再会の喜び
11月15日(金)
朝、ぱちりと目が覚める。毛布にくるまって少し ごろごろする。至福のひととき。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
ウーちゃんとルーちゃんに控えめにエサをあげる。
今日は、友人でアニマルコミュニケーターの みかさんが福岡にやってくる。夕方会う予定。ものすごく楽しみだ。
私が食べれる野菜の蒸籠蒸しがあるレストランを予約していた。事前に電話でアレルギーのことをあれこれ聞いてくれた。
はりきって美容院へ行く。
連日塗装をしていたのでボサボサのヨレヨレだ。
誰かにシャンプーしてもらうのって、どうしてこんなにきもちいいんだろう。一日中シャンプーしてもらいたい。
つやつやきれいにしてもらって家に帰る。
電話が鳴った。
レストランからだ。なんと、シェフが体調不良でお店が休みになったということ。金曜日に体調不良になるなんて、気の毒でしょうがない。「くれぐれもお大事に。」と言って電話を切る。
ごはんさんと こもれびの森で始まる一大行事について話をする。イルミネーションや塗装の話も織り交ぜながら。うっかりペンキをつけてしまったヘッドライトも ぴかぴかにしてくれた。
エフコープのOさんがやってきた。
グリーンコープさんの元気カーもやってきた。
修一郎の食事をお弁当仕立てにして ふたつ作っておく。
植物やさんの たかしまえんへ行く。
たかしまえんでは無農薬でバナナを育てている。小ぶりで ぽってりとして優しい味わいだ。このバナナを使ってバナナスムージーやバナナシフォンケーキを作っている。
みかさんへのお土産に、日記に ときどき登場していたバナナシフォンケーキを買おうと思ったのだ。
たかしまえんの人たちはとても感じがいい。優しくてほっとする。
バナナとイチジクのパウンドケーキもいいな。生のバナナもいいな。袋にどっさりになった。
マスキングテープを貼ったままの、屋根とミラーをまだ塗っていないシエンタで、みかさんを駅に迎えに行く。
ウキウキ。ウキウキ。
早く着いたので改札口のベンチに座って待つ。
人混みの中に みかさんを見つけた。白い服がとても似合っている。目が合った。みかさんがお花みたいな笑顔になった。かけ寄り手を取り合う。喜びで胸がいっぱいになる。
予約していたレストランがお休みになったので、米麺のお店 糀に行くことにする。道が分からないので、みかさんにGoogleマップを見てもらう。
到着。
米麺のお店は夕方は5時半〜7時まで。すごく短い。ふたりだけだった。
カウンター席のはじっこに座ってトマト米麺を注文する。
いろいろ おしゃべりをする。
近況報告だったり、びっくりしたり笑ったり、楽しくてあっという間に時間が経った。
ほっそりとしたきれいなグラスに入ったマンゴージュースとカルピスで乾杯をする。
みかさんとは十数年来の友人だ。離れているけれど、会えるのはたまにだけれど、ずっと変わらないお付き合いが続いている。
優しくて強くて、おおらかな みかさん。静かなんだけれど、とても楽しくゆかいな人。生き物たちへの愛情の深さは果てしないように感じる。
お土産を交換してはしゃぐ。
駅まで送る。
駅の駐車場に着いた。バックで駐車する。なんとか駐車した。足の指がつった。
電車の時間を調べる。
「あと 2分で出るみたい。」と、みかさん。
「えっ間に合わないねぇ。」と、私。
「間に合うかも。」と、みかさん。
「うんそうだね、間に合うね。」と言って車を降り、ふたりで早歩きして駅の階段を上る。
改札を抜けて手を振りあい、ホームに降りるエスカレーターの前で手を振りあい、エスカレーターで降りながら、見えなくなるまで手を振りあった。
見えなくなった。
こういうとき、胸がちょっと軋む。
車に戻るとLINEが届いた。
みかさんからだ。
「間に合ったよ〜ありがとうーー」と、書かれていた。
よかった。あと 2分を諦めなかった みかさん。すごい!やった!
迷いながら帰りつく。
Rさんからメールが来ていた。
米粉で作るりんごケーキの動画リンクが添付されていた。
レシピを見る。ぜんぶ食べれるものばかり。しかも私の好きな甘さ控えめ。とてもおいしそう。そして簡単だ。材料もぜんぶ家にある。週明けにぜひ作ってみよう。わくわくする。
ごはんさんも、Rさんも、いろいろなことを見つけるのが本当に上手だ。そして私にもリンクを送ってくれて、うれしいなぁ、ありがたいなぁ。と、しみじみ思った。
夜、庭に出る。
まんまるのお月さまが雲のベールに覆われて、ぽわんと優しく輝いていた。
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
今日もいい一日だった。