見出し画像

ささやか物語11『ど正直アラサーきぃちゃんの転職』

ちょっと仕事が建て込み久しぶりの投稿になってしまいました。

季節は秋ですね。

今日はミミの友人のささやか物語

**************************

「いつも笑顔」「ひよこに似てる」「150センチくらい」「ちょっとふっくら」「ダボッとしたサロペットがお似合い」「よく分からないキャラクターのスタンプくれる」「可愛く高い声」「とにかく良いこ」「食べることが好き」「褒め上手」

「ど正直」

これが友人の通称 きぃちゃん。

きぃちゃんってどんな子って言われたらこんな言葉が出てくる。

いつだって前向きで人が大好きで

すぐに人の良いところを見つけては言葉にして「素敵!」「その考えすごいね!」と伝えてくれる素晴らしい特技と趣味があって、私も友人みんな きぃちゃんが好きだし、きぃちゃんを悪く思ってる人はいない。

なんなら、きぃちゃんの悪口を言おうもんなら、本人以上に周りが怒ってしまうほどの信頼がある。

そんなきぃちゃんだが、優しすぎる故に八つ当たりされたり、クレームを受けやすい所もあるが、彼女の明るさと懐の深さで受け流す強さもある。

そんなきぃちゃん

曲がったことが大っ嫌い〜♪(アラサーにはわかるだろう)

なド正直もので、良い所も伝えるが

違う!と思うこともしっかりと

ドストレートパンチ

で相手に伝えるのだ。

もう裏も面もない お腹の中真っ白!

もう… 

ど正直人間

なのだ。

しかし、アラサー

そんな正直で世の中は渡り歩くのは難しい…

きぃちゃんはいつも苦労をしていた。

「おかしいと思います」

きぃちゃんがそうストレートパンチをくらわす時は

きぃちゃんが善意や正義を振りかざして言うわけではなく、

どちらかと言うと周りや社会が 口をつぐんでいる 

事なのだ。

<わだかまりがあるなら腹を割って話そうじゃないか>というタイプなのだ。

武士なのか?

しかしながら、プライドが高い人や旧体制の人がこれまでやってきた事に対して石を投じられる事や、図星を突かれる事に対して寛容になれるわけもなく

いつも きぃちゃんは悩んでいた。

「それが社会なのだよ?」

と言う道理を鵜呑みにできるほどきぃちゃんは器用でも無い。。。

そんなきぃちゃん。

おまけに、嘘つけない上に、人の嘘を見抜けない。全力で信頼してしまう。

故に…とんでもないブラック企業にばかり引っかかる

どうしてそんな会社に出会った?くらいに超特急でブラックを引き当てては

ストレートパンチ繰り出すもんだから

とんでもない仕打ち(給料半分とか無能と言われるとか)を受けて毎回伝説化するのだ。

ほんと、良い子なのに 心配なくらい 生きずらく 損をする性格。

そんなきぃちゃん(やっと)

転職を決めた。

(そりゃそんな会社やめなきゃいつか自分か会社潰れるぞ状態なのだが)

きぃちゃんはこれを機に

自分の本当にやりたい事

に向き合い始めた。

そしてやりたいことに向かう道を慎重に選んでいる。

アラサーもちろん時間がない。仕事だってそこまで無い。

焦りや、やらなきゃいけない事だってある

でも、きぃちゃんは今までより腹をすえて自分にど正直に向き合った。

きぃちゃんは、

自分のやりたい事

を真剣に考えて。誰かのために道を選ぶのをやめた。

ど正直きぃちゃんは、実は一番自分に嘘をついて、自分に嘘を言い聞かせて働いてきたのかもしれない。

または、ブラック企業にストレートパンチで世直ししていたのかもしれない。笑

そんな、<誰か>にむいていた正直さが

<自分>に向いた時。

きぃちゃんは 美しかった。

色々な事で傷ついて 失っていたけど 美しかった。

ど正直に自分にストレートパンチくらわして 美しかった。


アラサー たくさん 

しがらみも

やるべきことも

生活も

あるけど。

立ち止まって、

自分にど正直になって

方向転換したって良いじゃない。

新たな道に転じたきぃちゃんの決意が良い方向に向かうことを願って。

不器用は不器用なりに

自分に正直に生きていきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?