせて貰えませんでした。
ヒプステの音楽でびっくりしたのが、テニミュや刀ミュにありがちななんちゃってトランスやなんちゃって北欧プログレハウスは敢えて作らずに2.5次元ミュージカルにはないダブステップやトラップで勝負しているところです。しかも、2012年頃のSkrillex及び彼のレーベルのOWSLAを連想させるダブステップと2016~2018年頃のEDMトラップが展開されていました。どこの国内プロデューサーにやらせているのか気になるところです。
後はメタルとリディムが混じったロック系も多かったです。ロックにラップはリンキン・パーク由来でしょうか?(笑)
ちなみに私がなんちゃってトランスと呼んでいるテニミュの曲は3rd白石のエクスタシーです。
刀ミュのなんちゃってプログレはたくさんあり過ぎてわからないですが、例にヒプステの裏でやっておりました某兄者と弟者の曲をあげますね。
こういうやつです。
EDMからちょっと離れたクラブミュージックがヒプステは多かったように見受けられました。ダブステップもトラップも商業的にはEDMだろという話は置いといて。
2019年頃からハウスにヒップホップのメロディ、ラップ歌詞を加えたヒップハウス(Hip house)なるものも出てきておりますので、ぜひプロダクションチームには挑戦して欲しいですね。
とにかく音好きですら乗れる曲も多く、楽しかったです。ちゃんとハンドサインでプチョヘンザしてノリノリしても良いようになってます。
※舞台なので頭や肩の高さくらいまでに抑えましょう〜
ヒプステ椅子要らんね。
2.ライティング&VJ
やっぱり、グッズ含めての18000円のチケット代を取っているだけあってライティングとプロジェクションマッピング及びVJ(ヴィデオジョッキー)もクオリティも高く、これはオタク達が見直すなと思いました。
曲のキックやベースライン、転調に合わせてVJのアニメーションが動いていくのはクラブのメインフロアにいるかのようで驚かされました。TDCホールの大きさも相俟って横バージョンのageHaにいるみたいでしたね(通常時のスタジオコーストです)。CGもこの手のものの割には丁寧に作られていたような気がします。
そして…、ミュージカルにスポットライトはあってもレーザーがあるとは思いませんよね?なぜかヒプステではレーザーでの演出も劇中歌中にあるんです!レーザーもクラブほどではありませんが、結構バチバチで楽曲やVJとマッチし、さらにクラブ感をマシマシにしてくれています。
ヒップホップも元を辿れば、テクノと同じくらいのアンダーグラウンドな音楽ジャンルでクラブで最新のトレンドが生まれる音楽であり、ヒップホップに特化したクラブやフロアがある位のクラブミュージックなのでクラブ的な演出になるのはわかるような気がします。
3.音圧のヤバさ
一緒に行ったオタクフレンズが事前に言っていたのですが、ヒプステは「見た後に耳が痛くなる」そうです。舞台観て耳が痛くなるほどの音圧を人生で感じたことがないので、言っている意味がよくわからなかったのと、単純に彼女の耳がそんなに強くないのかなと心配になり不思議な感情に包まれました。
あのですね…、行ってみたら想像以上の音圧でした(笑)邦楽ロックのライブハウスでの音圧くらいはあると思います。テニミュの二回り半くらい音圧を上げてるかと思います。下手したらそれ以上かと思います。クラブはヒプステ以上の音圧だと思いますが、アリーナ前方列だと同じくらいありそうですね。私が見たのは1バルだったので比較的マイルドな音圧だったのですが、それはおそらくクラブとフェスで慣れていて、比較的爆音に強い耳をしているからなのであって慣れていない人、耳が丈夫じゃない人にとっては結構しんどいかもしれません。不安な人はクラブ用の耳栓とか買っておくといいと思います。
↑こういうのです。
音圧もライブ並ということもあり、前述のクラブっぽい演出と合体してちょっとしたヒップホップ系のクラブイベントのような空間になっています。ライブパートなんてものも最後にあり、まさにヒップホップイベントに様変わりします。バックダンサーもいてクラブ感マシマシです。本当に。リングライトを使用するところなどはオタク系のイベントには変わりないですが、あまりにもクラブ寄りに振り切りすぎると客がつかないから仕方ないと思います。あくまでもこいつらは2.5次元ですし。
4.結論
ヒプステ楽しいぞ!!!!!テクノババアが見ても音を楽しめたので、ベース系又はJラップが好きなクラバーや音好きだったらもっと楽しめると思う!!!!
チケット戦争ヤバそうなのにチケット取ってくれたオタクフレンズには感謝を申し上げます。これをきっかけにアニメ版ヒプマイを見るようになり、サブスクで曲を聴く頻度が増えました。
さらに!!!次回作の4も観ることが決定しました。本当にオタクフレンズありがとうね…。
チケットが取りにくい上にフェス並みの価格ではありますが、クラブミュージック好きなら一度は見ても損はないかなと思います。
以上!!!!
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