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【こども・まなび・こころ】未来のために闘う人へ。映画:ビリーブ 未来への大逆転

【こども・いのち】
【まなび・つたえる】
【こころ・ゆたかに】

の3つのテーマに沿って、noteを更新していますが、今日は、イレギュラーに、どのテーマにも通じる「映画」との出会いについて綴りたくなったので、【こども・まなび・こころ】と題して、お届けします。

「ビリーブ 未来への大逆転」

時は1970年代、アメリカ。女性が職に就くのが難しく、自分の名前でクレジットカードさえ作れなかった時代に、弁護士ルース・ギンズバーグが勝利した、史上初の〈男女平等〉裁判。なぜ、彼女は法の専門家たちに〈100%負ける〉と断言された上訴に踏み切ったのか?そして、どうやって〈大逆転〉を成し遂げたのか?  

 公式ホームページ【INTRODUCTION & STORY】より引用


心も身体も少し弱っていた週末。何もする気にならなくて、ゴロゴロ過ごしていたところ、この映画をみつけて、すぐさま「見たい!」と心がわくわくして一気見してしまいました。

だれかのために、何かのために、闘っている人

自分ではどうにもならない壁にぶち当たっている人

これって、おかしいんじゃないかなと疑問を抱えながら毎日を過ごしている人


そんな人たちの背中を押してくれるような、勇気溢れる映画です。

1970年代アメリカ、女性の権利のお話ですが、今の私たちの生きている世界、世の中にも通ずるところがたくさんあるような気がします。

私のおススメポイントを3つ紹介します。

(これから映画を見る人のためにネタばれは極力なしで書いていますが、一部映画の内容が含まれるところがありますのでご了承ください。)

「今」のためではなく、「未来のための今」

この映画は実話に基づいた、「女性の権利獲得のために大活躍した一人の女性のお話」ですが、この映画で描かれているのは、そのサクセスストーリーだけではない「私たちの中に無意識に存在しているあらゆる差別、弱い立場にいる人たちへの蔑みの視点」をとてもうまく表現しています。

物語の冒頭、「ロースクールに入学した女性」という立場上、何を言っても周りから「出る杭は打たれる」ような扱いを受ける主人公ルース。

大切なのは「今の社会の中での自分の存在意義を見出すこと」よりも「大切にする本質を貫くこと」として、「大切な家族、未来を生きる子どものために今変えなくてはいけないことを見極める」姿が描かれています。

女性の権利主張をするために、男女が不平等なことに問題意識をもって、そこから変えていく。この動きがあったから、「誰もがなりたい職業に就くことができる今の社会」につながっていることを感じます。

物語の中で、男性が看護師になること、女性がパイロットになることが議論されますが、未だにその職業に対する潜在的な性別のイメージやステレオタイプのようなものは存在するものの、今の社会では、なりたい職業に就くことができる自由、が守られているのではないでしょうか。

これもひとえに、少し前の時代に主人公ルースのような活動をしていた人たちが「未来のために」その時代のタブーに乗り込み、切り開いていった歴史があるからこそだと思います。だからこそ、この映画は「未来のために今の私たちができることは何か」を問いかけているのかもしれません。

私は、こどもに関わる仕事に就いているので、

未来を生きる子どもたちの心が豊かになるように、子どもたちが困難に向き合ったときに立ち向かえる、乗り越える力を得られるように、子どもたちの毎日を守ること、そんな子どもたちを大切にできる社会を作ることに全力を尽くしたいな、とこの映画を見て、考えさせられました。

”I work hard.(私めちゃくちゃ勉強したから)” と、胸を張って言える生きかた

日本では試験前「私全然勉強してないよー」と言いながら、試験で高得点をとって、実は陰でこっそり勉強していた、、、ということがよくありますよね。勉強している人ほど、「勉強した!」とあまり言わないこと、謙遜することが美徳とされる文化があると考えられます。

それに対してアメリカでは、自分の頑張りに対して正直であること、それに実力や結果が伴うことを誇らしげに話す、ということがよくあるように感じます。

とあるシーンで主人公ルースが

”I work hard.(私めちゃくちゃ勉強したから)”と言い放ったシーン。

これが彼女の生き方であり、強さ、逞しさ、したたかさ、ひたむきさを表しているのだと感じました。

自分のやってきたことに自信をもっているだけでなく、それに実力が伴っているのに、いろんな周りの壁(この場面では女性だからという理由)だけがそれを発揮するのを妨げている。そんな風にも見て取れる彼女の姿。

果たして自分の生き方に”Iwork hard.”と胸を張って言えるのだろうか、とグサッと突き付けられた気がしました。

ここでのWorkは「働く」ではなく、「努力する」であると私は訳します。

I work hard for my goal.

I work toward a goal.

こんな風に、自分のゴールに向かってコツコツ努力する。

そんな生き方をしたいなとこの英語表現から考えさせられました。

 

最後にどんと背中を押してくれる力強い主題歌「Here Comes The Change」


映画のクライマックスを迎え、スカッとした気分でエンドロールを見ていると、この主題歌がものすごく、パワフルで、「あなたも頑張りなさい!」と背中を押してくれるようが気がします。

未来のために、今を生きること、

"I work hard." と自分の人生を肯定できること

今は暗闇の中でもあなたの存在が暗闇をかすかに照らす光になるかもしれないこと、

この映画のメッセージを主題歌にのせて、ズドーンと心に届けてくれます。

今日は3つのテーマ全部まぜまぜの記事をお届けしました。

読んでくださってありがとうございます。

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読んでくださった皆様の心にパワーが溢れますように。

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