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メンヘラ女子が、嫉妬を考察する。

近年、『 メンヘラ 』という言葉をよく耳にする。
病んでる女の子に憧れを抱いたり、『 かまってちゃん 』の呼称こしょうとして、『 ファッションメンヘラ 』というものまである。
そして、私はというと、やや メンヘラ傾向にある。
というか、恋愛相談をしたり、付き合った相手には
『 メンヘラだ 』
と言われるため…認めたくはないけど、メンヘラなのだろう。

メンヘラ女子の定義として…
      1.  極度の寂しがり屋
      2.  感情の浮き沈みが激しい
      3.  ネガティブで自分に自信がない
      4.  人や物事へ依存しすぎる
      5.  束縛心や嫉妬心がかなり強い
が挙げられるらしい。

これを、私に応用すると…
1.  寂しがり屋では、ある。
でも、私自身、一人の時間は必要だし…
相手にも、パーソナルスペースも含めて 尊重したいと思っている。
2.  私だけみてくれていたら、いつだって ご機嫌。
3.  好きな人との関係が良好ならば、全ての物事に対して ポジティブ。
4.  ' 依存 ' という形容をするから、重たく感じるけどど…
好きな人は、尊い。
好きな人は、唯一無二ゆいいつむにの存在。
溺愛できあいタイプがゆえ
好きな人しか勝たん、なんでもしてあげたい、依存して何が悪い、と思っている。
5.  束縛したい気は毛頭もうとうないが、嫉妬深いというか、ヤキモチ妬きである。

嫉妬といえば、有名な伝承でんしょう
宇治うじの橋姫伝説 』がある。

嵯峨さが天皇の時代
ある公卿くぎょうの娘がいた。
夫が他の女のもとに通うことを嫉妬に狂った その女性は、京都の貴船きふね神社で
『 恋敵を呪い殺すために、私を鬼にしてください 』と祈願したところ、
『 顔に朱に塗り、蝋燭ろうそくを頭に頂いて 二十一日間に宇治川にかるように 』
と告げられた。
女は、髪を五つに分けて結びつのにみたて、顔には朱をさし、体にたんを塗って全身を赤くした。
さらに、三脚の鉄輪を逆さにして頭に乗せ、その鉄輪に三本の松明たいまつを差し、両端を燃やした松明を口にくわえ川に浸かったという。
そして、念願叶った女は鬼になり、妬んでいた女やその縁者えんじゃ、相手の男の親類を殺してしまったという。


そう。いつの世も、『 嫉妬 』はそねみやねたみでドロドロとどす黒く、行き過ぎると、攻撃性をびたり、愛は執念しゅうねんうらみへと変わっていく可能性さえあるのだ。


前述ぜんじゅつで 私は、ヤキモチ妬きだとべた。
ただし、恋愛中は、非常にポテンシャルが高く…
『 優しくて、可愛くて、賢くて、面白くて、自立できている私 最強!! 』
と、無駄なポジティブと自信にあふれている為、誰かと天秤に掛けられた時点で
『 この人、見る目ないな
もう いらない 』
と、気持ちが冷めてしまう。

嫉妬の末路まつろなんて、嫉妬の対象が死ぬか、好きな人が死ぬか、自分が死ぬかの三択しかないように思う。
正に、カタストロフ。

【 カタストロフ 】
突然の大変動。大きな破滅。
劇や小説などの悲劇的な結末。破局。

それならば 私は、つばを吐き捨て、自分がいさぎよく死んでやろうというのだ。


嫉妬は、辛く苦しく みにくい。
『 好き 』には それだけのパワーがあり、『 好きな人 』には、それだけのものを賭けられるのだろう。
だからこそ、愛憎あいぞうは 表裏一体。


橋姫も、メンヘラ女子だが
『 私、最強なのに…
この人、見る目ないな
もう いらない 』
というマインドが少しでも持てれば、鬼化おにかすることもなかっただろうにと、不憫ふびんに感じながら筆を置く。



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