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初の朝マック

初めて朝マックを食べた。用事があっていつもよりも遠出をしたが、まだ到着するにはちょっと早かった。見計らったようにしてお腹がぐぅと鳴る。腹ごしらえになにか食べようと思い、うろちょろしていると、真っ赤な看板に黄色いMの文字、マクドナルドを見つけたのだった。

「そういえば、マクドナルドは地域によって呼び方が違うとか聞いたな…、私は『マック』と呼ぶけれど」なんて考えつつ、入店し、迷った挙句、エッグマフィンの朝マックを注文した。

食事が運ばれてくるまでの間、以前、BRUTUSのWebマガジンで、詩人の最果タヒさんが朝マックへの愛を語っていたことを思い出した。最果さんの文章は絶妙なリズム感が好きだ。最果さんによれば、「健康に良いとか、朝の爽やかさとか、それらは文脈として朝ごはんを美味しくする要素なのだが、それらをぜんぶ蹴飛ばして、チーズ!塩分!肉!となる朝マックに癒される」のだそうだ。

実食。朝からジャンクフードなんて…と、背徳感と共にエッグマフィンを咀嚼して胃に収める。悪くない。ものの数分で食べ終えて、包み紙をくしゃっと丸めて、ちょうどいい具合に冷めてきたリプトンの紅茶を飲む。なかなか良い朝活になったのではないだろうか。

「よし、目的地に移動しますか!」と、心の中でつぶやきながら店を後にしたのだった。


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