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【至高のレンジ飯】レンジ飯が料理苦手な私を料理家にした。

料理が大の苦手で、お米の炊き方すら分からない。

そんな私を変えてくれたのが、リュウジのバズレシピだった。

リュウジのバズレシピは、今やチャンネル登録者数400万人を超える料理系のYouTubeチャンネルだ。

料理研究家のリュウジさんが、「今日食べたいものを今日作る!」をコンセプトに、料理方法を分かりやすく解説してくれるため、誰でも簡単に美味しいものが作れる。

そんなリュウジさんに、私がどのような経緯で出会ったのかをお話した後に、今回購入したリュウジさんの本『至高のレンジ飯』についての感想を述べようと思う。

リュウジのバズレシピとの出会い

私が料理をし始めたのは大学2年の頃だった。

国際交流シェアハウスへの入居が決まり、親元を離れることになった私は、料理せざるを得ない状況に立たされた。

それまで全く料理をしたことがなかった私は、YouTubeで料理の動画を調べることにした。

そこで出会ったのがリュウジのバズレシピだった。

リュウジさんの動画を見て作った料理は、決まって美味しく、「あれ、私料理得意かも」と思う瞬間すらあった。

ある日、リュウジさんの動画を見て作った料理をシェアハウスのメンバーに「ちょっともらっていい?」と聞かれた。

私は人に食べさせるほどの自信はなかったが、味見程度ならと思い、お皿によそった。

すると、「めちゃくちゃ美味しい!また作って欲しい!」と大絶賛してくれた。

何かを作ってこんなにも褒めて貰えたのは、小学校の夏休みの作品以来だったので、すごく嬉しかった。

私はいつの間にか「自分のため」ではなく「誰かのため」に料理をしたいと思うようになっていた。

それもこれも全て、リュウジのバズレシピのおかげだ。

なぜ『至高のレンジ飯』を買ったのか

私はこれまでレシピ本を購入したことがなかった。

携帯を開けば無料の料理動画が転がっており、解説も丁寧でわかりやすい。

リュウジのバズレシピもそのうちの一つであり、動画に従えば誰でも簡単においしい料理を作ることができる。

そして、泥酔しながら料理をするリュウジさんの親しみやすさは、動画ならではの魅力であり、私があえてレシピ本を購入する必要はなかった。

しかし、この『至高のレンジ飯』はあえて購入するだけの理由があった。

リュウジのバズレシピでは、そこそこ手間はかかるけど絶品が作れるという至高系のレシピと、時間が無い人でもサクッとズボラ飯が作れるという虚無系のレシピがある。

私は至高系のレシピを作りたいなと思いつつも、かかる手間を考えると結局虚無系のレシピばかりを作ってしまっていたことが悩みの種だった。

そんな時に出版されたのが、至高でありながらも一切手間がかからないという『至高のレンジ飯』だ。

まさに、私にぴったりなコンセプトの本だと思い、手に取らざるを得なかった。

レシピ本を買う時に1番怖いのが、買ったのに結局何も作らず自己嫌悪に陥ってしまい、料理が嫌になることだと思う。

しかし、この本には至高と虚無の良いとこ取りのレシピが詰まっており、本を開くとむしろ早く作りたくなると思うので、まだ買っていないという人は是非手に取って見てほしい。

