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間違い電話からの出会い。美容室編

今日は、一つ間違えごとをしました。

私の姉が以前勤めていた美容室で一緒に働いていた方が、独立してお店を持ったんですね。私、まだ1回しかそのお店行ったことがなくて、お店の名前覚えてなかったです。だから、記憶をたどり電話かけて、「あれ〜〇〇さん、私の名前聞いても何にも反応してくれないな〜?」と気になりつつも、

予約していたはずのお店の前に立ち、「ん?名前違くない??」と気付き、予約した美容室の名前を確認し、Google mapで20mほど先の美容室に到着。

Cut 4,500

「うう、いつものお店だとサービスで2,000円くらいでカットしてもらえてるのに…こ、これはキツイぞ…」

と思いながらも、予約してしまったしここで去るのは相手に申し訳ないという気持ちと、今まで7年同じ人にしかカットしてもらってこなかったし、新しくカットしてもらう人変えるチャンスやん!!という気持ちで、ドアの前へ。

イケてるお兄さんが透明なガラス扉の前に立ち帰るところ、それに少々萎縮する私。無事店内へ入った私。イケてるお兄さんさんは、1ヶ月後の開店の有無を確認中。「はー、ちゃんと月1でメンテナンスしとる。それに引き換え私は…」と思いつつ、ソファーで待機。

ソファーの横の本棚には、ヨシダナギ、『ソラニン』『俺物語』など私が好きな本が並べられてて、少しずつ心を開きつつある私。

店内は、こじんまりとしてて美容師さんは30くらいのちょっとがたいのいいお兄さん。優しそう。

正直に、お店を間違えたことを言うと、謝られる。そりゃ、謝られるわ!!笑

そこからは、美容師さんが先輩に憧れて美容師になったこと。クラブのダンスを見るためだけにニューヨークに行ったこと。独立して7年この美容室をやってること。ヨシダナギの写真集を買って、サインをもらう下り。シュノーケリング?海に潜るやつが好きで、沖縄に年2回は行くこと。一人でお店をやってると赤ちゃん連れのお母さんが赤ちゃんの泣き声で周りの目を気にしてしまう面倒がないこと。

などなどその人の人となりが徐々に見えてきました。

私もインドネシアに行ったこと。イスラム教に興味があること。中東バックパックしたいこと。まずは、トルコに行きたいこと。年末年始は、京都までヒッチハイクして京大の吉田寮に行きたいこと。

などなど相手の話も自分の話もできて、なんだかとっても楽しい時間でした。

美容室って髪を切ったりカラーをしてもらってお金を払うだけのものと考えていました。もちろん、今までカットしてもらってきた美容師さんには心を開けてるぶん、何気ない会話もたくさんします。

でも、今までは

「安いから行く」

というのが大きな理由の一つだったんです。

でも、この美容室に行ってからは、この人とまたしゃべりたいな、という思いとか居心地の良さだとか、とっても後味がいいというか。「また来たいなぁ」と純粋に思ってしまいました。いつもの美容室よりも2,500円高くったって。(ちょっと学生には痛いものがあるけどね(笑))

美容室という空間」

一時間以上2人の初めて出会う人間が、なにげなくしゃべることができる空間ってすごく「愛おしいなぁ」と思うんですよね。目的もなく、他愛もない話をできるその空間が。

それに、今回の場合なんて男女だし、髪の毛がさわれるキョリってことは、結構な接近具合なわけですよ!それなのに、こんなにも他愛もない会話ができる「美容室という空間」ってとってもすてきだなぁという発見がありました。

次行くときは、せめてヒッチハイク1回はして、その報告もしたいなぁ。あと、『ソラニン』の話できなかったから『ソラニン』の話もしよう!

あなたもこじんまりとした美容室にただ髪を切ったり、カラーしたりするためではなく、ゆっくり他愛もない話をしにいってみてはいかがですか?



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