まだ見ぬ土地へ〜サンティアゴ巡礼の旅〜
もう10年近く夢見ている場所。サンティアゴ・デ・コンポステーラ。
もしも叶うなら、私はここへ行きたい。いや、そろそろ本当に行こう。
星の旅人たち THE WAY
2010年公開の映画「星の旅人たち」。これを観たのが先か、テレビで特集が組まれていてたまたま知ったのが先か…。とにかくもう絶対死ぬまでに行ってやる、歩いてやる!と思ったのだった。当時の私は高校生で、星野道夫に憧れていて、19歳になったら星野の真似をして、シシュマレフ村に行くんだと思っていた。
あっという間に時は流れて、社会人になり、あくせく毎日を必死に戦っている気分で過ごしていたら、自分がなんだか薄っぺらくなっていくような感覚に陥っている。本当はアラスカのシシュマレフ村にだって行きたかったのに…。
歩くこと、旅をすること、大地を踏みしめたい衝動
自分の足が思うように動かなくなった経験がある。
(大袈裟に書いてみたが、膝の怪我である。まあまあ大きな怪我だった。)
だから、どうしても、足が動くうちにこの足で踏みしめたい土地があるのだ。どこへ行ってもきっとその旅先で、私は帰りたい場所を思い出して切なくなるだろう。日常に戻りたくなるだろう。それでも歩きたい。今、旅がしたい。
思い立ったら、行動するのには今日が人生で1番若い日。これは間違いない。でも日常に埋もれて、どんどん毎日が後ろにいってしまう。
私が儚くも信じていた時間や人は本当に目の前から消えてしまう。
だから、自分の身体が前に進んでいく旅が好き。歩いている息が上がる瞬間が好き。
もしも叶うなら、まだ見ぬ土地へ。
明日にでも仕事を放り投げて旅に出たい。
もしも叶うなら。
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