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マリエ

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最近の記事

みつあみのカチューシャ

「みつあみカチューシャ」で検索すると出てくる画像に、自分の髪をみつあみにして、それをぐるりと頭に沿わせてカチューシャのようにする髪型がある。漫画で言うと、『Papa told me』の知世ちゃんみたいな感じだ。 この「みつあみカチューシャ」へのあこがれが強く、もう十分大人だった10年以上前、ショートヘアの私はみつあみをが欲しいなと思い、フェルトで作ることを思いついた。自分用に作ったプロトタイプのカチューシャを改良し、商品として販売するようになるのはもう少しあとのことになる。

    • プロフィール/こんにちは

      マリエ 出版社勤務。日本文学専攻博士前期課程・後期課程で夏目漱石初期作品研究をしていました。中学校・高等学校教諭専修免許(国語科)、学校図書館司書教諭資格を取得。大学附属図書館で働いたり、高校生の小論文添削指導などもしたりしていました。博士後期課程在籍中にアクセサリーmillionbellを立ち上げ、その後marie hannahとしてヘッドドレスを中心にデザイン・制作をしています。現在はアクセサリーの販売はしておらず、個人的にご相談をいただいた場合、オーダーを受けることもあ

      • 映画『窮鼠はチーズの夢を見る』を観て

        1. 窮鼠は誰か この物語は、今ヶ瀬の眼差しが捉えたシーンから始められる。今ヶ瀬は車を運転し、恭一は自転車に乗っている。二人には物理的な距離があり、オフィスに向かう恭一の姿を今ヶ瀬が見つめる。今ヶ瀬の姿ではなく、今ヶ瀬の「視点」がまず登場するのである。そして次に、恭一が職場の先輩らしき人物と話す事柄から、彼がコミュニケーション能力の高い、社会人として好印象の人物であることが窺える。  そこで恭一を振り向かせるのが今ヶ瀬の声だ。まずは視点、次は声、そして姿がやっと映し出される

        • 映画『劇場』について 「眼差しの先にあるもの」

          1. 永田の眼差し 『劇場』を初めて観たのは映画館だった。視点が定まらず、まばたきをしない山﨑賢人演じる永田の表情が映し出され、「いつまでもつだろうか」という語りがスクリーンに響く。行き交う人々は永田にとってはただの通行人でしかない。通行人にとっての永田も同様である。匿名性に溢れた世界において、沙希を見つけることから物語は立ち上がる。ギャラリーの前で同じ作品を見ていた永田と沙希は、眼差しを介して出会う。二人は違う人間であるから視点は異なるが、同じときに同じものを共に見ることが

        みつあみのカチューシャ