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もうずっと映画館で映画を観ていない。それでも、映画評は読む。なぜか懸命に読んでしまう。 これも読売新聞の映画評にあった「秘密の森の、その向こう」。 監督・脚本は、フランスの才人、セリーヌ・シアマ。 両親と一緒に亡くなったばかりの母方の祖母の家を片づけに行く、8歳の少女、ネリー。家の裏手には、森。ネリーの母は子どもの頃、そこに「小屋」を作ったという。 が、その母がある朝とつぜんいなくなってしまう。家を出て行ったと言う父は、理由も語らず、「そのほうがいい」と言うだけ。 『平
一昨日、「うそ日記(夢日記)」に書いた 「赤い月の列車」の最後に、 二日後の中秋の名月に、月が赤く輝いたなら……。 と書いたけれど。 今朝、早起きのミメオ(夫です)が窓をあけたら、 明け方の月が赤く見えて、 驚いて写真を撮ったのだという。 月の暦を見ると、満月は「21日 の朝」だというから、 本当に、赤く満ち満ちた月だったのだ。 「うそ日記」が、うそではなくて、 ふしぎな夢のような話になってしまった。 (いや、もともと夢の話なのだけど) 今宵。 赤い月の列車は、どこを
<こどもの詩>読売新聞 2020/02/02 『 校則 』 中学生らしい髪型にすること 髪を染めてはいけないこと ピアスを開けてはいけないこと 服に色の指定があること こんなことで怒る先生も大人も 社会もどうかしてると思う 千葉県柏市 中2 八木円香 こんなふうに想いを書けるこの子は、素敵だ。 まったくもってその通り。 そんな些細な取り決めをいくつも作って、 いちいち目くじらたてるなんて、どうかしている。 でも。 中学から短大まで通った我が母校には制服がなかった。
子どもの頃住んでいた家の近くには、 タマ電が走っていた。 1両か2両のワンマン電車だ。 線路と道路を隔てる柵は、 背の低い木の杭が並んでいるだけだった。 杭の透き間から、あるいは、乗り越えて、 その線路の上を、よく歩いた。 単線の線路は、幅も狭くて、レイルも細くて、 不安定な足もとが楽しくて、 綱渡りみたいにして、ゆらゆら歩いた。 線路だけじゃない。 幅1mほどの疎水に渡された、 ちょうど靴の幅ほどの、コンクリートの桟の上。 ブロック塀のてっぺん、 アスファルトに引かれた白