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蕎麦屋 (百文字文学)

     お品書きに、小ざる、とあった。
     親子丼とこれひとつ。
     
     運ばれてきたのは、小猿だった。
     椀の中に、ちょこなんと。
     
     帰り道、鼻歌まじりに歩いていると、
     鞄から調子っぱずれな歌が聞こえる。

     ものまね小猿であったらしい。



#百文字文学


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