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豊島美術館へ子連れアート旅。子どもと共に素直に鑑賞したい


宇野港から豊島美術館へ

岡山の宇野港からフェリーで約1時間、旅客船で40分で唐櫃(からと)港へ。
時間によってフェリーか旅客船がほぼ交互に運航していて、旅客船は人のみ乗船可能です。
豊島には他にも家浦港という港がありますが、歩いて行きたかったので唐櫃港で下船しました。
ここから、子ども(5歳)と15分ほど登ると豊島美術館がありました。
1本道なので迷う事なく無事到着。

SNSでよく見るここを背にしてまっすぐ。
海が美しい。

自然と建物の美しさ

チケットを買って森の細い道を進んでいくと、美術館の入口が。
アートスペースに入ると柱が1本もなく、天井に大きく空いた2か所から
それぞれ光や緑が見え、鳥のさえずりが聞こえてきます。
風を肌で感じる事もできるし、見て感じることもできる。
下を見ると少しずつ水が湧き出ていて、先に湧いたそれとくっついたり離れたりしながら光の下に小さな泉を作っている。
小さな粒のままとどまっているもの、長い線になって泉に向かうもの、陰から出発し光に当たって輝くもの、ずっと見ていても飽きない。
水なんだけど、水として見られない。月並みすぎるけれど水が生きているような感覚でした。
小さな穴が空いているところがあり、その中に吸い込まれていくものも。
その時に聞こえる音も美しくて、そんな場所を探しながら少しずつアートスペースを移動していくとまた違う表情を見つける。
気が付けばあっという間に1時間以上たっていました。



娘なりの楽しみ方

娘は受付で鉛筆を貸していただき、パンフレットの裏に自分なりにスケッチをしていました。感じたことや見たものを素直に書き留めていて、成長を感じたし、その素直な感性を大切にしてほしいなと思いました。
子連れでの注意点は、アートスペースは音が響くこと。
例えば、服のチャックを普通に下げれば全体にその音が響くくらいでかなり注意しないといけません。
娘も自分なりに気を使って過ごし、スケッチの他にも少し寝転んで自然の音を聞いたりしながら静かに鑑賞していました。

可愛すぎるスケッチ。宝物


カフェスペースで休憩

唐櫃港から登ってくるとき、カフェでおやつの約束をしていたのでカフェにも立ち寄りました。豊島産の米粉のベーグルとココアで休憩。
アートスペースに似た建物でこちらは撮影できたので旅の思い出に写真を少し撮りました。
心も体も満足して、また来た道を元気に降りることができました。
豊島には他にも魅力的なアートがたくさんありますが、子連れ旅で無理は禁物。次のお楽しみにとっておこうと思います。
豊島での滞在時間は約3時間弱でした。

カフェではフランスの方が娘に優しくしてくれて嬉しかった

娘と同じ目線でアートを楽しみたい

作品の事を調べずに鑑賞に行くのが好きです。
不勉強で調べてもわからないことも多いのが本当のところなんですが、調べて調べて現地で見ても確認作業に感じてしまって。
情報を見るのは行ったあとが多いです。
行ってみようと思うところにふらりと行って、感じるものを受け取るのが今の楽しみ方。
幼い娘と同じように楽しみたい気持ちが大きいのかもしれません。
有名な人が作ったとか、歴史がある場所だとかそういうことは関係なく、素直に鑑賞して感じられる娘がすごく素敵だと思うしうらやましくもあります。
娘が大きくなるにつれて鑑賞方法も変わってくるかもしれないけれど、娘とこれからも自由にアートを楽しめたらいいなと思っています。

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