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【こども・いのち】いのちのおはなし

記念すべき【こども・いのち】第一回は、大好きな先生の本を紹介します。

2017年に105年という生涯を終えられた、
日野原重明先生。

ずっと現役の医師として臨床現場で患者さんに向き合いながら、

教育、特に子どもたちにいのちについての授業をする活動に力をいれておられました。

私は、日野原先生が語られる言葉が大好きです。

いのちとは、生きるとはどういうことなのでしょう?

日野原先生は、幼少期からのたくさんの経験から、

人間として呼吸をして、
生命の機能を保って生きている
生命科学的な「」ではなく、

その本質、「生き方」、「時間」や
その時間の「使い方」に問いかけるような
いのち」に目を向けていくことを多くの著書で語っておられました。

先生の著書はたくさんあり、私もすべては読めていないのですが、

子どもたち、子どもに関わる仕事に就く人たち、子育てをする人たち、自分の人生に向き合っている人たちに紹介したい、特に印象的な3冊を紹介します。

「いのちのおはなし」

小学校の授業で、実際に子どもたちに講演されている

「いのちのおはなし」を絵本にしてとても分かりやすく伝えてくださっています。

私は、大学生のときにこの本に出会い、

人の「いのち」について学びたい、と学問を深める前に、
・まずは子どもの視点に立ってみる
・堅苦しく考えずに味わってみる
・自分はどのように考えるのか、感じるのか、
を考えるきっかけになった一冊です。

時代が変わっても変わらない、子どもたちへの大切なメッセージが込められています。「生きる」ことを親子で一緒に考えるきっかけとして、小学生のお子さんをお持ちの親御さん、子どもに関わる仕事に就いている人、にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

十歳のきみへ

先ほど紹介した「いのちのおはなし」の、もう少し入り込んだバージョンの本です。10歳を対象に、「寿命って?」「人間ってすごい」など、わかりやすく、かみ砕いて言葉が紡がれていますが、大人にもぐっとくるような表現や気づきがたくさんあります。

自分自身の生き方について考えさせられることはもちろん、

家族や身の回りにいる大切な人たちへの想いや温かさ、愛を感じて生きていくことの喜びに気づかせてもらえるような一冊です。

生きていくあなたに

うまくいかないことがあるとき、
壁にぶちあたったとき、

苦しいなと思うとき、
自分の弱さに絶望するような気持ちになるとき、

そんなとき、私はこの本を読みます。

日野原先生が「いのちをかけて」遺された言葉がたくさんあります。

先生ご自身が死を目の前に感じておられる中で、語られた言葉、メッセージがたくさん詰まっています。

「新しいことを始めるとき、そしてまわりの人がそのことを理解せず反対されたとき、『遠くをみつめる』ということを思い出してください。

(中略)

遠くを見る。 

表明する。

そして実践する。」

私が、この本の中で一番パワーをもらえる言葉です。

もちろんこの前後にある先生ご自身の経験や思いからかなりパワーをもらえるのですが、私自身、仕事でもプライベートでもなかなかうまくいかないとき、特に新しいことを始めるときにうまくいかないな、と感じる瞬間、この言葉を心において大きく深呼吸をします。

そしたらなんか、勇気が湧くんです。

大丈夫かもしれない。って思えるんです。

105年という時間を「一生懸命に」生きてこられた先生の生きざまを通して、私自身の「生きるエネルギー」そして、子どもたちの「生きることを支えるエネルギー」になっています。


「こども・いのち」第一回から、想いが溢れて盛りだくさんになっちゃいました。(反省…)やっぱりこのテーマはどうしても深く、濃くなってしまいますね。次回はどんな内容なのか?お楽しみに。

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読んでくださった皆様の心にパワーが溢れますように。


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