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元彼と今彼とおごりおごられ問題

おごりおごられ問題は、大問題だ。
大問題ゆえにいろんな意見があり、大問題ゆえに私は基本的には「当人同士が良ければヨシ!」派だ(ヘルメットを被った猫のポーズで)。

ただ、時々おごられないことに対して諭されてしまう謎の事態があるため、久しぶりのnoteにしました。
もちろん、おごってあげようという申し出を固辞したとか、目上の人に恥をかかせたとかではない。

彼氏と割り勘でご飯を食べただけで、「そんな彼氏は別れた方がいい」と言われる異常な世界線の話だ。

おごりおごられは上下関係だ

と、私は思っている。
おごる、という言葉が必ずしも適切では無いかもしれないが、例えば「一緒に食事をしてその代金を払ってもらう/あげる」場面として、多いのは
・親が払う
・上司が払う
・先輩が払う
あとは、
お祝い、お礼、歓迎会、送別会、などのシチュエーションで、主役が払ってもらえる、というところか。
ただこれに関しては、食事代等を含めての「お祝い」であり「餞別」かと思うので、別の話と考える。

そうなると、代金を払ってくれるのは、親、上司、先輩など。つまり、扶養される相手、自分より立場が優位、年上の存在と言える。

上下関係やん。

私たちはこの人たちにおごられているだけかといえばそうではない。親には親孝行をしようとするし、社会人になったら仕送りしてる人もいるだろう。上司や先輩に対しては、可愛がっていただいた分、役に立とうと仕事し、雑用も後輩がやる。
それに、先輩に奢ってもらったぶんは後輩におごる、という人も多いだろう。そうやって年長者は年下の人の面倒を見るのが、日本式(なのかどうなのか)の文化という面もあると思う。

上下関係やん。

おごりおごられは、通常、上下関係の中で発生する事象だ。同級生に毎回奢ってもらいますか?基本は割り勘では?という話だ。


割り勘のデメリット

私の場合、同級生の彼氏と割り勘をすることは、特に抵抗はない。でも、それに対して良くないという意見を言う人がいるということは割り勘のデメリットがあるはず。

・私の出費が増える

私の出費に関しては、これはもう、私が食べた分私が払うのだから、必要経費、当たり前のお金、ぜひ払わせていただきますのお金のはずだ。
なので、出費が増えるという考え方自体、他人に食い扶持を依存しようとしていることになる。

また、たまに聞くのが「高い店に連れて行ってもらい、割り勘にされた。それは無いのでは」という意見。
これも、一見酷いことのようだけど、その高いご飯を食べたのはあなたなのだ。
もちろん、店の名前も明かされず、何も分からないまま連れていかれて、何万円も払え、というのは理不尽な気もするが、割り勘云々以前に、デートに行くのに(ロマンチックなサプライズではなく)勝手に店を決めちゃう(そしてなんとなくの相場よりかなり高い)時点で、人への配慮がない相手なのかな、とは思う。

というわけで、割り勘のデメリットはあんまりない。

人にお金を出してもらわないと食べられないような高価なものは、あなたの手の届くものとはいえないのではないか。これは私の完全な独り言である。

おごりおごられデメリット

おごってもらうことに対してデメリットなんてないでしょ!という人もいると思う。

ここで思い出して欲しいのが上下関係ということ。

おごりおごられ問題というのは、恋人や恋人未満のふたりがデートする時におごりか割り勘か、色んな立場の人がいて発生した問題だ。

つまり、おごってほしい、おごりたい、というのは、恋人関係に上下関係を持ち込む、ということになる。

元々年の差のカップルも、上司と部下から発展したカップルも、収入が全然違うカップルもいると思う。

そういった場合は、割り勘は少ないのかもしれないが、こちらも「上記のような立場の違いがあるので、デート費用はこちらが負担する」というような、広いい意味ではそもそも上下関係のようなものがあると考える。

問題は、ほぼ同い年、お互い社会人、お互い学生みたいなカップルを考えると、対等な関係にに上下関係が持ち込まれることになる。

ここで遅すぎるタイトルの回収をさせて欲しいのだが、私がこんなことを考えているのは
・元彼1(学生同士、毎回彼氏が1000円ほど多めに負担)
・元彼2(社会人同士、毎回彼氏がほぼ全額負担)
・今彼(社会人同士、基本は割り勘)

と3種の経験をしたからだ。

そして、お金を出そうとしてくれた元彼1,2に共通するのは
「主婦になって欲しい」
「(学生のうちから)絶対結婚しよう」
「今日はちゃんとネイルしてるね」
「休日出勤(平日の残業では無く土日にするイベントのため)されると、自分が大切にされていないと感じる」
など、私自身の人生や生き方や仕事に対しての意見がとても多かったことだ。
感想ではない、意見だ。
ネイルに関しては、私が飲食業だったらどうするんだ。

それが、今彼にはない。
「仕事続けて欲しいけど、大変なら主婦になる?」
お金が貯まってからのプロポーズまでは「結婚を考えている」という言い方
「ネイル可愛いね(いつもしてて欲しい?)どっちでもいいけど、してるときかわいいね」
「休日出勤?お疲れ様」

今彼とこんな会話をしてて気がついた。
あーそうか、自分がお金を出さなきゃって思う男性は、それだけの収入や、私に対しての気持ちがあるという点で喜んでいたけど、そうじゃないんだと知った。

「男が払って当たり前」には、「女は家庭にはいるから」「女は男についてくるから」といった価値観を大なり小なり併せ持つ。

確かに、そういう対価もなしに男性が払うものという価値観があるとしたら、差別もいいところである。女性優遇されすぎな。

だからわたしは、おごられること、つまり上下関係の下にされてしまうことに対してのデメリットを感じる。目先の、「おごってもらえたラッキー」の価値より遥かに重いものとして。

中には、「自分に尽くしてくれてるから、見返りなどなくてもおごってもらえる」という方もいるだろう。
ただ、私はここにもリスクを感じている。
あくまで相手と結婚したい場合だが、この先相手に別に尽くしちゃいたいくらい可愛い人が別に現れた場合、浮気や不倫とまでいかなくとも、「お気に入りの女の子にたまにご飯をおごる」という行動をとる男性は実は結構いる。ガッツリハマるとそれはパパ活になるかもしれない。

これはあくまでリスク、つまり可能性の話だ。

ただ、恋人の自分に沢山奢ってくれた人が、部下や、後輩たちに沢山奢ってないだろうか、いや、そんなことないのでは…

気前がいい、という人柄は不変なのだから、いつまでも私だけにたくさんお金を使ってくれるかなんて分からない、と私は思っている。

財布をひとつにする結婚相手とすれば、せめて同い年までは割り勘にしてるくらいの方が、むしろメリットではないだろうか。


長々書いてしまったが、あくまで、お金の話はセンシティブ、本人たちの話である。外野がとやかく言うことではない、このノートも、奢って貰えない女の負け犬の遠吠えと思われるのならそれまでだ。

ただ、おごられない=価値がないわけではない。

そして、自分で稼いだお金で、欲しいものや食べたいものを手に入れる女性を、私はとても素敵だと思うし、そうでありたいと思う。

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