レシピ本がなくても料理ができる時代に、レシピ本を買うメリット

正直、動画を見て料理をすることに慣れ親しんでいた私は、リュウジさんが出したからという理由でレシピ本を買った。

だから心のどこかで、「動画よりは不便だろう」と思っていた。

しかし初めてレシピ本を手に取ってみて、動画で十分だと思っていた私の考えが一変したので、気づいたレシピ本の良さをいくつか紹介しようと思う。

・無駄な情報が一切ない

YouTubeを見て料理をしようとすると、まず広告が流れてきて、なかなか料理を始められないことがよくある。

ひどい時には、料理をしている途中にも広告が流れてきて、料理に全く集中できない。

一方レシピ本は本を開けばすぐに料理を始めることができ、料理中だけでなく、料理を始めるまでのフラストレーションが少ない。

・内容がコンパクト

動画を見ながら料理をしていると、まだ具材を切っている最中なのに、動画では焼き始めていているといったように、置いていかれてしまうことがよくある。

こういう時、手が汚れているので巻き戻そうにも戻せない。

そして戻せたとしても必要以上に戻してしまい、自分がさっき見ていた部分までピンポイントで戻すことが難しい。

一方レシピ本であれば、1ページに料理の写真と材料がコンパクトにまとまっているため、初めに本を開いておくだけでスムーズに料理をすることができる。

レシピ本と言えば、文字が多くて煩雑だというイメージがあったが、むしろ文字は少なく写真が多いため、非常に使いやすかった。

・料理をしていない時でも、料理を楽しめるようになった。

料理をする時、何の料理を作るか決めてから検索することが多い。

しかし、初めのうちは知っているレパートリーが少ないため、そもそも何を作ればいいか分からないことがよくある。

料理をしようと思ってスーパーに行ったものの、何を買えばいいのかすら分からないというのが私のような料理初心者あるあるだ。

レシピ本はそんな悩みを解決してくれる。

私はレシピ本を買ってから、料理をしていない時でもレシピ本を読むようになった。

そのため、冷蔵庫にある具材を思い浮かべながら「今日はこれ作ろうかな、明日はこれ作ろうかな」といった具合に、次々と作りたいものが出てきて楽しい。

そこで足りない具材があった場合は、スーパーに行って買い足せばいいので、買うものも自ずと明確になる。

料理していない時でも、料理を楽しめるようになったのは、買って初めて気づいた、レシピ本の意外な一面だった。

レンジ飯はダサいか

レンジ飯は、手間がかからない、洗い物が少ない、失敗しずらいといったメリットがあるものの、「レンジだけで作るのは料理と言えるのだろうか」とレンジ飯に対して後ろ向きな考えの人もいるのではないだろうか。

かく言う私も、「レンジだけで本当においしくなるのか」「友達にレンジで作ったと言ったら馬鹿にされるのではないか」と不安に思っていた。

しかし、リュウジさんが動画内でこんなことを言っていた。

「レンジは手抜きじゃない。科学的知識があれば電子レンジでおいしいものができるってわかるはず。」

この言葉に救われた人がどれだけいるだろうか。

数々の料理を研究し、知名度もあるリュウジさんがはっきりと言ってくれたことで、自信をもってレンジで料理ができるようになった。

料理を上達させるためには、料理を続ける必要がある。

そして、料理を続けるためには手間がかからないことが重要だ。

その点、レンジ飯は簡単においしいものが作れるため、継続しやすい上に小さな成功体験を積みやすい。

まだ一度も料理をしたことがないという人は、レンジ飯からはじめてまずは継続し、他の調理法も試してみたいと思うようになれば、アレンジを加えているのもいいかもしれない。

レンジ飯はむしろカッコよく、料理上達への第一歩に最適だと思う。

お気に入りのレシピ

お気に入りのレシピは至高のポテトサラダだ。

私がリュウジのバズレシピを見て、1番初めに作った料理だった。

シェアハウスではほとんど毎日このポテトサラダを作っては、みんなに食べてもらっていた。

でかいどんぶりに入るくらいの量のポテトサラダを作っても、あっという間になくなり、「また作って欲しい」と言われることが何より嬉しかった。

これまで、ポテトサラダは手間がかかるけど、あまり味のないものが出来上がってしまう難しい料理のイメージだった。

しかし、このポテトサラダはレンジで作れるにもかかわらず、居酒屋で出てくるような全体に味が染み渡っているポテトサラダを作ることが出来る。

「自分でも美味しいものがつくれるんだ」と実感させてくれた料理であり、私の料理人生はここから始まった。

気になった方はぜひ、動画のリンクを貼っておくので1度作ってみてほしい。

さいごに

趣味で料理をつくって、それを仲間から「すごくおいしいね」って言ってもらうことに幸せを感じる方もいらっしゃって。そういう方もぼくは料理家だと思ってるんです。

これはリュウジさんがこちらのインタビューでおっしゃっていたことだ。

シェアハウスで自分の作った料理を、みんなが喜んで食べてくれる事に幸せを感じていた私は、そういう意味ではもう料理人なのかもしれない。

私事ではあるが、来週から再びシェアハウスに住むことになった。

新しいシェアハウス生活でも、料理を振舞って「おいしい!」と言ってもらえたらいいなと思う。

『至高のレンジ飯』と共に、私の料理人としての新生活をスタートさせる。

感謝

いつも分かりやすい料理動画を出してくださっているリュウジさん、ならびにこのようなコンテストを開いてくださったみなさん本当にありがとうございます。

そして何よりここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。

料理も文章もまだまだではありますが、これからも精進してまいりますので「とびうを」を何卒よろしくお願いします。


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