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”ごち旅”のススメ ~マルナカへ行こう~ そこはオトナのアミューズメントパーク

プロローグ

わたし、これまで食いしん坊noteを数々あげてきたわりに、お気に入りのスーパーについて書いたことがありませんでした。

オオゼキ界隈の方々を遠くで見ながら、ええなぁ…楽しそうやなぁ…と指をくわえて見ているだけ。

なぜかって、近くには特に語りたいほど情熱を注げるようなスーパーがないから。

わたしの普段の買い物は、生産者さんから直送で送ってもらうか、数社のオーガニック系通販でのお取り寄せがほとんど。あとはかろうじてぽつぽつと残る地元の市場で、おばちゃんやおっちゃんとやり取りしながら買える、小さな八百屋さん、魚屋さん、お肉屋さん、パン屋さんへ行くことにしてます。

わたしのなかでお買い物は愛だと位置づけていて、応援したいと思ったひととは、できればお金やものだけじゃなく、気持ちもやり取りしたいから。作ってくれたひとや分けてくれるひとの顔が見えるということがすごく大事で、そういうひとがやっているお店が好きで、まだまだそこに残っててもらいたいから。

だから調味料や細々したものを買うのに一応よく行くスーパーはあれど、そんなに熱く語りたくなるほどのポテンシャルはなし。

ちょっと淋しいなぁ。ずっと、そう思っていました。


ところがついに!出逢ってしまったんです。

遠く、四国は土佐の地で。

マルナカという運命のスーパーに。

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運命の出逢い

マルナカは四国ではおなじみの、よく見かけるスーパー。

土地自体がものすごく魅力的で、大好きな生産者さんがいる土佐を年に数回は訪れるんですが、毎回立ち寄るのがこのマルナカ。

車で走ってるとしょっちゅうこの赤い看板を見かけます。

マルナカはだいたいどこの店舗も広くて見やすくて、地元愛にあふれているし、品ぞろえも豊富で、何周しても全然飽きない!

お野菜コーナーはたいてい前面に地場産コーナーみたいなのが設けられていて、それ以外も売り場のほとんどが四国産のもので、品が良くて気前よくどっさり入っているから大好き。

牛乳やジュースなどはローカルの「なにそれ?聞いたことないよ?」っていうオリジナルドリンクを探す楽しみがあるし、うどんコーナーは香川の影響かものすごくラインナップが豊富!

そしてお魚コーナーがびっくりするほど新鮮で安くて、毎回爆買いしたい気持ちを抑えるのに必死です。

そんなわたしは今回、でかいクーラーバッグ持参で、満を持してここへやってきました。そう、帰路につくギリッギリ、最後に寄れる高知インター店。


なにこの立地、最高やん!

買って3分後には高速上やもんね。無敵!!

ここ、最近新しくできたっぽく、めちゃくちゃ綺麗。外観写真を撮りたかったけど、あいにくこの日はものすごい豪雨であきらめました。

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パーク案内

さて、店内へ。

とにかく広い!ここはコストコかってくらい敷地を贅沢に使っていらっしゃる。そしてなんか無駄に、おしゃれ感!を、出したい感!がすごい。(ディスってないんよ、マルナカさん。気ぃ悪ぅせんといてな。)

入ってすぐにフレッシュフルーツジュースバーがあって、その隣にはサラダのコーナー。なんかね、ホントにコストコで売ってそうなファミリー向けのカラフルなサラダや、今時のバエそうなお惣菜がもりだくさん。

これ、ほおばれないサイズちゃうん?っていう、もんのすごい厚みの『食べにくいフルーツサンド』とかもあったよ。

どれもこれも美味しそすぎて写真撮りたかったけど、店内は撮影禁止なんやって。残念すぎる。

唯一、写真撮影可と明記してあったのが鮮魚コーナーの一角、わら焼き鰹の実演ブース。ここだけは撮ってもいいですよ、ってわざわざ貼り紙がしてあるんですよ。でもこの日はわら焼き実演してなかった…チーン。

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本日のおすすめ

鰹のタタキはお昼にいただいたので、どうしよっかな…とウロウロしていると、ふと美味しそうな『びんよこ』に目が留まりました。

ちょうど奥から店員さんが出て来られたので、『びんよこ』ってなんですかぁ?と聞いたら、また奥の鮮魚の責任者みたいな人に確認に戻らせてしまって。お手間取らせてすみません。結局聞いたけどはっきりはわからなかった。

鮪と書かれたコーナーにあったので、たぶん鮪のなかまなんやな、と見当をつけて買うことにする。

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それから、前日に知人に食べさせてもらった、生しらすみたいな見たことのない稚魚をここで発見!これはお醤油をちょろっと垂らして、柚子をぎゅうっと絞って食べたらめちゃくちゃ美味しかったやつ!!

ふーん、『どろめ』って言うんやぁ。これも迷わずカゴの中へ。

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そしてやっぱり外せないのが鰹節。これはマルナカに限らず、土佐のスーパーに行ったらまず鰹節コーナーをのぞいてみてほしいんです。え?こんなに種類あるの!ってくらい鰹節コーナーの品ぞろえがもう、エグいから。

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※この画像は高知インター店行く前に違う店舗にて。写真撮影禁止って書いてなかったから撮っちゃってた。けどあかんかったらごめんなさい、マルナカさん…

わたしはいつも、出汁用には厚削り節を好んで買うけど、関西のスーパーにはなかなか置いてないので、土佐に来たら必ず買って帰ることにしています。

今回ははじめて見た『新節削り』という、そのまま食べられるやわらかタイプのが美味しそうなので買ってみたら、車中で娘に食べ尽くされてしまいました。ということで画像なし。

