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小説

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書いたやつはとりあえずここに放り込んでます。少し読みにくいと思われますが、まとまった量ができた話から別途まとめる予定です。 ※新しいものが上に来ています。思いついて書いたものをど…
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(これまでのあらすじ:俺たちの仕事は海底に沈んだ都市の調査だ。調査の中で有力な資料を見つけたのはいいが、邪魔が入った。水底に潜む、詳細不明の魚型巨大生物。俺たちは大急ぎで来た道を戻り、乗ってきた海底探査兼対巨大生物戦用のロボットへ乗り込む。さぁ、戦いだ!)

この街では教会より高い建物は存在を許されない。そんな法律は存在しないが、そうなっているのだ。高さは神への近さであり、権威。教会自体が周囲を取り込みながら巨大生物のみたいに年々伸び続ける一方、調子に乗った企業のビルでは遠からず謎の爆破事件が発生し、いろんな意味で崩れ去っていった。

こいつが言うには悪魔が悪魔を直接殺すことはできないらしい。それでも殺したくてたまらなかったこのサイコ野郎は、魔術だか呪術だかで霊体となり、人間に憑くことで欲望を満たしているのだ。彼方の天を衝く大教会が目に入る。「よりによってこの街に、悪魔ねぇ」(この街だから、の間違いですね)

「悪魔ってなんであんなばっかなのよ」寮への帰り道、誰もいない道で呟く。(私を見習って少しは紳士的であってほしいものですね)「あんたは間違いなく頭おかしい選手権上位だから。保証sる」(おや、それは心外)こいつはさっきのと同じ、悪魔。私はこいつに命を拾われた。趣味は、悪魔を殺すこと。

路地裏。壁の模様も空も、ぐねぐねしてる。「アギャギャギャーッ!?」油断しきった巨体を多数の弾丸が貫き、色ボケ悪魔の身体は両断寸前。「お、おのれきさグギャーッ!」「うるさい」両断完了。巨剣は銃に戻り、ぐねぐねも元通りになった。(いいですねぇ、なかなか小洒落てますよ)頭の中で声。

(あらすじ:私、キャシーは突如しみったれた神学校生活から解放され、ついでにあんまり人間でもなくなっちゃった!悪魔が起こした儀式によって死にかけた私を生かしたのは、同族殺しが趣味のパンク悪魔野郎!そいつの趣味と私の憂さ晴らしを兼ねて、とにかく悪魔をぶっ殺してやるわ!マジヤバイ!)