見出し画像

わたしの偏愛☆2/18 大地のめぐみ・おひさまみたい!な土佐文旦

以前このつぶやきであげた写真なんですが、これ、なにかわかりましたか?


答えは『文旦(ぶんたん)』でした。


実は『文旦』ってあまり聞いたことがないって方、多いかも。

特に関東では知らないというひとが多かったように思います。


うちでは、毎年この季節になると収穫に行くのです。

ええ、神戸から約4時間かけて、土佐の文旦の里まで。

画像7

ーーーーー

うちがいつもお世話になっている高知の農園『空の下』さんでは、文旦の木のオーナー制度というものがあり、年間を通じて会費を払うことで、オーナー自身が文旦山の管理・お世話のお手伝いに行ったり、実際に収穫を体験させてもらうことができるんです。


画像7

こどもがいる家庭には、日常ではなかなか体験できない土や虫や動物たちと自然に触れ合う機会ができて、とっても貴重な食や生きることについての学びがたくさんあるので特におすすめ。

画像8

高知まではさすがに遠くて通うことはできない…というひとには、ちゃんと収穫の時期になったら採れたものを送ってもらえます。

画像9

毎年、甥っ子姪っ子も引き連れて、わいわいとみんなで旅するのが恒例行事でしたが、今年は娘と2人で行くことに。

いざ収穫へ!と出かけたその日、タイムリーにこんなnoteを見つけました。

TOP画像がなんとも美しい!

丁寧に剥かれた皮に、果物への愛を感じますね。

わたしが毎年行かせてもらう『空の下』では、様々な柑橘類を自然栽培で育てていて農薬はもちろん、化学肥料も使っていないので、安心して皮ごとお料理に使えます。だから皮を剥く必要もないのだけれど、文旦はさすがに分厚い外皮そのままかぶりつくってわけにもいきません。

特に文旦はこのみずみずしい食感を存分に楽しみたいので、わたしは中袋も綺麗に剥いてしまいたい派。ひたすら剥いて剥いてためこんで、一気にパクパク頬張るのが最高の幸せなんです。

ちょっと大変だけど、こんな風に美しく盛り付けたら最高のおもてなしに。

画像2

ーーーーー

市販されている文旦は、しみひとつない美しいつるつるお肌のものがほとんど。

見た目を気にする消費者が多いから、農薬を使ってなるべく虫がつかないようにしているんですよね。

でも、わたしはこのブツブツした自然なお肌のこの子たちが愛おしくて。

画像3

この、皮が黒くなっているのがそのままでは売れないちょっと手間のかかる子たち。

うちは、大きさや見た目によっては加工用にまわるような文旦も、一緒に分けていただいています。

どうしても、農薬を使わないと木に虫がついたりしがちで、その分泌物や排泄物にカビが発生し、こんな風に黒くすすがついたようになってしまうことがあります。そうなると市場では売れないので、木を消毒する農家さんが多いのだそう。

だけど、カビといっても果実の表面だけに発生しているもので、洗えば落ちるものだし、そもそも皮を剥いて食べるものなので、農薬を使う必要なんてないんですよね。

左の子が、カビがついた状態。比べるとそりゃ、えっなにこれ…って思いますよね。

画像4

たわしで優しくゴシゴシ…。

画像5

仕上げにアクリルたわしで細かいところまで汚れを落としていきます。

ほら見て。ここまで綺麗に。

画像6

ただ、この洗う作業というのが、なかなか大変な労力です。

一度やってみれば分かります。

家庭で食べる量ですらこの労力!ということは、農を生業としている生産者さんにとっては、とてつもない負担となること。それを生活の基盤としている農家さんが、出荷する際にそんな労力はかけていられない、となって結果的に農薬を使ってしまうのも分かります。

少しくらい綺麗でなくても、食べる前に少しばかり労力はかかっても、環境に負担をなるべくかけない方法で作物を育ててくださっている農家さんを応援したい!