スーベニア

パンコーナーも充実してて、セルフで取るスペースはオリジナルなのかな?たくさんの種類のパンが並んでいるし、羊羹パンなどのおなじみのご当地ものもたくさん。ちなみにわたしはぼうしパン派。帽子のつば部分がサクッとしたのが好きなので、一番美味しそうに見えたセルフコーナーのをチョイス。

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あと、土佐と言えばお酒よね!ってことでやっぱり期待を裏切らず、地酒コーナーが充実してる。一升瓶がずらりと並んだ常温ブースの他に、お手頃サイズの揃う冷蔵ケースのコーナーもあって、お土産探すにはぴったり。

土佐の、魚に合わせるなら辛口のキリっとした漢の酒!みたいなのがわたしは好きやけど、これはひとにあげるかもしれないので、安芸虎のうすにごり純米吟醸と、土佐鶴のYUZUSAKEという、どちらも女性向けっぽいものを選んでみました。

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それから必ず!忘れずにお菓子のコーナーものぞいてみてね。

おなじみのミレービスケットはもちろん、芋けんぴやかりんとう、かんざしといった土佐の銘菓がずらり。ここもお土産探しの鉄板で、しかも同じものがSAとかで買うより断然安いのでおすすめなんです。

今回はノーマークだったけど見かけて直感で買った『野根まんぢう』がかなり美味で大正解。

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アクティビティ

そうそう、個人的に面白かったのがBABA菓子コーナー。

あ、これわたしだけかな?二世代前くらいのおばあちゃんちに行ったら必ず、木の器に入って出てくるような、昔懐かしの昭和のお菓子をBABA菓子と呼んでんねやけど、そのラインナップが豊富すぎ。

ひとくちサイズの栗饅頭みたいなのとか、謎のミニパウンドケーキみたいなの、松露っていうあんこの固めたやつ、薄いパステル色のちっちゃなもなか、カラフルな固いゼリー、なんかがどさっと詰め合わせて入ったパックたち。

最近はもうあんまりおばあちゃんちでも見ないし、わたしが行くスーパーでは種類もほとんど置いてないのに、ここではまだまだ存在感たっぷり。

BABA菓子が売り場の中でものすごい面積を占めているんですね。農家さんも多い田舎の方ではきっと奥様方の井戸端会議や『おじゅうじ』『おさんじ』などのお茶文化は健在なんだろうな、とちょっとほほえましく思えたり。

売り場ひとつでその土地の文化までが垣間見えたりするから、わたしは旅に出たらスーパーめぐりがやめられない。


もうね、途中あまりにもいろんな売り場の写真撮りたすぎて、店長にアポなし突撃したろか!とまで思ってしまったわたし(笑)こうなったらマジで取材交渉しちゃおうかな、って思わせるだけの魅力にあふれるお店。

根拠も実績もないけど、マルナカ愛を語って首を縦に振らせる自信はありまっせ。

ここ、たぶんイオン色の濃い、新しい戦略の店舗なんじゃないかな。

うらぶれた街道沿いの、どローカルなマルナカも好きやけど、ここなら旗艦店としてもっと大体的にメディアに出てもいいはずやのに。ネットでいろいろ探したけど全然情報がないし、あまりに宣伝されてないのん、もったいない…

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パーク外グルメ

さて、帰ってきてからすぐ、まずはどろめを丼でいただいて。

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そしてびんよこをめいっぱい楽しむ。

まずその日は刺身でシンプルに。写真撮る暇もなく瞬殺!


翌日はつまがわりに大根と玉ねぎのスライスを敷き、お好みでレモンを。

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レモンよりライムかもね!ってことで、削った皮と果汁をかけてサッパリと。

めっちゃ爽やか!

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そして締めは一晩寝かせておいた、づけ丼。たれは味の母と醤油とおろし生姜で。

びんよこの、お花見やぁー🌸

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最後は切れっ端を、づけのたれ+柚子胡椒+ライムでピリ辛酸っぱのアジアン風。

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半身のサクでこんだけ楽しめたら上等やね。

土佐は海の幸、山の幸が盛りだくさんでホンマに豊かなところやなぁと、改めてまた大好きになっちゃいました。

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旅のススメ

"この店"の"あれ"を食べるために旅の計画を練る="ごち旅"

自分でこう書いておいてなんやけど、どこかお店に限らず、この土地へ行きたいから旅の計画を練るっていう、動機が食に関することならそれも“ごち旅“であって、そのここのあれがおすすめ!を胸を張って提案できることもめっちゃ楽しいし、やりたいことのひとつだな。

このごちプリ参加のおかげで、わたしのなかで“ごち旅“という新たなタグが生まれたので、これからも各地の美味しいもの、そのためだけにでも行く価値がある!と思えるような場所をどんどん紹介していきたいと思っています。

高知はわたしに語らせたら、とうてい1記事2記事じゃおさまらんよ…

ひろめ市場に日曜市、美しい仁淀ブルーと沈下橋、特産品が集まる道の駅など、大人が楽しめるワクワクがつまった場所がいっぱい!


土佐はなにも鰹のタタキだけじゃない。

めじかの新子にぶしゅかんかけたやつとか、日曜市で食べ歩くいも天に、お野菜が載ってる田舎寿司、新鮮なフルーツジュースに、ご自慢の生姜たっぷり冷やしあめ。鍋焼きラーメンや屋台餃子、土佐ジローに四万十ポークと、これ全部食べたかったらいったい何泊すればいいの!と嬉しい悲鳴があがること間違いなし。


いつか旅へ出ようかな、そう思ったら。

心も、胃袋も、満たされるスポットがありすぎる豊かな地、土佐へぜひ!

そして旅程には必ず、ここを入れてほしい。


さあ、あなたもマルナカへ。



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