働き方選びは人生選び②システムの話
前回の記事で私が看護師以外にカフェや一般事務などをしたことをお話しましたが、これは本当にいい経験となっています。
狭い世界から広い世界へ
看護師という仕事は診療科によって仕事内容や身につけておかなければならない知識には大きな差があります。が、システム自体はどこの病院に勤務しても大差はないと思います。
医師の指示を受け、看護師が行う。または医師の治療や診察の補助を行う。患者のケアを行う。など細かく書けばいろいろな仕事がありますが、基本はトップダウンです。
トップダウン
つまり「治療」という1つは医師をトップとし、そこから下へ仕事が分担化され流れていきます。
これは関わるうえでとても分かりやすい指示系統だと思います。
すぐ上すぐ上に困ったときには指示を仰ぐ状態が出来ていることがほとんどである場合が多いからです。
おおざっぱすぎる説明ではありますが、私は看護師時代にはある程度大きな病棟で働いていたこともあり、急変や悩みがあれば医師や、同僚にすぐ声をかけられる状況がありました。必要であれば学習をする場もありましたし、研修なども多く企画する職場を選ぶことも可能であると思います。
サービスとは・・・
続いて人気のカフェ勤務に転職をしたわけですが、この際難点だったことは「テーブルマナー!言葉・気遣い!」この2点です。
極論ですが、患者さん相手には「他の方が急変なの!待っててください!」ということが出来るのですが、カフェではそうはいかない。自分の中で大きく変えた仕事スタイルは自分のスケジューリングをお客さんや店の状況によってガラリと変化させたことだと思います。
仕事をうまく行うための変化は考えるのも実行するのも好きな法だと思います。なのでキッチンでの作業や掃除などある程度なじめて楽しく出来ました。
が・・・予約を受ける電話やお客さんのどちら側から食事を提供するのが一般的なマナーか・・・などは覚えるのに時間がかかったかなぁ・・・
看護師時代とは違う視点で大きくフロア内を見ていなければならないし、お水が減っている席や、少しそわそわしている席。料理が提供し終わってる席や、オーダーが取れていない席、壁に寄りかかって眺めるわけにもいかないので自分の姿勢も大切。ここで少しナース時代の慢性腰痛の改善はしたかもしれないと思えるくらい。1つの気づきが店のサービスとなって評価に繋がるこれまた新しくおもしろく感じた部分だ。
余計なことをしないということ
私は就職して紙カルテというものにほぼ触れずに来たわけだが、だからといってPCに強いわけでもない。文字入力やレポートなどを作成することは出来ていたが、そのほかのExcelやPowerPointなどの基礎的な使い方は派遣で行った一般企業で覚えたものだ。
私が就職したのはちょうどコロナ過であり、本部の人は週に1度出社する程度であとは在宅勤務をしていて、郵便物を扱う部署にいた私などは情報漏洩を防ぐために出社して仕事をするが、少ない人数の中でもくもくと宛名をはめ込んだりメールの下書きを書いたり・・・データ集計をしてみたりとにかくPCを使って雑用をする仕事だった。
ここでは降ってくる内容によって指示系統が違い、社内フォルダへあちこちから依頼が来て、それを戻したり適した次の場所へ送っていく。
まるで都内の路線図みたいだなぁと思ったのを覚えている。仕事をおろしてくる人によっては快速に乗っていたり鈍行に乗っていたり、急行だったり。安全確認が厳しい人もいれば、移動しながら仕上げていく人もいる。
チームで仕事をしている人もいれば、個人の成績が評価に繋がる場所にいる人もいるからだろうか?ここでの仕事のシステムの中で働いていくには人間の質がとても大切だなぁと思って見ていた。
コロナ過で人となりを知らずに仕事を受けていることもあってか、よかれと思ったことでのトラブルも多く見られた。頼まれた以外のことをしない。これも必要な知識だと感じる場面も多かった。
経験値の蓄積と自分へのあてはめ
さて、他職を経験したことでの気づきを振り返り、次はそれを踏まえて自分が何をすることが出来るのか?を考えてみることにしてみよう。
今回はこのへんで。