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九州温泉道 前田温泉

宮崎県と鹿児島県の県境のあたりには、昔ながらの温泉がかなりたくさん残っています。本当はじっくり時間をかけて、いろいろ回ってみたい気持ちもあるのですが、時間も限られているので、厳選するしかないです。

若いころのように、数をガンガン回すという温泉めぐりもいいのですが、もういい歳になってくるとしんどいので、いくつかの温泉をじっくり味わうように心がけています。
この近くの温泉は「鶴丸温泉」に入ったことがありますが、鶴丸温泉近くにこの前田温泉もあります。鶴丸温泉についてはこちらでどうぞ。

なかなか場所がわかりにくいところにあり、最初は通り過ぎてしまいました。近くに「原口温泉」という壁にデカく書かれた温泉まで行って気づき、戻りました。原口温泉も気になるな…。
ちょうどJRの線路のところにあります。駐車場は敷地内?外の道路沿いにも1台分くらい置くスペースがあったので、そこに停めさせていただきました。
ちょうど温泉管理のおばあちゃんが外にいらっしゃったので、入浴をお願いしました。普通の民家です。
入って左の建物の戸を開けると料金箱があり、無人の時はそこを開けて料金を支払う形のようです。
畑仕事をしていたようで、野焼きの香りが漂い、にゃんこが3匹くらいいました。近寄ると逃げられました。妻はうまく手なずけてゴロゴロなで回していました。さすがだな…。

湯小屋

奥に温泉はあります。源泉タンクが右奥にあり、その横には物干し台(笑)
この敷地で温泉が湧いているようです。早速入ってみますか…。

脱衣場

なかなかの年代物が出てきました。
床はベコベコしており、床が抜けるんじゃないか?というところが何か所かあります。
朝陽が入り込み、誰もいない浴場を照らしています。ガチ昭和です。

脱衣場

棚は明らかに全部使わないだろうなぁ…。
入浴者心得が置いていました。いつ作られたんだろう?

注意書きシリーズ シブい!

山形屋の「入浴のマナー」の掲示を見ると、鹿児島県に来たなぁ…。と思います。ところで、鹿児島をラジオを聴きながら走って初めて分かったのですが、山形屋って「やまかたや」って読むんですね。知らなかった…。

掲示類

浴槽です。手前が深く、奥が浅い浴槽です。

浴槽

反対側から。

浴槽
湯口

本当にちょっとずつしか注がれていないのに、なかなかの熱さでした。
なんだかすごく高い位置に水道の蛇口があって、加水はできそうでしたが、せっかくなので、加水せずに入ってみようと思いましたが、夏の暑い時期、なかなかの温度でした。
もう少し涼しくなると、ちょうどいい具合になりそうです。
泉質は単純泉ながら、モールの香りがふんわりと香り、優しい泉質でした。

分析表

源泉温度が62.5℃ですから、そりゃ熱いですよね。でもそのままお湯を使っている証拠でもあります。

天井
湯の色

ちょうど、踏切の音がし始めました。
電車が通りすぎると、辺りはシンとなり、静かにお湯の注ぐ音だけがします。
朝の入浴ピークを過ぎた時間だったので、ものすごく静かな時間が流れます。朝のひと時、こんなぜいたくな入浴ができるなんて…。
いつまでも残ってほしい温泉です。

ただ、周りの温泉も含め、5年後にいくつの温泉が残っているか…。施設の老朽化や管理する方の高齢化などをひしひしと感じます。
入りたい!と思った時に入っておかねばですね。

■前田温泉
住所:姶良郡湧水町鶴丸1281-2
電話番号:なし
営業時間:8:00~20:00 無休
料金:大人200円 こども(6才~12才)100円 6才未満50円(2024.3現在)
泉質:単純温泉



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