『住み開き 増補版』を読み終えた


「住み開き」って本があることも、言葉を何となく知っていて、勝手に分かった気になっていたと思い、読み直した。


画期的な取り組みだと思うし、2010年代以降、自然発生的に増えたことも面白い。

何より、3.11のときに、東京駅周辺の帰宅困難者を受け入れたのが、民間施設や公共施設だけでなく、多くの「住み開き」実践者の自宅だったことも紹介されていた。

前著から経過観察したり、ヒアリングしてその後の変化を追っているところが面白かった。

特に良かったのは

住み開きの面白さは、そこに居合わせる人たちが自らの振る舞いに対して自覚的になっていくことにある。振る舞いに対する解像度が上がる事は、様々な生活現場において、コミニュケーションのバリエーションが増え、その分人間関係を多様かつ豊かにしてくれる。
p.65

そして、ポイントも9つに整理していた、

住み開き実践 9つのコツ
1.目玉を用意する
2.プライベートを確保する
3.経済的に無理をしない
4.日時を決める
5.徐々に輪を広げていく
6.大家さんと仲良くなる
7.なるべく大きな音は出さない
8.子どもとペットを媒体とみなす
9.困った時は"ここ私の家ですから"
p.126

別件でまとめようとしていた、論考とも繋がり、このタイミングで読んで良かった

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