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事務職フリーランスに向いている人とは?

先日、株式会社Warisの共同代表・田中美和さんのVoicyで、事務職でもフリーランスになれるのか。というテーマがお話しされていました。
図らずも、Twitterプロフィール欄に事務職フリーランスと書いている私。会社に属しつつも「副業・フリーランスも気になるな」という方がどこかにいるのかも。ひとつの経験談に過ぎませんが、事務職でもフリーランスになれるのか、という答えを私なりに書いてみました。

結論から言うと、今、もしくは過去に事務職として数年、企業で働いたことがある方であれば、勤めていた企業の規模を問わず事務職フリーランスとして働くことは可能です

では一体、どんな人が事務職フリーランス(副業)に向いているのか。

新卒から事務職として7年間勤めた会社辞め、現在フリーランスとして働く私が考えるに、

  • 自分の得意分野を把握しプレゼンできる

  • 与えられた仕事だけではなく楽しんで業務の幅を広げられる

  • 自ら業務改善を提案できる

の三つを備えている人かなと考えます。経験談を交えて詳しく説明していきます。

自分の得意分野を把握しプレゼンできる

事務職と言ってもその守備範囲はかなり広いです。

実際、私も基本的にバックオフィス業務ならなんでもこなします。ざっくり書くとこんな感じ。

・営業業務…問い合わせ窓口のメール対応、諸申込の対応、取引先向けのアフターフォロー、契約書等書類手続き、他部署との情報連携フォロー、関連会社のコミュニテイ運営
・広報業務...サイト更新、メールマガジン配信、プレスリリース配信、対外向けSNS運用(執筆無し、多少の誤字脱字・体裁修正有り)
・秘書業務...面談スケジュールの調整、役員会等の日程調整・運営
・会計業務…請求・支払い等の経理処理(仕訳入力有り)、税理士取次対応、会計業務のフロー整理、SaaS選定・導入

とにかく事務が拾えるところはなんでもやる、なんでも屋さんです。

この中でも特に対外的な取引先とのコミュニケーション業務を私は得意とします。

会社員時代に営業部門のサポート業務期間が長く、スキルを磨きました。そもそも人とのコミュニケーションが好きなのです。

会計業務も次いで経験歴が長く、ケアレスミスを防ぐための仕組みづくりも得意とします。ミスをしない人材ではありませんが、自他のミスを防ぐ人材です。

フリーランスデビュー当初は前職や友人の繋がりで声をかけていただき、現在ではそのお知り合いからお仕事をスポットで請けることもあります。

なぜお仕事につながったかを考えると、みなさん、私の得意分野を把握してくれているからだと感じます。

フリーランスになったばかりは「なんでもやります!」と話すことも多かったのですが、それよりも「私は〇〇が特に得意です」と話す方が依頼相手の反応はすこぶるよかったです。

「じゃあ、この業務お願いしたいかも」そう言って委託内容が見定まっていき、今に至っています。

またSNS発信やオンラインのみの知り合いから業務を請けたいと考えるのであれば、はっきりと自分の強みを提示できることが目に留まる必須条件だと思います。

みなさんにも得意な事務分野があるはず。その言語化をしておくだけで、業務委託や副業の間口を広げられると思います。その裏付けとなる資格があると尚良しです。

与えられた仕事だけではなく、楽しんで業務の幅を広げられる

得意分野もあれば、未経験分野やなんとなく苦手意識のある分野もあると思います。

でも事務職のフリーランスや副業をお願いする方々はたいがい人手不足に困っています。「ついでにこれもやってほしい」と言われることはしょっちゅうです。

そんな時に「いや、これは契約外なので」と言ってしまうと自分の可能性を狭めてしまうかも。(もちろん責任の所在がはっきりしない業務や未経験には手に余る業務は、丁重にお断りした方がいいと思います)

ただ自分のストレッチゾーンに入る範囲の業務であれば、学びながら対応するという選択が自分の市場価値を高めるきっかけになります。

たとえば私の場合だと広報業務全般はまったくの未経験でした。マーケティングの知識もなければ、画像等の加工スキルもほぼ0。でもフィードバックをもらえるなら、という条件で引き受けました。

今では独学でWordPressをいじれるようになり、リリースの分析もできるようなってきました。ライティング業務にも興味がでてきたので、目下勉強中の身です。

ここでポイントなのは「楽しみながら」

事務職フリーランスは単調な作業で1日が終わる時も多々。新しい学びを楽しみに変えることができる人なら、日々成長していけます。併せて依頼相手の要望にも応えられる。まさにWin-Winの関係です。

自ら業務改善を提案できる

事務職経験がある方なら「この作業、私がやる意味ある?」「この手順、本当に必要か?」などと、一度は考えた方は多いんじゃないでしょうか。時には業務改善を提案を求められる場面もありますよね。

ただ多くの企業では関係者が多いために、フローの改善・運用までにはかなりの時間を要するもの。また部署・役職のポジションによっては、影響範囲や発言のタイミングが限られています。

私も会社員時代には改善提案をしても、現状維持という返答が何度かありました。

フリーランスはその点、組織から少しはみ出した第三者の立場から意見を求められたり、手付かずのバックオフィス全体の改善スキームの提案をお願いされたりします。

その時にさっと意見を述べられるように、日頃からここはこうした方がいいな、という点をストックしておける人は事務職フリーランスに向いていると思います。

もし意見を求められない場合は、委託先との打ち合わせや、繁忙期が過ぎた時点でそっと提案してみると意外と喜ばれたり。ここで重要なのはタイミングを見計らうこと。そのためには日頃からのコミュニケーションや業務での信頼が物を言います。

最後に

偉そうに書きましたが、私もまだまだフリーランスとしては一年半の経験しかなく、未熟者です。時には辛口のフィードバックをいただくことも。もっもっと学びを広げたり、深めたりしたい分野も多く、職業人生を邁進しています。

ちなみにお給料は時給形態が多いです。私の場合、子供たちが幼稚園に行っている時間、+αでだいたい月80時間前後の稼働。それで月10万前後でしょうか。もちろん稼働時間と単価が上がればその分、貰えるお金は増えます。

楽してがっぽり!という職種ではありません。(そんな職種はないと思ってます)

でもそれ以上に、得られる経験や学びや大きいです。まずは副業から試してみる価値はありますし、スロースタートが自分のキャリアの見極めにとってもおすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございました。このnoteがどなたかのお役にたてれば幸いです。

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