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ささやか物語16〜適当に生きる高畑勲作品〜

こんにちわ。ミミです。
あっとゆうまに新年がはじまり、なんなら旧暦新年の2月1日です。

ミミはここ最近。悲しみを集めて貯金する間もなく
去年1年かけてやってきたことを、1月にダイジェスト版くらいで全部やるという人生の修行中です。

アラサーになろうと、やらなきゃならない人生の課題が楽になる事は無いようで…

もう全て投げ出したい自分と<ここでくたばってたまるか>という逞しい自分が毎日ひょっこり顔を出すのです。

今日はそんなミミのささやか物語

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はい次!次!次!
これは右?左?
終わったぁ〜

はい次!次!次!

やると決めたのは自分なのに…コロナ禍のスローライフにすっかり浸かり切っていた私の体は<息切れしながらケツに鞭うつ>状態で

ひとまずこの一寸先も見えない社会を走っていた

ふと、あ。そういえば。

ある映画が頭に浮かんだ。

「ホーホケキョとなりの山田くん」

だ。

ジブリで何が好き?と聞かれると
周りの子がトトロや千と千尋などメジャーな答えの中

『ぽんぽこ!』
と答えて、周りにただのタヌキ好きに誤解をうけるほど勲監督ラバーで育った私。

山田くんはなぜかまだ見ていなかったのだ。
(高畑監督作品はぜひ大人になった今見ると、文学的な部分がいかに盛り込まれているかに感動するだろう…)

束の間の休憩に
街にTSUTAYAが無くなったので、隣町まで行きDVDを借りた。
今時、借りにくる人が居ないからだろうか…めちゃくちゃレンタル料が上がっていてびっくりした。

夜中、DVDを流す

大きな事件などは別に起こらない、昭和の家庭の日常をひたすら見る。
あぁ懐かしいな…とか
くすっっとしてしまうような描写に

コロナ禍で生きてるだけで大事件な今

心か溶かされて暖かくなっていった。

『適当』

これがこの映画の主題だと思うが。
適当のやる。適当に生きる。

そして最後に


ケセラセラ〜 なるようになる〜


未来は見えない お楽しみ♪


と壮大に賑やかに歌うのだ。

なんだか胸の中のつっかえが外れた感じがしていた。

未来なんて占い師じゃないのだから誰にもわからない。
怖がるのじゃなくて

適当に楽しみにしていよう

そう思わせてくれた。

その後「おもひでぽろぽろ」も見たが
これは本当に子ども向けなのか?くらい達観した内容だ。

名セリフ

「晴れの日と 曇りの日 雨の日と どれが好き?」

を聞きニマニマし…

小さな頃の自分に背中を押されて
人生を決断する主人公
(この1番の盛り上がりをエンドロールに持ってくるあたりがにくい演出)

いつだって、過去の自分が可愛くない時があったが

昔の自分が
ライバルだったり、一番の理解者だったり、
大きくなって大きく変わったことも
何一つ変わらない事も含めて

私なんだなぁ

コロナ禍で忘れかけていた沢山の事を

高畑監督の
「ホーホケキョとなりの山田くん」
「おもひでぽろぽろ」

から
ささやかに教えてもらえた。

ケセラセラ
明日からも適当に頑張るからさ
見ててね自分


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