わたしはそんな気持ちで毎年オーナーになり、自分にできる範囲でのお手伝いをさせてもらっています。

オーナー制というのは、ともすればお金を払って約束の品物を送ってもらえば、ただそれだけでいい、となりがち。都会に住む忙しいひとならなおのこと、そういう気持ちが強いでしょう。

でも、お金を払っているのだから、農家さんが作ってくれたものを口にできるのは当たり前、なのでしょうか?

農産物は自然のめぐみ。

いつでも人間の思うように、そう都合よく採れるわけではありません。

お天気に左右されたり、環境の変化にさらされながら、一生懸命美味しいものを作ろうとしている生産者さんがいて、それを分けてもらっているということを忘れていませんか?

本来、自分が生きるためには、食べ物を自分で手に入れなくては生きていけない、それが人間も含めた生き物の性です。

もしも作ってくれているひとがいなくなったら、いくらお金を積もうが、欲しいとわめこうが、ないものは買いようが、ない。

そうなったら、わたしたちは一気に『食べること』ができなくなるんです。

それを考えたら、お金を払ってあとは待つだけ、という選択肢はわたしには、ありませんでした。

せめて通える距離に住むわたしくらいは、年に数回でも現地へ足を運んで、文旦山のお手入れのお手伝いをしながら成長を見守ったり、素人ながらできることを探して、一緒にやらせてもらいたい。そう思ったから農家さんへはどんどんこんなことをやりたい!という要望を出し、様々な形で関わらせてもらえるようになりました。

こどもたちはお手伝いなんて意識はあんまりなくて、ただ自然のなかで喜んで遊んでいるだけ。でもそれはきっと成長するうえで必ず身体に染み込んで、ひととして生きるための大切な養分になる。ひとと自然とはお互いに与えあって、さらなる豊かなめぐみを生みだすことができる。

わたしにできることはほんの少ししかないけど、その少しを積み重ねて環を広げ、やがて大きな力になり、自然豊かな環境を取り戻すことにつながればいいな、そんな気持ちで関わらせてもらっています。


ただ、これはあくまでもうちに限ってのケースで、もちろん自然栽培の作物でも、オーナーさん向けや販売用には、立派に育ったお肌の美しめな子たちが選ばれて出荷されていきます。贈答用の方もご安心を。

画像12

おひさま色に輝く文旦イエロー、そして箱をあけるとあたりにふわっと漂うなんとも言えない芳香が最高の癒し♡

収穫から帰ったら、この香りがフレッシュなうちにお届けしたいので、毎年楽しみにしてくれている友人たちへの発送に大忙しです。

ーーーーー

この土佐のおひさまのひかりを浴びてすくすくと育った文旦を、食べてみたい!という方にサークルメンバー限定でおすそわけします。

このサークルでは、メンバーだけが読める神戸の美味しいものや、お取り寄せグルメの紹介記事をどんどん投稿していきますので、それを読んで気になるものがあれば自分で取り寄せしてみるか、わたしが代行してお取り寄せするギフトプランを選んでもらえばおうちへお届けします。


今回は文旦の大きさにもよりますが、『送料込み2000円以内で』みたいにざっくりした予算か、もしくは『4人家族だから8個くらい』というような量の希望を教えていただければ、こちらからお値段をお知らせします。

送り先だけは直接配送しますので教えていただかないといけませんが、もちろん個人情報の取り扱いには十分注意し、ギフト以外の用途には使用いたしません。

また、すでにメンバー限定記事で紹介済みの、愛媛の甘平(かんぺい)とのセット配送もOK!甘平はすでに身近な知人に大人気で、残りはほんのわずかです。気になる方はお早めに。

画像10

画像11


まずはTwitterからDMでお問い合わせください。




この記事が参加している募集

おすすめギフト

サポートというかたちの愛が嬉しいです。素直に受け取って、大切なひとや届けたい気持ちのために、循環させてもらいますね。読んでくださったあなたに、幸ありますよう。