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記憶の糸は、自身が意図しない形であちらこちらにつながっている。良い記憶も、悪い記憶も、な…
「お母さんのことすきな人ー?」 ちびが、青空に向かって声を張る。自分が出した質問に、自ら…
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江國香織の短編小説に、こんな一節がある。 It's not safe or suitable to swim. ふいに、い…
大きな山をひとつ越えた。そんな気持ちが半分、残り半分は空洞のまま。 何かを手に入れると何…
7/11(日) 浅草に、定期的に通う店がある。 食べログの評価はない、70歳のおかあさんが一人で…
深い喪失を味わっていた。一つの事柄だけではなく、幾つかのそれが重なった。それがたまたま、昨夜だった。
7月8日は、関西テレビ「報道ランナー」で取材をしていただいた映像が流れまして。それがYoutub…
お下がりの洗濯機をいつ持っていけばいいかという連絡を母にしたら、いま病院のレントゲン検査…
今夜はただつらつらと、記録代わりに今の思考を書き留めようと思う。思いがけずいっぱいになっ…
早いもので今日から6月。あと1ヵ月で今年も残り半分となりました。 紫陽花の蕾が開きはじめた…
波の音を聴きながら、ひたすらに沖の水平線を眺めていた。逆巻く感情の嵐が過ぎさるのをじっと…
わたしがお姉ちゃんになるまでの準備を、前回少しだけお話しましたが、今日はついにその特別な日を迎えるおはなしです。 当時わたしは3歳。 あまり鮮明には覚えていないのですが、大人になる今の今までに、たくさん聞いてきた話をもとに、記憶をたどります。 妹が生まれる日は決まっていたため、その日が近づくにつれて、遠足よりもサンタさんに会える日よりも、うきうきわくわく、心おどる毎日でした。 お父さん、両家のおじいちゃん、おばあちゃん。家族みんなで待つその時間は、きっとわたしにとって