教育の73%は授業
僕の勤める中学校では、8:20から学校がはじまり、15:10 には帰りの会が終わる。
始業から終業まで、410 分間だ。この 410 間の教育活動の内訳は次の通りだ。
学校で過ごす時間の 73% が授業なのだ。この記事で僕が言いたいことは「授業で子どもを育てていこうぜ」ということだ。
学級づくりも生徒指導も道徳教育も ホームルームや総合の時間、朝の会、帰りの会にのみ行われるものではない。
生き生きとした学級を特別活動だけでにつくれるはずはないし、生徒たちが安心感をもてる人間関係を授業外だけでつくることは不可能だと思う。
授業の中で どのように教師が信頼されるような言動をとり続けるか、授業の中で どのように子どもたちの人間関係をつないでいくか、こうした視点を抜きにして学級づくりや生徒指導はできない。
先日、職員室にいると「あのクラスは 先生の話を聞けない。」,「あのクラスは グループ活動ができない。」という言葉が聞こえきた。そのクラスの生徒や担任の普段の指導に問題があるような言い方に違和感を覚えた。
事実として、クラスの状態としてそうなのだろう。でも、人の話を聞くマナーを身に付けさせたり、グループ活動ができるように生徒同士をつないでいったりするのは、そのクラスで授業を行う全ての先生の仕事なのだ。
最近の書店に並ぶ教育書のタイトルを見ると、教師の興味の対象が授業づくりから、学級づくり になっていると感じる。
「学級経営が上手くいっているクラスは授業がしやすい。」これは、教師の間でよく言われることだ。逆説的だが、そのための学級経営とは、おもしろく力のつく授業をし続けることだと思う。
繰り返すが、授業で子どもを育てることが一番 効果性が高いと思う。授業は学校で過ごす時間の 7割 を占めるのだから。
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